あの頃洋楽が熱かった~全米トップ40あの年、あの月のベスト10曲(1972年10月)

あの頃洋楽が熱かった~全米トップ40あの年、あの月のベスト10曲(1972年10月)

あの時代、テレビと共にラジオにも夢中だった。テレビでは毎日歌謡番組が放送され、知らないうちに歌が身体に沁みこんでいった頃、ラジオでは洋楽専門の番組が各局に増えていた。その中でひと際洋楽ファンを虜にした番組が「全米トップ40」だ。ここでは、70~80年代のランダムにピックアップした月のチャートのトップ10曲をまとめました。


全米トップ40 American Top40 とは?

1972年10月のある週のトップ10

毎回、あの年、あの月のトップ10曲を振り返ったまとめです。今回は1972年10月ある週のチャートから。現在とは違い、ハウスやヒップホップなどが出てくる前のヒットチャートはどうなっていたでしょうか?

第10位 ホットバター/ポップコーン 

世界一、カバーされた数が多いという、ガーション・キングスレイ作曲のナンバー。’69年に作者自身のアルバムに収録されたものを、’72年にキングスレイを中心に結成されたホットバターが再リリース。誰でも一度は聴いたことがあるのではないでしょうか?テクノミュージックの夜明けって感じのポップな曲。ゲームのBGMになったり、電気グルーヴがアレンジカバーしたのでご存知の方もいる筈。

Hot Butter:Popcorn

第9位 オージェイズ/裏切り者のテーマ

アメリカ、オハイオ州で結成されたソウル・トリオ。結成以来苦節10数年、この「裏切り者のテーマ」が初のトップ10曲となりました。ソウル・ミュージックのスタンダードの一つとも言えるでしょう。ソウル・チャートにはコンスタントにヒットを飛ばし、2005年「ロックの殿堂」に入っています。2010年には、クリスマスアルバムを発表その上、リードシンガーのエディ・リヴァートは、2012年に初ソロアルバムを発表するなどまだまだ現役続行をアピール。

The O'Jays:Back Stabbers

第8位 ムーディーブルース/サテンの夜

1964年、イギリスで結成されたムーディーブルース。この曲は’67年に発表されたアルバム“Days Of Future Past”の1曲であり、’68年にシングルカットされました。その時は英国チャート17位どまりだったのですが、何故か5年後の’72年、ラジオ局から火がつきアメリカでシングルカットされたら、あれよあれよと最高位2位、英国でも9位という大リバイバルヒットとなりました。このアルバムから、ジャスティン・ヘイワード、ジョン・ロッジというムーディーズの顔ともいうべきメンバーが加入し、メロトロン中心のプログレッシブバンドに路線変更。それが功を奏したのかの大当たりナンバー。現在もジャスティン、ジョン共に絶賛、現役活動中。

Nights in White Satin

メンバーがみんな若い!5年の歳月って自信、風格を与えるのか、それとも残酷なのか?

おまけ:こちらが最初にシングルカットされた’68年版シングル

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第7位 チャック・ベリー/マイ・ディンガリン

My Ding A Lingを70年代風に訳すと、「僕のムスコくん」って感じでしょうか?歌詞自体は下ネタ満載ですが、ライヴでこれをやると観客全員で大合唱の大盛り上がり大会になります。来日した時もやってくれましたね。何とこの曲がチャック・ベリー氏、唯一のナンバーワンヒット曲でございます。まだまだお元気でいてほしいものです。

Chuck Berry:My Ding-A-Ling

意外な唯一のNo1ヒット曲 マイ・ディンガリン ・・・・ チャック・ベリー ( その他趣味 ) - レコード・ジャケットを見る楽しさ - Yahoo!ブログ

第6位 マック・デイビス/愛は心に深く

日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、本国アメリカでは大御所的カントリー&ポピュラー歌手、ソングライター、俳優であるマック・デイヴィス。やっぱりDavisと「v」なので、デイヴィスと書きたくなりますが、日本での表記はデイビスです。エルビス・プレスリーに多く楽曲を提供しているのでも有名。この曲は依頼されてからたった1日で書き、翌日レコーディングされたそうで、これが3週連続1位となるのですからメロディの良さの勝利ですね。サビが耳に心地良く残ります。

Mac Davis:Baby don't get hooked on me

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10位から6位まで振り返ってみましたが、未だに現役の方が多いってのも44年前と考えるとちょっとした驚きでもありますね。それでは、トップ5でございます。

第5位 ラズベリーズ/ゴー・オール・ザ・ウェイ

おおおっと、出ましたラズベリーズ。これぞソフトロック、パワーポップの要。「オール・バイ・マイセルフ」のエリック・カルメン(他にもいい曲あるけど、彼の代名詞的ナンバーと言えばコレでしょう)がいたバンドとして有名。1972年この年にデビューし、この曲は2枚目のシングルとして初のトップ5入りを果たしております。たった3年の活動でありましたが、日本でもかなり人気がありましたね。

Raspberries:Go All The Way

ラズベリーズ/ゴーオールザウェイ go all the way ラズベリーズ - Google 検索

幻想音楽夜話 - [Raspberries]

第4位 エルヴィス・プレスリー/バーニング・ラブ

エルヴィス、生前最後のトップ10入りしたナンバー。チャック・ベリーの「マイ・ディンガリン」がトップに君臨し、残念ながら3週連続2位どまり。アップテンポでライヴでも盛り上がりそうな曲ですが、彼本人はあまりお気に召さず。歌詞も覚え切れず、歌詞カードを見ながら歌ったこともあったそうです。しかし、この押せ押せで有無を言わさず歌っていく様子は、ベテランの域を達した既に晩年の入口に立ちつつある彼の、一瞬の電光石火的ナンバーではないでしょうか。

