電影少女-でんえいしょうじょ-あい編



ストーリー

GOKURAKU
あい編

おじいさん
あらすじ

舞台は武蔵野に位置する東京都三鷹市。冴えないが気持ちの優しい高校生弄内洋太は同級生の美少女早川もえみに密かな恋心を抱いていた。しかし彼女は洋太の親友新舞貴志に憧れ、洋太の恋の行方は雨模様。そんな彼の前にあらわれた不思議なビデオショップ GOKURAKU は、ビデオガール天野あいとの出会いをもたらした。あいと洋太は互いに心惹かれるようになるも、ビデオガールには恋愛禁止の掟が課されており、2人の仲は一度引き裂かれる。その後、洋太は後輩の仁崎伸子と付き合うが、あいやもえみへの想いに悩まされる。

登場人物①洋太とあい

弄内 洋太(もてうち ようた)

不思議なビデオから少女が出てきた…?!


天野 あい(あまの あい)


おまえのいいとこひとつめーっけ
登場人物②早川 もえみ(はやかわ もえみ)

洋太の同級生で、顔もスタイルも良い、かわいらしい美少女。洋太は彼女に恋心を寄せているが、もえみは新舞貴志に恋をしており、その相談を、もえみの中では友人の範疇内と位置づけている洋太にしてしまう。物語中盤のある事件をきっかけに貴志と別れ、自分に好意を持ってくれている洋太と付き合うことにするが、それも初めは傷ついた心を寂しさや孤独感から回避させ、洋太の優しさで傷口を覆い包ませ癒し守るためだった。


徐々に真摯な洋太に惹かれていき、のめり込んで行く。あいに心を奪われている洋太の愛を得るために必死の努力をするも、洋太はあいを選び、もえみは振られてしまう。父親の海外赴任に伴いスイスのジュネーブに行く予定(もえみのスイスでの進路の予定は作中では明らかにされていない)で高校も退学するが、外国へ行くことは逃げることになるのではとの思いから、日本で一人暮らしをすることになった。いつも他人に頼らず生きてきたあいに比べて、他人に頼って生きようとしていた、弱かった自分を回想する場面がある。

ローレックという男
ビデオガールを作った男で、季節に関係なくいつもコートを着ていることから通称は「コートの男」。完全な人工人間。GOKURAKU 店主は「あのお方」と呼んでいる。冷酷な性格で、特定の男に恋をしたあいを失敗作とみなし、洋太のもとから回収、処分しようとする。

ビデオデッキの故障により、あいが不安定になり、急に性格が変わったり、男のようになったり、
本来はない心を持ち始めたりする。
洋太に心を寄せるようになったあいを失敗作と見なしたGOKURAKU上層部はあいを始末しようとする。

消えたあいを必死に探す洋太

道行く人にビデオのパッケージを見せながらあいを探す洋太は一見不審者のようでした。
どんどんやつれていき、ずっと好きだったもえみの言葉も届かないほどです。
あいは消去される運命のため、時間が早回しされています。
あいがGOKURAKUで過ごしている数分間は、洋太のいる現実世界では1週間経っていました。

神尾 まい(かみお まい)

あいに代わり完璧なビデオガールとして「再生」された少女。ビデオのタイトルは『元気を出して♡』。仁崎伸子に振られたことをローレックにつけ込まれた松井直人によって再生された。当初は直人の言うことに盲目的に従う人形のような美少女として振る舞っていたが、理性をなくした直人に1週間も視聴覚室に監禁され、壊されかけた。その後、修理されローレックにより様々な特殊装備を施してパワーアップし、あいの消去を命じられてからは非常にサディスティックな性格に豹変した。

GOKURAKU の設立目的である「愛という感情の否定および消滅」という設定を体現したキャラクターの一人で、愛を信じ、人を愛する「不完全な」ビデオガールであるあいを敵視する。自らの体に流れるあいとは違う型の磁力を武器にし、あいを葬り去ろうとするが、2度の襲撃のいずれも失敗。最後はあいの磁力によって逆に自分が消滅してしまった。

1度は消去されてしまうあい

一度は洋太の前から消されるが、クラスメイトとして再び洋太の前に姿を現す。以前の記憶は消えていながらも、洋太に惹かれ、「洋太と結ばれれば、人間にしてやる(ただし洋太に知られれば無効)」というローレックと約束している。

いずれ消える運命である自分に、洋太が振り向きそうにも無いと分かると、自ら身を引き運命を受け入れようとする。

ビデオパッケージ通りの設定の本来のあいに戻されることを不幸と感じた洋太に、デッキを壊され消えていく。しばらくの間、光の粒子となって洋太の部屋に漂いながら洋太を「見守って」いたが、改めて作り直した絵本の完成とともに消失するかと思われたが、洋太の愛の奇跡によって光の粒子が再集結し「人間」へと生まれ変わる。洋太と抱き合いながら喜びあった。

いかがでしたでしょうか?
桂正和の描くおしり
