初期の特撮ヒーロー作品の主演者は大物俳優ぞろい:宇津井健・梅宮辰夫・宍戸錠・地井武男ほか

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宇津井健さんが主演する日本初の特撮ヒーロー映画『スーパージャイアンツ』(1957年)など初期の特撮ヒーロー作品に出演している意外な大物俳優をおさらいしてみます。


日本初の特撮ヒーロー映画『スーパージャイアンツ』(1957年) 主演の宇津井健が主人公の宇宙人「スーパージャイアンツ」を通して演じた。

『スーパージャイアンツ』は、1957年 - 1959年に製作公開した日本初の特撮スーパーヒーロー物映画、及び主人公の宇宙人の名称。全9作品で、第7作まで新東宝が製作・配給を行なっていたが、第8作と第9作は富士映画製作、新東宝配給となっている[1]。主演の宇津井健が主人公の宇宙人「スーパージャイアンツ」を通して演じた。

新東宝の和製スーパーヒーロー映画。1956年から日本で放映開始されたアメリカのテレビシリーズ『スーパーマン』を意識している。タイトルは新東宝社長の大蔵貢がファンであった読売ジャイアンツに由来する。そのため、単独主人公にもかかわらず複数形の名前となった。

日本初の特撮スーパーヒーロー物映画『スーパージャイアンツ』(1957年) 主演の宇津井健が主人公の宇宙人「スーパージャイアンツ」を通して演じた。

頭部部分までが一体の、いわゆる全身タイツでスーパーマンのようなパンツ部分のない「まんま」なタイツ姿が後年TVのバラエティ番組で話題になった。

『ウラ関根TV』(テレビ東京・テレビ大阪)では、司会者の関根勤によって本シリーズが『妖しい色気と“モッコリ”』とクレジットされて紹介された。関根曰く、「全身タイツで強調された宇津井健のモッコリ(股間)に注目してもらいたい」とのことである。

宇津井健さんの「モッコリ」(股間)が後年TVのバラエティ番組で話題になった。確かに、いい具合のモッコリになっています。

スーパージャイアンツは地球の核実験により星世界に病気が蔓延したため、核実験を止めさせるためにエメラルド遊星から送られた平和の使者。

エメラルド遊星から贈られた「地球計」で自由に空を飛ぶことができ、鋼鉄の拳銃をも飴のようにひねる怪力を持つ。衣装は全身タイツを基本としており、顔の部分は素顔を露出している。

宇津井健さん主演の「スーパージャイアンツ」は作品が大ヒットしてシリーズ化となった。

『鋼鉄の巨人』『続鋼鉄の巨人』(1957年7月30日・8月13日):池内淳子が共演。地球の平和を求める宇宙人たちの要請を受けたスーパージャイアンツが地球に来て、強力なエネルギーを持つ特殊なウラニウムを悪用しようとする犯罪組織を倒す。

『怪星人の魔城』『地球滅亡寸前』(1957年10月1日・10月8日):地球を侵略しようとする怪星人カピア人の攻撃にスーパージャイアンツが立ち向かい、UVガスを用いた地球人と協力して壊滅させる。

『スーパージャイアンツ 人工衛星と人類の破滅』(1957年12月28日):三ツ矢歌子が共演。巨大な人工衛星(むしろ、宇宙空間を自由に飛行する宇宙船と言った方が適切)から地球を攻撃しようとする地球人の悪の組織との戦いを描く。

『続スーパージャイアンツ 宇宙艇と人工衛星の激突』(1958年1月3日):前作の続編。

『スーパージャイアンツ 宇宙怪人出現』(1958年4月28日):悪の組織が、人工的に作り出した細胞を、怪力で空も飛ぶ宇宙怪人に成長させ、それを使って大規模な破壊行為を行なう。スーパージャイアンツが宇宙怪人と戦って倒し、悪の組織も叩き潰す。

『続スーパージャイアンツ 悪魔の化身』(1959年3月27日):戦争で死んだ愛娘の脳から幻覚のような魔女を作り出した科学者が、犯罪組織と手を握って次々に殺人を犯すが、スーパージャイアンツの活躍で事件は解決する。

