トヨタがクラウンのレストアイベントを開催!
トヨタ自動車はクラウンの誕生60周年を記念し、高級車「クラウン」の初代から7代目までのレストア(復元)車両52台が集まるイベント「CROWN JAPAN FESTA in 代官山」を開催した。

CROWN JAPAN FESTA in 代官山
そのレストアされた車両の内、24台が愛知県豊田市の元町工場から、東京・代官山T-SITEへと自走し、総走行距離約430kmの走破にチャレンジした。
同会場ではそのゴールを記念するパレードが行なわれた。
レストア車両は分解するところから始めるフルレストア車両ばかりで、部品を集めるのでさえ大変だったという。それらがこの炎天下に何百キロも走ってきたのだ。もちろん途中で故障が起きることもあり、少ない補修部品のなか何とか到着した車両もあった。
イベントを企画した、トヨタ自動車 トヨタ店営業部 部長の木村俊一氏も、そうしたレストアの難しさに対して、「60年前のクルマですから、動かないことはもちろん、ボディは錆びている、穴が開いているといって、ここに集まっているクルマのほとんどは1回分解して、故障しているところは直し、使えない部品は自らの手で1から作って組み立てなおしたもので、大変なチャレンジだったと思う」と讃えるコメントをした。

トヨタ自動車株式会社 トヨタ店営業部 部長の木村俊一氏
また、会場にはクラウンのCMキャラクターを務める俳優の豊川悦司氏が登場した。
豊川氏は初代を運転し、「トヨタのクルマづくり、技術力に心が震えた」と語った。
他には、まゆゆことAKB48の渡辺麻友氏や放送作家でタレントのデーブ・スペクター氏など豪華な芸能人もイベントへ参加し、会場を盛り上げた。

会場で初代クラウン(左)と最新のクラウン特別仕様車をPRする俳優の豊川悦司氏
1983年の7代目のキャッチコピー、「いつかはクラウン」
1955年に初代クラウンが誕生し、トヨタ自動車を代表する車種に成長した「クラウン」。
トヨタの量販車種の中でも最上級モデルの地位を長く担い、「いつかはクラウン」というキャッチコピー(1983年に登場した7代目で用いられた)は有名。
ドライバーのクラウンへの憧れも相まって、クラウンブランドの高級感をより演出していた。
当初からオーナードライバー向けの乗用車として開発され、その時代ごとにトヨタが提案をし、消費者が求める日本の高級車像が反映されてきた。
また、その長い歴史を通じ、官公庁などの公用車、企業の社用車としても用いられている。警察のパトカーやタクシーでもクラウンを見掛けることが多い。

【7代目】トヨタ クラウン[1983-1987]
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