しかし、「銀河の三人」が、今なお正当な評価を受けられずにいる最大の理由は、
直後に発売された「同じRPGというジャンルを持つ2本のソフト」に話題をさらわれてしまったことでしょう。
僅か3日後に……
ディスコグラフィー | ファイナルファンタジー | SQUARE ENIX
そして2か月後には……
ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ… | ドラゴンクエスト誕生30周年記念ポータルサイト | SQUARE ENIX
2本の強大すぎるライバルに、同じRPGという土俵で挑んだ結果、
「銀河の三人」は商業的な成功を収めることができず、
その後、ライバルが様々なハードに移植され現在まで遊び継がれていく中、
2016年3月現在も、バーチャルコンソールでの配信すら叶うことはなく、
同時代の多くのファミコンソフトの一本として、時代の中に埋もれていくこととなってしまったのです。
まとめ
「銀河の三人」の魅力と、魅力があるにもかかわらず評価されなかった理由。いかがでしたでしょうか?
今の時代でも通用するような様々な魅力があり、
しかも任天堂から発売されたソフトであるにも関わらず、バーチャルコンソールにも移植されていないというのは、
著名な方が制作に関わっていることが、かえって壁になってしまっているということなのでしょうか……
発売から30年近く経った今となっては、リメイクや続編の制作もほぼ絶望的。
発売時期や販促など、ゲーム内容だけではなく売り方の面にも力を入れていれば、
正当な評価を受けられていたかもしれないと思うと、正直、勿体ないなぁと思ってしまいます。
しかし、幸い比較的安価に中古ソフトが出回っており、
ファミコンの実機さえあれば、プレイすること自体は今も難しくはありません。
パスワード方式のゲーム故に、セーブデータの電池切れを心配することがないのも、こういう場合には嬉しいところ。
というわけで、まだファミコンの実機をお持ちの方は、
ぜひ一度プレイして、ラストダンジョンを抜けた先の「衝撃のエンディング」をその目で確かめてみてください……!