ブーマー・門田・石嶺…史上屈指の破壊力を誇ったオリックス『ブルーサンダー打線'89』

ブーマー・門田・石嶺…史上屈指の破壊力を誇ったオリックス『ブルーサンダー打線'89』

1989年、オリックス・ブレーブス発足。 前年に本塁打・打点の2冠王となった門田博光を南海から獲得。 ブーマー・門田・石嶺と破壊力のある長距離砲を揃えたクリーンナップを擁し『ブルーサンダー打線』と呼ばれた史上屈指の打線を振り返る。


この1989年にパンチ佐藤が入団

当時の登録名は、佐藤和弘(さとう かずひろ)。
社会人野球の熊谷組を経て、1989年のドラフト1位でオリックス・ブレーブスに入団。

ドラフト指名時には熊谷組の寮で当時の上田利治監督からの電話に「会社の上の人と相談して決める事ですけれども…自分の心はひとつです!!」と応え、入団当時から話題をさらった。

ドラフト指名時のパンチ佐藤

1989年オリックス『ブルーサンダー打線』の打撃成績

打順 選手 打席 打率 本塁打 打点 盗塁
1 松永浩美 .309 17 60 14
2 福良淳一 .259 8 47 8
3 ブーマー・ウェルズ .322 40 124 2
4 門田博光 .305 33 93 0
5 石嶺和彦 .277 20 77 1
6 藤井康雄 .292 30 90 3
7 本西厚博 .302 5 33 8
8 中嶋聡 .234 5 26 2
9 小川博文 .247 5 32 7

上記9人だけで本塁打数は163本、打点582点。
打率も含め、満遍なく打ち、1番から9番のどっからでも点が獲れる途切れ目のない打線であった。

【1989年オリックス打線】
チーム打率:.278
チーム本塁打:170
チーム打点:647

【表彰選手】
新人王:酒井勉
首位打者:ブーマー・ウェルズ(.322、5年ぶり2度目)
打点王:ブーマー・ウェルズ(124打点、2年ぶり3度目)
最高出塁率:松永浩美(.431、初受賞)
最高勝率:星野伸之(.714、初受賞)

ベストナイン:
ブーマー・ウェルズ(一塁手、2年ぶり4度目)
松永浩美(三塁手、2年連続2度目)
藤井康雄(外野手、初受賞)
門田博光(指名打者、2年連続7度目)

ゴールデングラブ賞:
中嶋聡(捕手、初受賞)
松永浩美(三塁手、5年ぶり2度目)
本西厚博(外野手、初受賞)

1989年『ブルーサンダー打線』は歴代最強の打線なのか?

日本のプロ野球で歴代最強の打線はどこか?という話がでると、この1989年の『ブルーサンダー打線』は必ず候補に挙がってくる。
だが、実際の打撃成績だけで見ると各部門ともに飛び抜けた成績とまでは言えない。

100打点カルテット(井口、松中、城島、バルデス)が揃いチーム打率..297、チーム得点794を記録した2003年ダイエーの『通称:ダイハード打線』や、阿部・高橋・仁志・清水に各チームの元4番ローズ・小久保・ペタジーニ・清原を加えチーム本塁打:259を記録した2004年巨人の『通称:史上最強打線』には遠く及ばない。
※2003・2004年ともに試合数は130から140に増加している。

では、なぜ『ブルーサンダー打線』は最強打線のイメージが強いのか。

①二冠王+三冠王のインパクト

前年1988年に40歳にして二冠王に輝いた門田。
そして、1984年に三冠王を獲得しこの1989年にも二冠王となるブーマー。
二冠王+三冠王が並ぶ3・4番は絶大なインパクトを残した。

②圧巻だった開幕ダッシュの報道

開幕ダッシュに成功、6月終了時点で2位近鉄に8.5ゲーム差を付け独走したオリックス打線の凄さは連日大きく報道され、紙面には『ブルーサンダー打線』の文字がタイトルを多く飾った。

③プロ野球が輝いていた時代

テレビ中継の視聴率低迷によって、2000年以降は地上波での放送自体が減少している。
そのため、最強打線というと、清原・秋山・デストラーデらがいた1986年~1994年の西武黄金期や、バース・掛布・岡田を擁した1985年阪神など、プロ野球が輝いていた時代に活躍した打線の印象が強い。


いずれにしても、強烈なインパクトでプロ野球を盛り上げてくれたこの1989年の『ブルーサンダー打線』は私の中で忘れられない魅力的な打線である。

そして、この第一次『ブルーサンダー打線』がなければ、イチローや田口が活躍し1995・96年とリーグ連覇した時の打線が第二次『ブルーサンダー打線』と呼ばれることは無かったのである。

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