村上春樹の小説を映画化!「風の歌を聴け」

あらすじ
第6092回「風の歌を聴け 村上春樹原作 大森一樹監督 感想、ストーリー、ネタバレ」|新稀少堂日記

僕は数日後にジェイズ・バーを訪れ、飲んだくれの女に出会う。
彼女を家まで送って行き、朝を迎える。
「意識を無くした女の子と寝るような奴、最低よ」と女に言われ、「でも何もしてないよ」と僕は言い返す。しかし、信じてくれない。
仕事があるという女を車で送っていく僕。
車を降り、雑踏に消えていく女。


夏休み終盤。
ジェイが言う。
「皆帰る所があるけど鼠には、そんな場所がないんだ」
青春の終わりと夏の終わりが重なる僕。
秋になり、8mmフィルムが送られてきた。鼠からだった。
土を堀り続ける主人公の映画。
10年後のシーン。
ジェイズバーを訪れるが、そこは廃墟となっていた。
映画の世界観が分かる予告
原作との違い
ヒロインは真行寺君枝でした!

真行寺君枝の代表作!
本作以降、一時は無一文になる等浮き沈みの大きい人生を送っている彼女。
ミステリアスな雰囲気と透明感を併せ持った適役だった本作。
彼女にとって良い時代に恵まれたハマり役だったと言えるのではないでしょうか。

作品データ
原作 村上春樹
監督 大森一樹
脚本 大森一樹
俳優 小林薫、真行寺君枝等
公開 1981年(昭和56年)
配給 ATG
時間 100分
原作に登場する小説家の真相
「僕」が敬愛する作家として描かれた
"明かされぬ謎"の是非 〜村上春樹『風の歌を聴け』〜: 読まずに死ねるか!/原案
「架空」のプロフィール
デレク・ハートフィールドとは - はてなキーワード

村上春樹のインタビュー
原作の言い回しも独特
完壁な文章などといったものは存在しない。完壁な絶望が存在しないようにね。
http://www.tokyo-kurenaidan.com/haruki-kaze1.htm村上春樹 「風の歌を聴け」を歩く −1−

原作ファンからも支持を受けている映画版「風の歌を聴け」。
淡々とした世界観につい引き込まれてしまいます。
真行寺君枝の可憐さが際立っていて、彼女を見るだけでも十分楽しめました!!