Elvis Presley:Burning Love

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第3位 ザ・メイン・イングリーディエント/エブリボディ・プレイ・ザ・フール

1964年にニューヨーク・ハーレム結成されたヴォーカルグループ。この曲はキューバ・グッディングが’71年に加入した後にリリースされたナンバーで、最高位3位。このグッディングの息子がボーイズ’ンザフッドやズーランダー等に出演しているキューバ・グッディングJr。彼は’96年に「ザ・エージェント」でアカデミー助演男優賞を受賞しています。この曲は’91年に4人兄弟グループ、ネヴィルブラザースのアーロン・ネヴィルによってカヴァーされて、よりメロウな感じになっています。邦題の「エブリボディ~」ってのが、70年代っぽいですね。蛇足ながら、まだ「ナイスバディ」というコトバは日本ではお目見えしておりませんでした。

The Main Ingredient:Everybody Play The Fool

Main Ingredient/メイン・イングリーディエント

第2位 ビル・ウィザース/ユーズ・ミー

ビル・ウィザースといえば、同じ’72年7月に1位に輝いた「Lean On Me」や、’81年のグローヴァー・ワシントンJr.の「Just The Two Of Us」の方が有名でしょうか?’72年は2曲のトップ10ヒットを出した当たり年だった彼。“僕を頼ってよ”から、次は“僕を使ってよ”に変わるのには、何かあったんでしょうか?って位に、「Me」は同じだけど、内容は全く違うのにびっくりポンです。こちらは、最高位2位止まりでございました。

Bill Withers:Use me

サックス奏者のG・ワシントンJr.がB・ウィザースをヴォーカルに迎え、'81年にシングルカットされた「クリスタルの恋人たち」。当時全米トップ40を聞いていた筈なんですが、原題は脳裏にこびりついているけど、この邦題は全く記憶にありませんでした。クリスタル・・・なんとなく付けちゃったんでしょうか?

Grover Washington, Jr. :Just The Two Of Us

さて、いよいよやって参りました。栄えある第1位は映画主題歌でもある、アノ曲でございます。

第1位 マイケル・ジャクソン/ベンのテーマ

ジャイケル!もとい14歳のまだ何も手を施されていない、マイケル・ジャクソンの「ベンのテーマ」。これは、同名映画の主題歌でもあり、彼の同名ソロアルバムの1曲目に収録されています。何てピュアな歌声なんでしょうか?前作「ウィラード」は完全なスリラー(笑)映画であったのに、続編の「ベン」は少年との交流を描いた作品になっています。路線変更したのかな?

Michael Jackson:Ben

いかがでしたでしょうか?1972年10月のとある週のトップ10でございました。未だに他のアーティストにカヴァーされる曲が多かった印象を持ちました。1972年は、個人的にはギルバート・オサリヴァンやアルバート・ハモンド、ニルソン、ニール・ヤングなどシンガー・ソング・ライターの台頭が著しかった印象なのですが、現在でも聴き継がれている永遠のポピュラーミュージックのオンパレードでございました。

ついでと言っては何ですが、1972年10月の歌謡曲ベスト10といえば・・・

新平家物語で俳優デビューしたのが、歌手デビューよりも先なんですね。森田「現千葉県知事」健作主演の、「青春をつっ走れ」にも出演していました。

レッツゴーひろみ!から、芸名が郷ひろみとなりました。

虹をわたって/天地真理:出す曲、出す曲全て1位になっていた真理ちゃんの絶頂期

京のにわか雨/小柳ルミ子:天地真理のライバルの位置で、清純・正統派歌手としていた時代

女のみち/宮史郎とぴんからトリオ:お笑い界から歌謡界へ進出したら、お化け大ヒット。メンバー確執~分裂~現在全員鬼籍に入られています。

雨/三善英史:中性的なイメージで、この年の各新人賞を受賞。“でした~”の「少年記」や「円山・花町・母の町」などのヒット曲も。女装してCMに登場した時は、ビックリポンでした。

せんせい/森昌子:「スター誕生!」プロデビュー第1号。当時13歳だった彼女は学園ソング路線から、段々と本格派演歌歌手に。

狂わせたいの/山本リンダ:「どうにもとまらない」で今までのイメージを180度覆した、阿久悠・都倉俊一路線第2弾。「ウララ~」はこの2曲後のシングル。

哀愁のページ/南沙織:今までアップテンポな曲が多かった彼女が、秋らしくしっとりとした楽曲を発表。途中に得意の英語のモノローグが挟まれている。

男の子女の子/郷ひろみ:フォーリーブスの弟分的存在だった、ひろみ。歌手デビュー前から人気沸騰。これぞ70年代美少年の典型。衣装もどんどん?!?!?になっていった。

夜汽車/欧陽菲菲:’71年に「雨の御堂筋」で日本デビュー、2枚目のシングル「雨のエアポート」からしばらく橋本淳・筒美京平ヒットメーカーコンビの曲が続きます。これは4枚目、ギターがかっちょいい。

旅の宿/よしだたくろう:まだテレビには出ず、ひらがな表記時代に出した「結婚しようよ」の大ヒットの後をついで出したシングル。

ってなコトで、最後はやっぱりこの映像で締めたいと思います。

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