映画『五福星』サモハン・キン・ポー監督、ジャッキー・チェン主演について
1983年7月7日に香港で公開され、日本での公開は翌年8月。
香港では公開された年の年間ランキングで1位を獲得する大ヒット作となった。
ハリウッド映画でも『リーサルウェポン』シリーズなど、映画が終わり最後のエンドロールが流れる時に撮影中に出演者がやってしまったNGの数々を一緒に流すということをたまにやったりもします。今回の『五福星』の場合にも東映系での劇場公開(1985年2月23日)では、映画本編にNG集を付け加えた「香港未公開NGカット版付五福星」が流れました。香港映画は比較的そういう映像を流すことが多いそうですが、あくまでも観客に少しでも楽しんでもらいたいという精神にあふれているのでしょうね。
スタッフ
サモハン・キン・ポーはこの映画の中で、監督、脚本、出演者と1人で何役もこなしています。おかっぱ頭でちょっと頭が弱そうな若者に見えて、その実、緻密に計算し尽くされた構成と映像表現の巧みさは彼が1人で何役もこなしているからこそできる芸当なのかもしれません。そのうえで、ジャッキー・チェンの神技のようなアクションが加わるのですから『五福星』が面白くないわけがありません。
主題歌もかっこよかったですね
ちなみに日本語版の主題歌を歌っていたのは?

ANTHOLOGY OF J/陣内孝則
日本での劇場公開の際、オリジナルサウンドトラックが発売された。
主題歌「SUPER SUPERSTAR」を含む3曲は、その当時ソロになって間もない陣内孝則が歌っていた。
キャスト

ポット/サモ・ハン・キンポー

モジャ/ジョン・シャム
排気管(チンケ)/リチャード・ン

ワセリン(ハンサム)/チャールス・チン
岁月流星 秦祥林 - YouTube

ルーキー(マジメ)/フォン・ツイファン
Stanley Fung - Wikipedia Bahasa Melayu, ensiklopedia bebas

シャーリー(メイヤー)/チェリー・チェン

"CID 07" (警官7086号)/ジャッキー・チェン
他にも、フィリップ・チャン イップ・トン 、ユン・ピョウ、ムーン・リー、ジェームズ・ティエン 等、当時の香港映画スターや新人俳優が多数出演していました。
ストーリー
この映画の見どころ
ストーリーやアクションシーンも去ることながら、大スターだったジャッキーチェンと当時ブレイクの兆しを見せていたユン・ピョウの絡みが最高でしたね!
主なストーリー
刑務所仲間である詐欺師5人組がは、刑務所を出た後、社会復帰をこころみ、清掃会社を開業。
これから待ち受ける運命は如何に・・・

ジャッキー・チェン演じるダメ刑事は偽札グループを追っていたが、誤認逮捕により、交通班に降格となった。
憂さ晴らしのためローラースケート大会に出場し、技を披露していたといにマフィアの偽札の原版取引をしているところに出くわし、ローラースケートを履いたまま犯人を追跡し、そのまま高速道路へ…

スタントなしのジャッキーアクションは見事です!
高速道路はクラッシュした車で大混乱!!!
偽札の入ったカバンはまさかの5人組が乗っている清掃バンの中へ。
何も知らない5人組は仕事を増やすため、マフィアのボスのパーティ会場へ潜り込んだ。
翌日、5人組はカバンを交換するためマフィアの倉庫に持っていくことになった。
倉庫ではマフィアや5人組、ダメ刑事を始めとする警察官も現れ、大混戦が繰り広げられた。
ジャッキー・チェンは相変わらず無茶なスタントに挑戦し続けています。今回の『五福星』では、なんと高速道路をローラースケートで走り回りました。ここまで来ると「性分だから」の一言では簡単に片付けられないような気がします。なにが彼をそこまで急き立てるのでしょうか。といって、危険な状況でも全く恐怖を感じないのかというと全然そんなことはないようです。むしろ人一倍、恐怖を感じるのだとか。下にクッションが置いてある状態で5メートルの高さから飛び降りるという設定の時、何人かの二十歳前の女性たちが何のためらいもなく面白そうに次々と飛び降りるのを見守った後、ジャッキー・チェンは自分の番がやって来た時に、顔面蒼白になりガタガタ震えながらそれでも意を決したような様子で飛び降りて行ったというエピソードがあります。このようにジャッキー・チェンは本当に謎の多い人物です。
同時公開映画もありました
二本立てで公開
今では珍しくなりましたが、同時は2本組み合わせて同時公開をよくやっていましたね。
ちなみに、この「五福星」と同時公開されたのは、コミックを原作とした日本映画「コータローまかりとおる」でした。