【りぼん】【サンデー】多方面で活躍!漫画家「楠桂」さんの懐かし漫画集!

【りぼん】【サンデー】多方面で活躍!漫画家「楠桂」さんの懐かし漫画集!

今も現役バリバリですが幼少の頃から楽しませてくださった漫画家「楠桂」先生。過去の作品を振り返りました!


多彩な作風を描きこなす「楠桂」先生!

楠桂は日本の女性漫画家。
1981年に「りぼん」で新人漫画賞で準入選、「何かが彼女にとりついた?」でデビュー。
少女漫画誌の「りぼん」で異才を放ちホラーからコメディまで執筆し活躍しながら、少年サンデーで「八神くんの家庭の事情」「鬼切丸」も連載。
多方面で活躍し読者を楽しませてくれました。
現在は同人活動も行いながら「鬼切丸伝」執筆中!

双子で漫画家…!楠桂&大橋薫!

「大橋薫」先生とは一卵性双生児の双子。
絵柄も似ており、合同作品も多いですがそれぞれ別分野で活躍中です。
NARUTOの岸本先生も有名ですが、双子で漫画家さんは珍しいですよね。

「りぼん」の作品集!

250万乙女のバイブル「りぼん」で1990年代に大活躍した楠桂先生。
独特なイラストとテンション、時にシリアス&ホラーと幅広い作品は今でも心に残っています。
掲載作品は読み切りか短期連載が多かったので付録や表紙で見ることはありませんでしたが、りぼんっ子だった人ならどの作品も触れたことがあるはず…!
また、少女漫画にしては男の子も読みやすく女兄弟のいる同級生は結構読んでいました。

たとえばこんな幽霊奇談

1988年の作品。
1人旅でバスの転落事故に巻き込まれた主人公は1人だけ生き残ってしまう。
その後、彼女の元にはその他乗客たちの幽霊たちが次々に現れて…というホラーギャグ。
楠作品らしい傑作です。事故の謎が解明されつつちょっと切なかったり。

ごめんなさいこ♥ぱわあ

1991年の作品。
16歳の女子高生、井ノ口真砂は恋することで超能力に目覚め、子を産む事で超能力が消えるという家系に生まれた超危険人物。
せっかく出来た初恋の相手を悲惨な目に遭わせてしまうが…という楠パワー炸裂のラブコメディ。
めちゃくちゃ好きな作品でした。

恋してフローズン

1988年の作品。全4話。
幼い頃に会った初恋の男の子を追いかけて雪女の女の子「深雪」が転校生としてやってくるドタバタコメディ。
設定、ストーリー、キャラクター、今読んでも面白いです…!

桃太郎まいる!

1989年の作品。
おいらの両親は人間じゃなくて桃?!と衝撃を受け、家を飛び出し、仲間たちと旅をする物語。
少女漫画風桃太郎…というわけでもなく…おおお!となる展開が最後の方にあるにも関わらず、最後の最後はなぜかすごろくで「え?」となって終わりました(笑)

妖魔

1985年にりぼんオリジナルで連載開始。コミックスは「前編」「後編」。
本当に少女漫画なの?!と疑うほどシリアス&ホラー展開。
こどもの頃は怖そうなイメージで読めませんでした。
赤ん坊の頃忍びの里に捨てられた緋影(ひかげ)と魔狼(まろう)の運命の物語。
里から追放された魔狼を追って緋影が妖魔と関わりながら旅を続けるというもの。
楠ホラーの原点と呼べる作品ではないでしょうか。

この作品は1989年にアニメ化もされています。
原作とは違う展開・演出でした。
おどろおどろしくグロい描写が結構あります。
キャラクターデザインも「シュラト」や「銀河英雄伝説」の奥田万つ里さんですし、声優陣もかなり豪華ですね。

あくまでラブコメ

寺のあと取り娘「佳奈子」は大のオバケ嫌い。
常にホラーと隣合わせの環境に嫌気がさしており、いつか家を出て普通の結婚をしようと目論んでいた。
80年に1度の恋愛幸運期に期待した佳奈子の前に現れたのは法力僧の「十兵衛」。
彼にはめられた指輪のおかげでオバケが見えるようになってしまい…。
楠桂さんのりぼん作品の中では全4巻と長く、しっかり少女漫画もしてました。
テンポもよく面白くて大好きな作品の1つです。

先生本人も歌ってしまったイメージアルバムも発売されました。
ドラマCDともちょっと違う内容でしたね…懐かしい…。
声優陣は富永みーなさん、山口勝平さん、山寺宏一さんなど超豪華です。
この当時のドラマCDは本当に声優陣が豪華で驚きます。

サーカスワンダー

悠樹は片思い中の円をサーカスに誘い出す。
不気味なサーカス団に躊躇する円だが、ショーの途中に円は忽然と消えてしまう。
しかも円の存在を誰も覚えておらず、悠樹は円を救うためサーカス団に乗り込むが…という物語。
表紙の雰囲気が好きでした。ストーリーも面白いです…!

八神くんの家庭の事情

1986年から1990年まで少年サンデーで連載。全7巻。
実母にも関わらず同年代の少女にしか見えない母親を持つ八神裕司の苦悩の日々を描く。
個性的な登場人物が多く、一歩間違えば親近相関なマザコン物。
大ヒットしたファミリーコメディ。

アニメ化、テレビドラマ化された楠先生の代表作!

1990年にアニメ化され2003年にはDVDも発売された。
1994年にテレビ朝日系列でドラマ化されているが、内容は原作からは遠いものとなり、若い設定のはずの母親役が40歳の夏木マリであったり、実は魔女という設定が付け加えられたりとファンからかなり批判があったようである。
楠桂本人でさえも自分はドラマ版のストーリーには何ら関知していないと発言したとか。
でも主演がジャニーズだったりとキャストだけ見たら面白そうでした。

鬼切丸

1992年から2001年まで少年サンデー超増刊号にて連載。全20巻。
鬼切丸とは主人公の名前ではなく刀の名前。
「鬼切丸」という唯一鬼の肉を断つ刀を持つ名無しの少年が主人公。
少年は鬼の屍から生まれた異端にして純血の鬼。
年をとることもなく、時代に合わせた出で立ちで人間に化けている。
すべての鬼を斬り殺せば人間になれると信じているが…。
前編通してシリアス展開で救いのない内容が多い。

現在「コミック乱ツインズ 戦国武将列伝」にて舞台を平安時代から江戸時代に移した「鬼切丸伝」連載中。12年ぶりに復活!
「鬼切丸の誕生秘話」を収録。
「どのようにして鬼切丸が生まれたか」という謎がついに明かされました!

鬼切丸伝 1 (SPコミックス) | 楠 桂 | 本 | Amazon.co.jp

1994年にアニメ化。全4話。
DVDは前編・後編で発売。

2013年、2015年には舞台化も。
楠作品の中でも巻数が長く、終わりのない物語としてこれからも続いて欲しい作品です。

昔に比べて絵は変わった印象ですが、まだまだご兄弟で活躍を続けていらっしゃいます。
Twitterやホームページ等も盛んですのでチェックしてみてください。
楠桂先生は短編の完成度が高く、イラストもとても丁寧で安定感のある作家さんでした。
これからも活躍を続けて欲しいです…!

楠桂 - Twitter検索

楠桂&大橋薫 公式ホームページ

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