作品によって結末が違う…!手塚治虫「どろろ」漫画・映画・アニメにゲーム…未完の名作!

作品によって結末が違う…!手塚治虫「どろろ」漫画・映画・アニメにゲーム…未完の名作!

数多く映像化もされている手塚治虫先生の未完の名作「どろろ」。作品によって結末が違うのがまた面白い…!「どろろ」の魅力とその結末をまとめました。内容はネタバレを含みます!


1969年4月からフジテレビ系列で放送。全26話。
当時カラーが主流となっていたが、パイロット版のカラーアニメがスポンサーの目に生々しく映り、対象である子どもを考慮したこともあり白黒アニメとして「カルピスまんが劇場」で放送された。
アニメ版では百鬼丸は少年ではなく20歳くらいの青年として描かれている。
絵柄も劇画タッチになっており、全体的に渋い印象。
モノクロなのが逆に怖さを引き立てるというか…放送当時、私は生まれてませんが観ていたとしたら確実にギャン泣きしただろうな…というくらいおどろおどろしい作品でした。
かわいいワンちゃんのオリジナルキャラが登場したところで全然明るくなってません(笑)
よく放送できたなあ…。妖怪の描写怖すぎるよ!

オープニングは藤田淑子さんが歌う「どろろの歌」。
映像がこれまた渋くて大好きです。
妖怪退治が主な内容なのに農民一揆を思わせる映像を中心に、戦国の世に立ち向かうどろろの勇ましい姿と戦う百鬼丸がほんの少ししか出ないのがまたセンスいい!
カラオケでも歌えて機種によってはアニメ映像も楽しめます。

どろろアニメの1話。
当時のスタッフが丁寧に作成したのがわかりますね。

パイロット版。
カラーだと確かに生々しい…!モノクロはモノクロで怖いけど…。

アニメ版の結末。

肝心のアニメ版のみの結末ですが、どろろと別れ1人で魔物退治を続ける百鬼丸。
あと残り1体というところで醍醐景光が最後の魔物と知る。
百鬼丸を庇い最後に母の愛を見せた縫の方も醍醐景光によって殺されてしまう。
百鬼丸は実の父親を倒すことによりすべての身体を取り戻すことに成功。
しかし彼は自分の運命に疲れ、もう誰とも会いたくないと1人どこかに去っていった。

最後に1人でどこかに行ってしまうのは原作と同じですが、父が最後の魔物になったり母親が死んでしまったりと原作よりドラマチックな展開に。
一応すべての身体は取り戻せたとはいえ…彼は幸せになれない運命なのでしょうか。

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物語に救いアリ!プレイステーション2版「どろろ」

2004年9月にセガより発売されたアクションアドベンチャーゲーム。
冒険王版の「どろろが百鬼丸の身体を持つ」設定が採用されている。
他にもゲーム版のみのオリジナル設定が多数あり、エンディングは1番平和なものと思われる。
百鬼丸が身体を取り戻していく様子がプレイヤーに伝わるよう工夫がされている。(目を取り戻すまでは百鬼丸視点で画がモノクロ等。)
キャラクターデザインは「無限の住人」の沙村広明。
「新しいどろろ」として原作と合わせても十分に楽しめる作品。

「いい娘さん」のどろろと再会出来る!ゲーム版のみの結末!

ゲーム版は冒険王版を採用していることから最終的にどろろの中の魔物を倒す必要があり、どろろを殺さず魔物だけを倒す方法を探しに百鬼丸は数年旅に出る。
そして数年後、年頃の娘になったどろろと再会、最終決戦となり見事魔物を倒すことに成功。
身体もすべて取り戻し、どろろも生存。
2人で喜びをわかち合うエンディングはハッピーエンドと呼んでもいいものだった。
こちらがゲーム版「どろろ」のエンディング動画。

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