この後、日本に帰った松本零士さんに不思議なことが起こります。
『銀河鉄道999』の長期連載化が決定し、没になりかかっていた『キャプテンハーロック』の企画も復活。日本を離れる前、あれだけ逆風が吹いていたのに、すべてが息を吹き返し、大逆転したのでした。
私たちがTVや映画に夢中になる前に、こんなことが起きていたのです。
ハーロックとトチローを描き続ける
それからは皆さんもご承知の通り、次々とヒットし、映画も次々公開されていきます。
もちろんハーロックとトチローも、様々な形でいろいろな作品に登場しました。
今まで見てきた様々な背景や要因が、物語の広がりやセリフの奥深さをより高めたのではないでしょうか。
なかでも、『銀河鉄道999』と『わが青春のアルカディア』の中の、ハーロックとトチローのエピソードは、心に響くものがありました。
映画『わが青春のアルカディア』では、こんなエピソードもありました。
『わが青春のアルカディア』ファントム・F・ハーロックⅡ世
大山 敏郎
REVI C12D
また余談ですが、この照準器は、松本零士さんが渋谷で買ったもの。
「われながら『こんなもの買って・・・』と思わないでもなかった」そうですが、駅近くの駐車場まで歩く間に物語が浮かんだそうです。
ハーロックとトチローの物語の後ろには、必ず何かの思いがあり、事実があり、筋の通った哲学がある。そう思いながら観ると、また深い味わいがある松本零士作品です。
最後に、『宇宙海賊キャプテンハーロック』の挿入歌『わが友わが命』をお聴きください。