『続スーパージャイアンツ 毒蛾王国』(1959年4月24日):これまでの作品と違ってSFの要素はない。アフリカ産の毒蛾の毒を用いて要人暗殺を図る犯罪組織をスーパージャイアンツが叩き潰す。

「スーパージャイアンツ」の全作通して宇津井健が演じた。

やはり宇津井健さんの「モッコリ」(股間)が非常に気になりますね。現代だと放送禁止レベルでしょうね。

戦後から復興を遂げ、東京タワー(1958年)が建設途中の頃、「月光仮面」が登場した。

モノクロテレビが生まれ、戦後から復興を遂げ、建設途中の東京タワー(1958年)

月光仮面(げっこうかめん)は、KRテレビ(現・TBSテレビ)と宣弘社が制作し、『タケダアワー』第1作として1958年(昭和33年)2月24日から1959年(昭和34年)7月5日まで放送されたテレビ冒険活劇番組、またその覆面主人公ヒーローの名。川内康範原作。

その頃、特撮ヒーローの元祖「月光仮面」が登場した。1958年(昭和33年)2月24日。

月光仮面の正体は謎なので、超能力者かもしれないし、宇宙人かもしれないし、ただの人間かもしれない。

祝が姿を消すと月光仮面が現れ、月光仮面が姿を消すと祝が現れることが多いことから「月光仮面の正体」と目されることもあるが、当時のオープニングのテロップでは(月光仮面:?)、(祝十郎:大瀬康一)と表記される場合があり、祝十郎が月光仮面だとは断定されていない。

私立探偵の「祝 十郎(いわい じゅうろう)」が月光仮面の正体であった場合、彼の能力が、そのまま月光仮面の能力となる。彼は宇宙人かもしれない。まったく不明。

白いターバンと覆面の上に黒いサングラスと白マフラー、白の全身タイツに黒いベルトを着け、裏地に色のついた白マントをまとい、手袋とブーツを着けている。祝探偵と同じ声色をしている。

正体ともども、衣装をまとった扮装者なのか、超科学や神秘現象による変身者なのかも謎である。能力的にも生身の人間なのか超人なのか微妙なところがある。

月光仮面の正体は設定が謎なので、強さはまったく分からない。月光仮面の衣装は、すごい特殊な力を持ったものなのか、ただの布着れか不明だ。

武器として2丁の自動拳銃を持っているが、もっぱら威嚇と牽制に使い、発砲しても悪人の武器を撃ち落とすためにしか使わない。

もし月光仮面が人間なら、ある意味、警察官に近い存在だ。

月光仮面の武器は単なる拳銃だ。それ以上の武器は持っていない。拳銃も威嚇にしか使わない。この拳銃は普通の拳銃かすごい特殊な拳銃なのか不明だ。

もしかすると、一般的なバイクよりもはるかに性能が高いかもしれないが、設定が謎なのでまったく分からない。

月光仮面が人間だったら、このバイクは白バイに近い。

月光仮面は謎が多すぎて、どれくらい強いのかまったくよく分からないのです。宇宙人ではなさそう。

日本初の宇宙人を主人公とするテレビヒーロー『遊星王子』(1958年11月)

全身タイツに顔出しの哀愁の中年ヒーロー!といったことを言うのはやめましょう!

遊星王子(1958年11月) 宇宙人だが地球人に見える『遊星王子』。地球を宇宙連邦に加えるべく、遊星からやってきた遊星王子の地球での活躍を描く。

遊星王子は、顔が隠れていない顔丸出しコスチュームでありながら、あくまでその正体は不明である。

あれ、遊星王子は、靴磨きのワクさんソックリじゃないの!とは分かっても言ってはいけないのである。

遊星王子は遊星から来たヒーローなので宇宙人。宇宙人の特撮ヒーローの元祖。月光仮面よりも強そうである。

ロビンマスクっぽい敵と戦う遊星王子。やはり1950年代は着ぐるみのクオリティがそれほど高くない。

劇場版の遊星王子(1959年)は「梅宮辰夫」さんが演じている。

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