昭和キッズなら誰でも心躍った「ダイナミックプロ」の文字列
昭和を代表するアニメといえば「マジンガーZ」は外せませんよね。続く「グレートマジンガー」「UFOロボグレンダイザー」、そして「デビルマン」「どろろんえん魔くん」「キューティーハニー」などなど、永井豪先生原作のアニメはたくさんオンエアされていました。その豪ちゃんを支えるダイナミックプロの先生方によるコミカライズも楽しみでしたよね!
そんな先生方の作品をご紹介しつつ、心躍った少年少女時代に思いをはせようではありませんか。
石川賢

石川賢
永井豪先生とは盟友であると言わしめた石川賢先生は画風も豪先生と似ていて子供心に「一番弟子なのかなあ」と思っていましたが、なんと戦友と思ってらしたとは!
プロレスの星 アステカイザー

アステカイザーは厳密にはアニメではなく、実写とアニメが融合した作品です。実在のアントニオ猪木などのプロレスラーも出演されました。
オープニング動画の0:10ごろに「原作・永井豪 石川賢」の名前が見られます。
プロレスの星 アステカイザーOP -
拙文「作詞家・山川啓介と井出隆夫は同一人物!」http://middle-edge.jp/articles/HYj5Sでご紹介した山川啓介さんが作詞。作曲されたのは円谷作品「猿の軍団」「アイゼンボーグ」でも担当している津島利章さん。津島さんは「仁義なき戦い」で有名ですよね。
バトルホーク

バトルホーク
こちらもアニメではなく実写。
「冒険王」 1976年11月号~1977年6月号連載
こちらも0:15ごろから「原作・永井豪 石川賢」が見えます。
作詞の高円寺博さんは永井豪先生のお兄様で「『真・デビルマン』などのノベライズで有名な永井泰宇さんのペンネームです。
作曲の小森昭宏さんは「忍者キャプター」で有名な方ですね。
石川賢先生は残念なことに2006年11月15日に急性心不全で亡くなってしまわれました。。。
遺された作品をずっと伝えていきたいですよね。
安田達矢
「鋼鉄ジーグ」を豪先生とともに原作に携わった安田達矢さん。実はジーグはデビュー作です。

安田達矢
鋼鉄ジーグ

「鋼鐵ジーグ」
こちらもOPに「原作・永井豪 安田達矢」の文字が0:10ごろからみえます。
作詞の林春生さんは当時売れっ子の作詞家でした。
曲はわれらが渡辺宙明先生!
歌っているのは水木一郎アニキ!
バトルホーク
バトルホークも描いています!

安田達矢の「バトルホーク」
岡崎優
個人的に、最近まで女性だと思っていました…すみません。だって「キューティーハニー」の絵がとっても少女漫画みたいだったんです。筆者の記憶では「なかよし」にも連載されていたと思うのですが、確定できる画像がありませんでした。こちらはテレマガに連載されていた岡崎先生のハニーです。少女漫画っほいでしょ?

岡崎優の「キューティーハニー」
機動戦士ガンダム・大鉄人17
ダイナミックプロの先生方は独立後は他社の作品も描かれていますが、岡崎先生のガンダムは話題になりましたよね。

岡崎優の「機動戦士ガンダム」

岡崎優の「大鉄人17」
個人的には17の佐原千恵は岡崎優先生の描かれたものがピカイチだと思ってます!
それではこのページの最後に、桜多吾作先生をご紹介したいと思います。
桜多吾作
ダイナミックプロの先生方はどの方もすばらしいのですが、桜多吾作先生の作品はメッセージ性が強めだと思います。豪先生の原作つきの作品ではありますが、特に「冒険王」版は「こんなマジンガーもいいな」「こんなグレンもいいな」と思えるような作品でした。

桜多吾作
個人的に(今回こればかりですみません…)グレンダイザーを挙げさせていただききます。

桜多吾作の「グレンダイザー」
桜多先生の冒険王のグレンダイザーで、ナイーダ編は秀逸といってもいいでしょう。
このナイーダのお話は桜多先生のアイデアですが、これがテレビ版「第25話 大空に輝く愛の花」にアダプトされたのです…というのはミドルエッジの読者の皆様ならご存知の方も多いですよね。
筆者も当時このお話を読んだあとにテレビで見てびっくりしたものです。
残念ながら画像を発見できなかったのですが、この文章を読んでくださって「うんうん」とうなずいていただければ幸せです。。
空爆ロボ グロイザーX
桜多先生が豪先生とともにアニメ作品の原作を担当したのが「空爆ロボ グロイザーX」です。

グロイザーX
アニメのOPはこちらです。0:20ごろに「原作 永井豪 桜多吾作」の文字が見えます。
歌詞の冒頭が「ゲッターロボ」と似ていますがそれもそのはず、両方とも豪ちゃんの作詞なのです♪
歌っている池田鴻さんは「翔べ!ガンダム」も歌われていますが1988年3月5日、48歳で亡くなってしまいました。残念ですね。。
桜多吾作のオリジナル作品
桜多先生はテレビのコミカライズ作品だけでなく、オリジナルもすばらしいものばかりです。
その代表作が「マッハSOS」です。

マッハSOS
筆者などはアニメ化されないかなあと思っていたものですが…
マジンガーZオンエア40年を過ぎて…
2016年でマジンガーZは44周年になります。ダイナミックプロは今でもコミック・ゲーム・アニメとサブカルには欠かせない存在ですよね。
名作を語り継ぎ、意欲的な新作も応援していきましょう!