あのカプコンが満を持して発売したアーケードゲームの移植版
ファミコンゲーム「ソンソン」は、1986年にカプコンから発売されたファミリーコンピュータ用アクションゲームです。
1984年にアーケードゲームとしてリリースされた同名ゲームをベースとしており、アーケードではアクション性の高いゲームとして大人気でした。
また、後にストリートファイターやバイオハザード等の大ヒットゲームを連発するカプコンが制作しているため、ゲーム性も優れており誰もが楽しめるゲームとなっています。

軽快な横スクロールアクション
開発に携わった岡本吉起氏はその後独立しヒット作を連発
余談ですが、カプコンでこの「ソンソン」の開発に携わった岡本吉起氏は、その後独立してゲームパブリックを設立。スマホゲーム「モンスターストライク」をヒットさせるなど、ゲーム業界に大きな足跡を残した人物です。
岡本吉起 - Wikipedia
そもそも、「ソンソン」とは何を意味するのだろうか
ソンソンの世界観を確認する
ソンソンのパッケージを見ると、孫悟空らしきイラストが書かれています。
そう、ソンソンとは、西遊記の孫悟空をイメージしたゲームになるのです。
そしてこのゲームの主人公の名前も「ソンソン」。もちろん孫悟空っぽい身なりをしています。
ゲーム開始時に、なにやら三蔵法師と馬がさらわれてしまいます。
そしてゲームスタート!
「Let's Go TENJIKU」と表示されゲームスタートです。
そう、さらわれた三蔵法師を助けに敵を倒しながら天竺へ向かうというストーリーですね。

ゲームスタート!
攻撃して敵を倒しながらひたすら進む!
ソンソンの攻略法はとってもシンプルです。
画面はひたすら右へスクロールしていきます。
それに合わせて右側から敵がどんどん現れますが、弾を発射して倒したり、うまくかわして左へやり過ごたりしながらどんどん進んでいくだけです。
途中に落ちている様々なアイテムを拾うと点数がプラスされたり、敵をジャンボフーズと呼ばれるアイテムに変化させたりできます。
こういったアイテム集めを同時にこなしながら、どんどん奥へ(右へ)と進んでいくのです。
とにかく敵の数が多い!
基本設計がしっかりしているゲームなので、ひどいバグ等はありません。
しかし、一方でクリアするのが非常に難しいゲームとも言われています。それは襲って来る敵の多さに起因します。
とにかく敵が多いのです。しかも、画面上を縦横無尽に動き回るため攻撃が当たらないこともしばしば。
ある程度動きが単調なので予測は可能なのですが、それにしても多いのなんの・・・。

どこもかしこも敵だらけ
あれ?もしかして・・・?

なんか見たことある敵が その1

なんか見たことある敵が その2
なんかいろんなゲームのオマージュといっていいような演出が心憎いですね!
しかし休む暇なくひっきりなしに攻撃してくるのはどうにかならんか!!(笑)
攻略の鍵は協力プレイにあり!
多すぎる敵への攻略法ですが、このゲームの売りでもある2人同時プレイで乗り切るというのが定番です。
なんと、2人同時プレイでも敵の数は変わりません。なので、2人同時だとそれだけ多くの敵をやっつけることが可能になるのです!
アイテムの取り合いに注意!(笑)
しかし、敵の数がわからないということは、出現するアイテムの数も変わらないということです。
貴重なアイテムの取り合いになったり、お互いけん制するあまり敵への対処がおろそかになったりと
そういう意味では非常にバランスの取れたゲーム設計になっていますね。
今プレイしてもきっと熱くなれるゲームです
敵の攻撃も激しく、クリアするまでには心身ともにかなりの疲労を招いてしまう「ソンソン」ですが、その分クリアした時の喜びは格別です。

最終ステージ
コントローラーの操作に対するレスポンスがイマイチだったり、敵の動きがある程度パターン化されていて次の展開が読めたりと、この時代のゲームにありがちな欠点はいくつか存在します。
しかし、それを考慮しても、単純明快なゲーム性や協力プレイの醍醐味など、ハマるゲームの要素を十分満たしている「ソンソン」は、今でも遊びたくなるゲームの一つではないでしょうか。
ちなみに、好評だった本作の続編として、1989年に「ソンソン2」がPCエンジン向けゲームとして発売されました。こちらも好評だったようですね。