人生哲学を持ったキャラクター
ハーロックとトチローのビジュアルやコンビの成り立ちが、少年時代の友人関係からだということはわかりました。
次に、キャラクターに肉付けされる、性格や考え方についてみていきたいと思います。
松本零士作品の面白さは、壮大な宇宙を舞台にしたストーリー展開です。
しかし、ストーリーとは別に、ハーロックやトチロー個人のセリフが、とても実感がこもっていて、印象に残ったり勇気づけられたりしたことありませんでしたか?
男おいどん
宇宙やメカに関する知識はもちろん、キャラクターにも土台が必要。
松本零士さんはそうした考えのもと、大切に思う人々や御自身の体験を核に、人生哲学を持ったキャラクターを作り上げていきました。
偉大な父の存在
なかでも、少年時代の松本零士さんにとって、「偉大な父の存在」はとても大きなものでした。
尊敬する父親の生き方や考え方が、作品の中にも大きく影響したそうです。
自分の目でたくさんの軍用機を見てきた経験が、戦闘機や戦艦など、機体・船体をリアルに描く背景にあったのですね。
作品に登場する飛行機や戦艦は、多くがプラモデルになっています。
その精巧さ、デザインの美しさが、ファンを惹きつけるのだと思います。
複葉機アルカディア号
メッサ―シュミットMe109Gアルカディア号
アルカディア号
本当のサムライとしての父のイメージ
松本零士オフィシャルサイト | Profile
身近な父から学んだ「サムライ」の生き方が、沖田艦長やハーロックの人となりになっている!当時、作品の名セリフが心に響いて感動したのを覚えています。
沖田十三
映画『わが青春のアルカディア』という作品に、ファントム・F・ハーロックⅠ世という人物が登場します。
「飛行機乗り・ひげ・ハーロックという名前」を総合すると、たぶん、松本さんのお父様をイメージしていたのではないでしょうか。
当時、この役の声優を、俳優の石原裕次郎さんが務めました。
たった5分の出番に1000万円の高額なギャラが支払われたことが話題になりましたが、個人的な見解ですが、松本さんは、これだと思う最高の役者さんに、どうしても父のキャラクターを演じて欲しかったのではないかと推察します。
ファントム・F・ハーロックⅠ世