ちびまる子ちゃん

今や国民的アニメとなりつつある「ちびまる子ちゃん」のアニメがスタートしたのは1990年。2021年現在も放送中で30年続くアニメになっています。フジテレビのアニメの中では「サザエさん」につぐ長寿番組なんですよ。
日本アニメーションの社長の孫がちびまる子ちゃんのファンだったことからアニメ化が実現。
最初は当時の人気アイドルがまる子役に決まっていたそうですが、作者のさくらももこさんがイメージが違うといってオーディションが始まりました。なかなかイメージ通りの声優さんが見つからなかったのですが、何回目かのオーディションでTARAKOが参加し、「この声だ!」となったそうです。さくらさんの声と似ているのだとか。
1999年まではさくらさんが脚本を担当し、原作の世界を貫いていたそうです。そのこだわりが「ちびまる子ちゃん」を人気作品にしたのでしょうね。
姫ちゃんのリボン

1992年から1993年までアニメ放送されていました。他人に変身できる魔法のリボンをもらった姫子が主人公の漫画なのでアニメ向けな作品でですね。
ですがいわゆる魔法少女ものとはちょっと違って変身はあくまでおまけで姫子の学校生活や恋愛がメインに描かれていた作品でしたね。
アニメは原作を元にしつつ原作ではあまり描かれなかった短いエピソードが中心になっていました。原作よりも恋愛要素が薄くなり、魔法少女もの色が強くなっていましたね。アニメとしてはその方が受け入れやすそうですからね。
(当時)SMAPの草彅剛さんが姫子の憧れの先輩役で出演していたのも話題になりましたね。
赤ずきんチャチャ

1994年から1995年までアニメ放送されていました。姫ちゃんのリボンと同じ枠で、同じスタッフも続投しています。
スポンサーの意向で原作にはない要素が追加された作品です。また、実験的にギャグ要素を入れたら評判が上がりました。最初は子供向け番組ということであまり注目されていなかったのですが、アニメ雑誌の表紙を3度も飾るほどの二木作品になったんですよ。少女漫画としては珍しく、男子からの支持も高かったそうです。確かに、大人になって「赤ずきんチャチャ」の話題は男性から聞くことが多いので納得しました。
テレビシリーズ終了後に3つのエピソードがOVAとして発表されています。
こちらの作品は香取慎吾さんが出演していて話題になりました。
ママレード・ボーイ

1994年から1995年まで放送されていました。「ママレード・ボーイ」は両親がパートナーを入れ替えて再婚という衝撃的なエピソードからスタートする物の、内容は恋愛漫画。恋愛要素だけの作品がアニメ化するのは当時珍しかったと思います。(アニメ化に驚いた記憶があります)
オリジナルストーリーやオリジナルキャラクターも登場しますが、ほぼ原作と同じ展開になっています。当初は1年間の放送の予定が好評のため、半年間延長になりました。最終回は原作の最終回とほぼ同時期でしたね。
この作品も意外と男子が見ていた記憶があります。
ナースエンジェルりりかSOS

1995年から1996年まで連載された漫画をほぼ同時期にアニメ化しています。原作・秋元康さん、作画:池野恋さんというヒットメーカーコンビなのでもともとアニメ化が決定してからの連載だったのでしょうね。
こちらは赤ずきんチャチャの後番組だったのですが、コメディ要素の強いチャチャと反対にシリアスなシーンの多い作品でした。
小学4年生の女の子が「ナースエンジェル」として地球侵略を企むダークジョーカーと戦うことになるという、変身ものでした。
ご近所物語

1995年から1年間放送されていたアニメです。放送中の1996年3月には劇場版も公開されました。
矢澤芸術学院という高校に通う主人公実果子と幼馴染のツトムを中心にした学園生活と恋愛を描いた漫画でアニメも同じような展開になっていますが後半はオリジナルな展開も含まれます。ママレード・ボーイから続いて、恋愛漫画がアニメ化されていますね。
主人公はアイドル歌手の宍戸留美さんがつとめ、主題歌も担当されました。
こどものおもちゃ

1996年から1998年まで2年間放送されました。「ナースエンジェルりりかSOS」の後番組です。最初の1年は小学生編、2年目は中学生編が放送されました。
子役タレントである主人公の倉田サナが、通っている小学校の様々な問題に立ち向かっていくという物語。家庭問題や恋愛なども描いていて、コミカルには描かれていますが内容は結構シリアスです。
声優は本業が声優ではない人も多く採用されています。主人公の相手役である羽山は当時中学生だったんですよ。アニメに中学生が出演するのは珍しいケースですよね。
ケロケロちゃいむ

1997年の3月から9月まで7か月間放送されました。もともと、「こどものおもちゃ」の後番組になる予定だったのですが、1年間延長になったため、別の枠で放送されました。ですがその枠の前番組が2カ月延長になったため、当初9カ月の予定が7カ月に変更になりました。
カエル族の姫であるミモリは、ミモリの兄・マカエルによって水をかぶるとカエルに変身するようになってしまった少年・アオイがやってきます。
ミモリとアオイはアオイの魔法を解くための旅に出るというストーリー。変身少女ならぬ変身少年物ですね。
神風怪盗ジャンヌ

1999年から2000年まで放送されたアニメです。美少女戦士路線に怪盗物の要素を足した作品。まさにアニメ向けですね。アニメ版も原作とほぼ同様の内容でしたが、アニメは途中でコスチューム変更などがありました。
アニメ向けの作品だと思うのですが、視聴率不振で1年のみの放送でした。原作はその後も連載されていましたよ。
2000年以降もりぼん作品は数年に1度の感覚でアニメ化されています。少年誌に比べるとアニメ化作品は少ないですがその分印象に残っている作品も多いのではないでしょうか。