ザ・ビートルズ
ザ・ビートルズ(The Beatles)はイギリス・リヴァプール出身のロックバンドで、20世紀の音楽界に最も大きな影響を与えたバントと言ってもよい存在です。
メンバーは、以下の4人です。

ジョン・レノン (John Lennon)

ポール・マッカートニー (Paul McCartney)

ジョージ・ハリスン (George Harrison)

リンゴ・スター (Ringo Starr)
ザ・ビートルズのナンバーは全部で213曲。そのほとんどがシングルになるのではないか?!というほどポップでキャッチーでありながら、実験性、革新性もそなえているという奇跡の楽曲群。
非常に稀な存在といえます。
デビューアルバムから順に初期のアルバム5枚を辿ってみました。
Please Please Me

プリーズ・プリーズ・ミー
ザ・ビートルズは1963年2月11日午前10時にプロデューサーのジョージ・マーティンと共にスタジオ入りし、10時間弱でシングルで既に発表されていた4曲を除く10曲を完成させました。
事実上1日で作られたこのアルバムは、イギリスのメロディ・メーカー誌で30週間1位を記録し、その座を譲ったのは、なんとセカンド・アルバムの「ウィズ・ザ・ビートルズ」でした。
もう一曲。記念すべきデビュー・アルバムの冒頭を飾るI saw Her Standing There」です。
この曲は、ジョンもポールもお気に入りだったようで、2人ともソロになってからもライブで取り上げています。
With the Beatles

ウィズ・ザ・ビートルズ
8曲がオリジナル(ジョージ・ハリスンの最初の作品「ドント・バザー・ミー」収録)で、残り6曲がほとんどモータウンなどのR&Bカヴァーとなっています。
当時大ヒットした“抱きしめたい”や“シー・ラヴズ・ユー”が収録されていませんが、前期のザ・ビートルズはシングル・リリース曲を基本的にアルバムに収録していません。
前作と比べると垢抜けたといいますか、スマートになった印象を受けます。これは同時代の他のミュージシャンたちと比べると更に際立ちます。
ところで、ちょっと信じがたいことに、このアルバムはファースト・アルバムからわずか4ヵ月後にレコーディングされています。改めて考えるとスゴイですね!!
“She Loves You”が収録されなかったからでしょうか、同じタイプの“It Won't Be Long”がアルバムの冒頭を飾ります。カッコイイですね。
そして、曲の素晴らしさにジョン・レノンが嫉妬したという、ポールの傑作のひとつ“All My Loving”が3曲目に入っています。
A Hard Day's Night

ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
A面は映画「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」の収録曲が7曲。B面には6曲の新しくレコーディングされたナンバーが収録されています。
ザ・ビートルズのオリジナルアルバムとしては唯一の全曲レノン=マッカートニーの曲で構成されたアルバムです。
"A Hard Day's Night" というタイトルは、リンゴ・スターが長い映画の撮影を終えて、"It was a hard day's night"と言ったのをジョン・レノンとポール・マッカートニーが気に入り採用されました。
ビートルズ7枚目のオリジナル・シングル「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(A Hard Day's Night)」のB面曲であった「今日の誓い(Things We Said Today)」。
Beatles for sale

ビートルズ・フォー・セール
クリスマスに発売したいというレコード会社の要望に応えるため、アルバムの録音は8月11日から始められていますが、それは前アルバムの発売からちょうど1ヶ月後でした!
この時期、ザ・ビートルズは超多忙で、ライブの合間をぬって録音が進められるといった具合でした。
いかに多作とはいえ、さすがにオリジナルの楽曲が足りず6曲のカヴァーが入っています。
しかし、このカバーがまた素晴らしいです。
このロック・アンド・ロール・ミュージック (Rock and Roll Music) は、1957年にリリースされたチャック・ベリー(Chuck Berry)のカバーです。
Help!

4人はアイドル
これは、もう、ほんとに素晴らしいアルバムですね。名曲めじろおしと言いますか、もう名曲しか入っていない!そんなアルバムに仕上がっています。
タイトル曲はジョン・レノンの代表曲といってもいいでしょう。アイドルとして人気絶頂期でありながら「ヘルプ」というタイトルも意味深ですが、「僕が今よりも若かった頃」から始まる歌詞もアイドルの枠を軽く飛び越えています。
この曲は、後に“カーペンタース”からパンクバンドの“ダムド”まで広くカバーされています。
そして大名曲“イエスタデイ ”はB面の6曲目、これまたポール・マッカートニー を代表する“夢の人”の次に収録されています。
解散後のソロ活動も含めて、ザ・ビートルズの歴史がここまでしかなかったとしても、それでも歴史に名を遺したのではなかろうかと思えます。
いつまでも、いつまでも聞いていたい。そんな気持ちにさせてくれるザ・ビートルズ。やはり彼らは永遠のアイドルなのでしょうね。