
タイキシャトル
遅咲きのデビューと初黒星
タイキシャトルのデビューは3歳の4月と遅いデビューで
春の重賞競走には出走することすらもかわなかった。
それでもデビューから3連勝でオープン勝利。
しかしながら、4戦目の菩提樹ステークスで2着敗退。
この2着が歴史的敗戦になるとはまだ誰も気づかないのであった。

引退レースまで、世界で唯一タイキシャトルに勝った馬、テンザンストーム
2階級制覇
秋になりタイキシャトルはユニコーンステークス、スワンステークスと
重賞を連勝する。そして挑んだG1レース、マイルチャンピオンシップを勝利し
続くスプリンターズステークスもあっさり勝利する。
マイル、スプリントのG1を連勝したのは、史上初であり
タイキシャトルは一気に短距離界の王者に昇りつめた。

連勝街道は続く
4歳になったタイキシャトルは休み明け初戦、京王杯スプリングカップを
難なく勝利すると、迎えたG1安田記念、海外遠征を視野に入れているタイキシャトルに
とって、負けられない一戦でもあった。
当日は雨降る不良馬場の中、タイキシャトルは力強く抜け出し、勝利。
連勝を6に伸ばし、最高の形で海外遠征を行うのであった。

歴史的勝利
夏場にフランスに遠征したタイキシャトルは、目標を
フランスのマイルG1ジャックルマロワ賞に照準を合わせる。
レース当日に今まで見せたことが無いようなイレコミを見せるものの
海外の馬場、直線コースを苦にすることなく、勝利。
一週前にシーキングザパールが海外G1を制覇しており
2週続けて日本馬が欧州のG1を制覇するという快挙を成し遂げた。
圧勝、そしてまさかの敗戦
海外G1を制覇したタイキシャトルは海外を転戦するプランもあったが
帰国し、去年も制覇したマイルチャンピオンシップに出走し
5馬身差の大楽勝を演じる。このレースがタイキシャトルは本当に強いと
思わせる1番のレースだろう。
しかしながら、引退レースとして出走したスプリンターズステークスは
3着と敗れ、連勝をストップするとともに初めて連も外してしまう結果となった。
種牡馬として
種牡馬となったタイキシャトルはメイショウボーラーやウインクリューガーなどのG1ホースを輩出している。しかし、父を超える産駒はまだ出てきていない。

数々の記録
タイキシャトルには輝かしい記録がいくつもある。

重賞競走8連勝
国内海外芝ダートとバラエティも豊富である。
12戦連続連対
ダイワスカーレットを上回る記録。ラストランのスプリンターズステークスが悔やまれる。
フランスの最優秀古馬
フランスのエルメス賞にて、最優秀古馬を受賞している。
後にも先にもタイキシャトルだけである。
以上の成績を見てもわかるように、モーリスではまだまだ実績が足りない
ことがわかる。しかしながら、モーリスは現役なので、これから彼が
タイキシャトルを超えていくことを期待したい。