1990年、東京ドームで行われた日米レスリングサミット!新日本プロレス、全日本プロレス、WWF(現:WWE)の合同興行に当代きっての人気レスラーが大集結!!

1990年、東京ドームで行われた日米レスリングサミット!新日本プロレス、全日本プロレス、WWF(現:WWE)の合同興行に当代きっての人気レスラーが大集結!!

日本におけるプロレス団体が新日本プロレス、全日本プロレスの2強だった1990年。海の向こうの超人気プロレス団体WWFと3団体が合同で開催した日米レスリングサミットを憶えていますか?東京ドームで開催されたこの大会に筆者は足を運び、当代きっての人気レスラーが集った大会に大興奮したことを憶えています。そんな後にも先にもこのときだけだったレスリングサミットに登場したレスラーたちを振り返っていきましょう。※試合内容そのものには触れていません


【試合結果】 ○スヌーカ(8分28秒・片エビ固め)×渕

第4試合 シングルマッチ20分1本勝負

タイガーマスク vs ブレット・ハート

虎の仮面を脱ぐ前の三沢光晴VS「ヒットマン」ブレット・ハート

タイガーマスク時代の三沢は、初代タイガーマスク(佐山聡)が確立した華麗な空中技を受け継ぐ必要に迫られた。これでは、三沢が本来目指すプロレスを前面に出せない(渕正信によると、三沢には「もっと寝技をやりたい」という願望があった)ことを意味し、三沢はそのことに苦しんだ。空中技を多用したことで三沢の膝には負担がかかり、左膝前十字靱帯断裂を引き起こし、負傷箇所の手術を受けるため1989年3月から1990年1月にかけて長期欠場を余儀なくされた。1990年2月10日、新日本プロレス東京ドーム大会参戦。

2代目タイガーマスク

1984年、WWFがスタンピード・レスリングを買収したことに伴い、ダイナマイト・キッド、デイビーボーイ・スミス、ジム・ナイドハートらと共にWWFと契約。同年8月よりWWFマット登場を果たした。
1985年に義兄のジム・ナイドハートとヒールのタッグチーム、ハート・ファウンデーションを結成。マネージャーには同姓のジミー・ハートを迎え、ルックスもファイトスタイルも対照的なコンビとして売り出される(ナイドハートは「ブレットはポルシェ、俺はタンク」と自分たちを表現した)。
1987年1月26日にはダイナマイト・キッド&デイビーボーイ・スミスのブリティッシュ・ブルドッグスを破り、WWF世界タッグ王座を獲得。以降、ピンクとブラックをテーマカラーに用いるようになる。タイトルは同年10月26日にストライク・フォース(ティト・サンタナ&リック・マーテル)に奪われるが、その後もヒールのタッグチームとして観客のブーイングを浴び続けた。
1988年3月27日、レッスルマニアIVの第1試合で行われたインビテーショナル・バトルロイヤルにおいて、ヒール仲間のバッドニュース・ブラウンに裏切られて優勝を逸したことを機に、ナイドハートと共にベビーフェイスに転向。以降は人気コンビとして活躍し、ヒットマン・シェードをリングサイドの子供ファンに渡すルーティンも確立。1990年8月27日のサマースラム1990ではデモリッションを下し、2度目のタッグ王座戴冠を果たした。
しかし、1991年3月24日のレッスルマニアVIIにおけるナスティ・ボーイズ戦で王座を流出、それを機にチームを解散し、ブレットはシングルプレーヤーとして活動を開始した。

ブレット・ハート

【試合結果】 タイガー(20分時間切れ引き分け)ブレット

第5試合 シングルマッチ20分1本勝負

ザ・グレート・カブキ vs グレッグ・バレンタイン

ペイントレスラーの元祖とされているが、カブキ以前にもペイントを施して試合を行うレスラーはいた。しかし、コンスタントにペイントレスラーとして活動し、流行のきっかけを作ったのはカブキであり、かつてのパートナーであるマサ斎藤はワールドプロレスリング解説時に「僕も昔、顔に塗ってこういうスタイルでファイトしてました。外人には受けるんですよね。カブキ以前にもいたことはいるんですけどね。でもやっぱり彼が元祖ですよ」と語っている。
般若の面を付けた連獅子姿や鎖帷子に日本刀を携えた忍者スタイルなどをコスチュームに、ヌンチャクを操り毒霧を吹く東洋の怪奇派ヒールとして異色の悪党人気を博した。

ザ・グレート・カブキ

日本には、1970年代半ばから新日本プロレスに参戦し、常連外国人の一人であった。1975年12月4日にはイワン・コロフと組んでアントニオ猪木&坂口征二の北米タッグ王座に挑戦。同王座には1979年11月16日にも、マサ斎藤とのコンビで新王者チームの坂口&長州力に挑戦している。同年12月4日には大阪府立体育館にて、藤波辰巳が保持していたWWFジュニアヘビー級王座に体重を減らして挑戦し、好勝負を展開した。
1990年代は日米レスリングサミットやSWS、バトラーツなどにも来日しており、日米レスリングサミットではザ・グレート・カブキとシングルマッチで対戦した。

