聞いていて、とても気持ちのいいロックンロールですね。これぞスージー・クアトロという感じですが、ここから徐々に音楽の幅を広げていきます。
イメージ・チェンジ
1975年発売の3枚目のアルバム「ママに捧げるロック (Your Mama Won't Like Me)」は、それまでのイキのよいロックンロールとは若干趣が違っています。
人気の方もこの年を境に徐々に落ちてくるのですが、このアルバムは素晴らしいです。隠れ名盤とでもいいましょうか、力作であることに間違いはありません。
ママに捧げるロック
Amazon.co.jp: スージー・クアトロ : ママに捧げるロックンロール - ミュージック
とにかくカッコイイ収録曲の「ママのファンキー・ロックン・ロール」ですが、なぜ大きなヒットにならなかったのか不思議でたまりません。
ママのファンキー・ロックン・ロール
なかなかヒット曲に恵まれなくなったスージー・クアトロですが、1985年に久々の全英トップ10に入る「涙のヤング・ラブ」を発売します。
しかし、これはファースト・アルバムの頃のイギリスの香りがするロックンロールではなく、もう完全にアメリカの音になっています。
にも関わらず、スージー・クアトロはこの曲も含めアメリカでヒットすることがありませんでした。
アメリカでの初ヒットは、翌1979年にクリス・ノーマンとデュエットした「Stumblin' In(邦題・メロウな二人)」です。この曲は全米4位の大ヒットを記録することとなりました。
念願のアメリカでの成功でしたが、残念ながら長くは続きませんでした。そして徐々に音楽シーンから遠のいていきます。
現在は、1993年に結婚したドイツの興行プロモーターと幸せに過ごされているようです。
それにしても、革ジャンを着こなし颯爽と70年代を駆け抜けたスージー・クアトロは本当にカッコよく、忘れることができません。