昭和最後の大横綱「千代の富士」
千代の富士 貢(ちよのふじ みつぐ、1955年6月1日生まれ)
北海道松前郡福島町出身。本名は秋元 貢(あきもと みつぐ)。血液型はA型。

入門当時(当時15歳)の「千代の富士」
1970年9月に初土俵、1974年新十両、1975年秋場所で新入幕。
軽量の上、肩の脱臼など度重なる故障に苦しんだが、徐々に頭角を現し、1981年初場所で初優勝し大関に昇進。
同年2回目の優勝と同時に第58代横綱となる。
1988年九州場所では戦後最高の53連勝を記録。
1989年同年秋場所通算968勝の最多記録を達成し、国民栄誉賞を受賞。
1991年夏場所の初日、若手・貴花田に破れ、同場所3日目に体力の限界を理由に引退。
脅威の身体能力と筋肉
子供の頃から実家の漁業を手伝って自然に足腰が鍛えられ、中学生では運動神経が抜群だった。特に陸上競技では走り高跳び・三段跳びの地方大会で優勝し、「オリンピック選手もいける」と言われるほどだった。
「千代の富士」の筋肉

「千代の富士」のトレーニング内容(1回分)

左肩を脱臼しても、右肩をトレーニング

過酷なトレーニングで成長した肉体
人気・実力共に最高の横綱
小兵ながら技とスピード感のある相撲をとり「ウルフ」のニックネームで親しまれた。
異名の「ウルフ」については、ちゃんこ番として魚を捌いているところを見た九重が「狼みたいだな」と言ったことから付けられた。当初は狼と呼ばれていたものがいつしか変化した。
細身で筋肉質な体型と精悍な顔立ち、そして豪快でスピーディな取り口などの特徴から「ウルフ」の異名がピッタリで広く認知されることとなった。
ゆでたまごの漫画『キン肉マン』に登場する超人「ウルフマン」は千代の富士がモデルである。
一気に大関・横綱への昇進を決めた1981年は「ウルフフィーバー」の年として記憶されている。千代の富士の取組にかかる懸賞の数は他の力士に比べて圧倒的に多く、懸賞旗が土俵を数周してもまだ余る状態だった。
【キン肉マン】ウルフマンが体力の限界で引退!噛ませ犬と呼ばれた彼の戦績を振り返る - Middle Edge(ミドルエッジ)
史上最も美しい土俵入り
千代の富士の名勝負を動画で確認
圧倒的な実績を支えた壮絶な稽古
引退の切っ掛けとなった貴花田との一番
千代の富士の引退会見
誰よりも強く、誰よりもカッコよかった、最強最高の横綱『千代の富士』。
あなたの相撲を見た人はきっとこれからもその凄さを語り継いでいくでしょう。
心からご冥福をお祈りします。