グレッグ・バレンタイン

【試合結果】 ○カブキ(7分16秒・エビ固め)×バレンタイン

第6試合 シングルマッチ20分1本勝負

ジェイク・ロバーツ vs ビッグ・ボスマン

1982年8月、ヒールに転向してフロリダ地区に参戦し、ケビン・サリバンやジム・ガービンと結託してバリー・ウインダムとの抗争を展開。このヒールターンを機に、その独特の滑るような動きと細身の体型、そして無表情で陰湿なキャラクターから、「ザ・スネーク」の異名を付けられるようになる。
以降、冷血系のヒールとして頭角を現し、ジム・バーネット主宰のジョージア・チャンピオンシップ・レスリングでは1983年11月6日にロニー・ガービンからNWAナショナルTV王座を奪取。ポール・エラリング率いる悪の軍団リージョン・オブ・ドゥームに加入してロード・ウォリアーズとも共闘した。
テキサス州ダラスのWCCWではプレイボーイ・ゲーリー・ハートをマネージャーに迎え、1984年10月27日にはクリス・アダムス&ジノ・ヘルナンデスのダイナミック・デュオとのトリオで世界6人タッグ王座を獲得[15]、ケビン、ケリー、マイクのフォン・エリック兄弟と抗争を繰り広げた。古巣のMSWAでは一時的にベビーフェイスに戻り、1986年1月から2月にかけて、ディック・スレーターと北米ヘビー級王座やTV王座を争っている。
1986年3月、WWFに移籍[2]。再びヒールとなって、リッキー "ザ・ドラゴン" スティムボートとの「龍対蛇」の抗争を開始する。ビンス・マクマホンによって「ザ・スネーク」のキャラクターには更に肉付けがなされ、蛇のデザインが施されたロングタイツや蛇皮のブーツを着用し、ペットのニシキヘビ「ダミアン(Damien)」を麻袋に入れてリングに持ち込むサイコパス系の怪奇派ヒールとなった。また、スネーク・ピット(The Snake Pit)なるインタビューコーナーのホストも担当した。
WWFにおいてもトップ選手の一人として、スティムボートとの抗争終了後はベビーフェイスに転向。異色の人気スターとなり、ホンキー・トンク・マン、リック・ルード、アンドレ・ザ・ジャイアント、テッド・デビアス、リック・マーテルらと抗争を展開した(アンドレには「蛇嫌い」という設定がなされた)。

ジェイク・ロバーツ

刑務所の看守を経て、1985年にプロレスラーとしてデビュー。1986年夏、ジム・クロケット・ジュニア主宰のNWAミッドアトランティック地区に、ビッグ・ババ・ロジャース(Big Bubba Rogers)のリングネームで登場。黒スーツにソフト帽、サングラスという出で立ちで、悪徳マネージャーのジム・コルネットのボディーガードを務める。服を着たまま試合を行うスタイルが注目を集め、1987年にはミッドサウス・エリアでワンマン・ギャングやスティーブ・ウィリアムスと抗争。1988年3月には全日本プロレスにビッグ・ブーバーの表記で初来日し、ブルーザー・ブロディのパートナーにも起用された。
帰国後、WWFと契約。服を着て戦うギミックはそのままに、元刑務官というキャリアのもと、制服姿の「暴力看守 ビッグ・ボスマン」に変身する。スリックをマネージャーに、警棒と手錠を凶器に用いる巨漢ヒールとしてハルク・ホーガンやダスティ・ローデスと抗争を展開した。また、ワンマン・ギャング改めアキームとツイン・タワーズ(The Twin Towers)なる超巨漢コンビを結成してタッグ戦線でも活躍。メガ・パワーズ(ホーガン&ランディ・サベージ)、デモリッション(アックス&スマッシュ)、ザ・ロッカーズ(マーティ・ジャネッティ&ショーン・マイケルズ)などのチームと激闘を繰り広げた。

ビッグ・ボスマン

【試合結果】 ○ロバーツ(10分25秒・体固め)×ボスマン

第7試合 IWGPタッグ選手権試合60分1本勝負

マサ斎藤、橋本真也(チャンピオンチーム) vs 長州力、蝶野正洋(チャレンジャーチーム)

1982年から長州力が結成した革命軍、そして維新軍(後のジャパンプロレス)の参謀格として活躍したが、1984年4月にウィスコンシン州でケン・パテラが起こした器物損壊事件に巻き込まれ、宿泊先で斎藤と同室だったパテラを逮捕しようと部屋に押し入った警官数人をなぎ倒してしまったため、陪審員裁判で有罪判決を受けた。
斎藤はこれを不服として現地の日本総領事館へ助けを求めたが、大使館や総領事館では釈放や減刑の要求は出来ないため、総領事館にも受け入れられず、1985年6月より現地で1年半の刑務所暮らしを送った(罪状のうちほとんどが無罪だったが、パテラと一緒に現場にいたことや女性警官を投げ飛ばしたため有罪となった)。しかし、自身はこれを休息期間と考え、刑務所内で肉体改造に成功。のちに監獄固めという技を開発した。1986年末に出所し、AWA地区で海外武者修行中の高野俊二の面倒を見た後、1987年3月、INOKI闘魂LIVE Part2での猪木とのシングル戦に合わせ、日本に帰国。
1987年10月4日、巌流島で行われたアントニオ猪木との時間無制限ノーレフェリー・ノールール・無観客マッチは「巌流島の戦い」と呼ばれ、2時間5分14秒の死闘を繰り広げた。その後たけしプロレス軍団に参謀役という形で参加した。
1990年2月10日、東京ドームでラリー・ズビスコを破りAWA世界ヘビー級王座を獲得。2カ月後にアメリカのセントポールにてズビスコに奪還されたものの、47歳での戴冠劇は快挙と称えられた。

マサ斎藤

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