MSX2(エムツー)ユーザーにしか分からない「パナソニックorソニー」アナタはどっち?

MSX2(エムツー)ユーザーにしか分からない「パナソニックorソニー」アナタはどっち?

かつてホビーパソコンとして人気だったMSX。ゲームではゲーム専用機に及ばずパソコンとしては8bit御三家に及ばなかったこのMSXに、愛着を感じたユーザーがそれなりにいたものです。そんなMSX派だった人ならば、MSX2の普及に大きく貢献した2台のマシンを憶えていることでしょう。エムツー派にしか分からない「パナソニックorソニー」アナタはどっちだった?


MSX2

MSX2はMSX規格の一つで、1985年に発表。
初代MSX規格と比べて、主にグラフィック機能が大幅に強化されました。
やがて低価格路線を推し進めたことでユーザー数が大幅に増加、その人気とユーザー数から一連のMSX規格のうち事実上標準と見なされています。

MSX2のロゴは下から上にスクロールして登場

1985年の発売当初は「本格派路線」だったMSX2

MSX2は当初、MSX1と並行して販売され、マーケティング上の差をつけるためにFDD・漢字ROM・マッパーメモリー(128〜256KB)を搭載し、さらに本体・キーボードが分離するセパレートタイプで「本格的なパソコン型」の高価な製品という売り出し方でした。

しばらくは「2〜6万円のMSX1」・「10万円クラスの標準的MSX2」・「FDD・漢字ROM内蔵、キーボードセパレートタイプで20万円程度の高級MSX2」の3路線のマシンが併売されました。
また当時はワープロ専用機の全盛期、ワープロソフトを内蔵または付属した製品は数多く、10万円クラスの製品にはプリンターと一体化した製品も存在していました。

この頃のMSX2を使用していた方は、かなりレアといえるかもしれませんね。

【MSX】ホビーパソコン?ゲームパソコン?多くの人がいまだ愛して止まない、一時代を築いたパソコン規格「MSX」とは。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

ホビーパソコンとして分かりやすいMSXからの進化と、他機種に比した弱点

「カラー256色」「滑らかな縦スクロール」などのMSXからの進化。
一方で「横スクロールは8ドット単位」「漢字ROMがオプション」「FM音源はオプション」など、ゲーム専用機にも本格派パソコンにも劣ってしまう部分も目立ちました。

「カラー256色」は素敵だったのですが、家庭用テレビに接続すると色ムラが出てしまうのが残念でしたね。
また、フロッピーディスクの読み込み時にサウンドが一時途切れてしまうのもMSX2のお約束でしたが、これはMSXのテープレコーダ時代からの付き合いだった人にはあまり気にならなかったかもしれません(笑。

【8ビット御三家】NEC、シャープ、富士通を8ビット御三家と呼んだ1980年代はパソコン黎明期でした。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

1986年、パナソニックとソニーが本体・キーボード一体型の低価格機を発売!

他社の16bitパソコンの普及でメモリー価格が低下したことやメガROMカートリッジの登場で、安価に高機能グラフィックを楽しめるようになり、従来の高額MSX2や表現力で劣るMSX1を抑え、ゲーム機として小中学生を中心に普及しました。

この2機種で、初めてMSX、というかパソコンに触れた人も多かったことでしょう。
どちらもカートリッジは2スロット、フロッピディスクはなかったもののゲームセーブに役立つ「パナ・アミューズメントカートリッジ」などでテープレコーダー時代より随分と遊びやすくなりました。

メガROMカートリッジの登場で、随分とMSX2専用ゲームのラインナップが増えたのもここからでした。

A1/A1mk2は漢字ROM非搭載。
なおFS-A1は松下がパナソニックブランドを国内向けに使用した最初の製品。

パナソニックのFS-A1(定価29,800円)

パナソニックは「アシュギーネ」なる怪物をイメージキャラクターにして、ゲーム機のイメージを強く打ち出していましたね。

ソニーは「Hit-Bit(ヒットビット)」の愛称で攻めていました。

ソニーのHB-F1(定価32,800円)

ちなみに2スロットはこれで活用しました!!

主に2スロットはこれで埋まりましたね。

瞬時にゲームセーブ出来て重宝したパナアミューズメントカートリッジ

パナアミューズメントカートリッジにFM音源が搭載されたFM-PAC。
MSXユーザー待望のFM音源が実現されました!

後にはFM-PACへと進化

待望のFM音源にMSXユーザーは狂喜乱舞。
ただ、他機種に比べるといまいち貧弱な感は否めなかったのでした。

FM音源は1980年代の音楽やゲームサウンドに取り入れられ、当時を象徴するサウンドと評されました。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

1987年、両シリーズの後継モデルであるFS-A1FとHB-F1XDが登場!!

MSX2(エムツー)ユーザーの多くが、このいずれかの機種をもっていたのではないでしょうか?

この2機種でMSX2にもフロッピーディスク環境が整い、他PCからのゲーム移植が進み出しました。
そしてMSX2以降も「キーボード一体型の、安価なオモチャのパソコン」というスタイルが定着し、カートリッジスロット2つにFDD1台の環境が標準的なものとなり、ソフトウェアが出揃い始めました。

フロッピーが前面に搭載されていました。
後にA1FMというFDD1基とモデムが搭載されたモデルも登場。

パナソニックのFS-A1F(定価54,800円)

こちらは右サイドにスロットを装着。
なおHB-F1シリーズは漢字ROM非搭載、スピコン(CPU速度を遅くする機能)・連射ターボ(スペースキーを連射化する機能)・ポーズキー(CPU動作を停止)付き。

ソニーのHB-F1XD(定価54,800円)

人気ソフト「イース」プレゼントキャンペーンなど、積極的なプロモーション展開を行いました。

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一方でこの頃、ソニー、パナソニック以外の多くのメーカーはMSX/MSX2規格からは撤退していきました。
ホビーパソコンの市場は既に8ビットから16ビットの転換期で、パソコンから撤退したメーカーや16ビットのAX規格にも参入するなどの方向転換がみられた時代でした。

またMSX1に対応するソフトも、ROMカートリッジで供給されるゲームを中心にMSX2+が登場する頃までは地道に作り続けられました。特にコナミなどには「MSX2に匹敵するグラフィック」を実現したソフトも。

MSX1・MSX2は合わせて、世界的には400万台が出荷されたと公称されています。

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