『リングにかけろ』とはどんな作品?
主人公の泣き虫で、気弱な少年・高嶺竜児と父親譲りの天才的なボクシングセンスを持つ姉・菊は、ボクシングのチャンピオンを目指し山口の片田舎から上京する。宿命のライバルとなる剣崎と出会い、竜児は強い少年へと成長していく。姉・菊からボクシングの英才教育を受け、日々トレーニングに励む竜児。チャンピオンカーニバルでの優勝をはじめ、数多の強敵との闘いを制し世界チャンピオンへと駆け上がるまでの軌跡を描いている作品です。
ストーリー展開
宿命のライバル剣崎との出会い
山口から姉弟二人でボクシングの世界チャンピオンを目指し上京する。
二人が居候する三条家で、剣崎とはじめて出会った竜児は、一撃で倒されてしまう。私立の名門・聖華学院に通うことになり、ふたたび剣崎と出会いボクシングで対決をすることになる。泣き虫で、いじめられっ子の竜児は満身創痍ながらも、菊のアドバイスにより勝利する。その後、町医者を営みながら、ボクシングジムの会長をしているとっちゃん(大村蔵六)と出会い、世話になることになった。中学へと進学した竜児はボクシング部に入部する。入部初日、嫌がらせをする不良たちを完全KOするが、自分の拳も痛めてしまうことになる。竜児がボクシング部に入部したことを知った剣崎は、練習試合の相手として竜児の中学校を指名する。拳を痛めていることを隠し剣崎と対決する竜児。そして、拳を痛めていることに気づき自らの拳を潰し対決する剣崎。男として試合にのぞむ二人の熱さが伝わってきます。その後、都大会に出場した竜児は、初出場ながら決勝まで勝ち進むが、対戦相手の剣崎に敗れ準優勝となる。

チャンピオンカーニバル優勝 Jrチャンピオンの栄冠獲得
都大会で優勝した剣崎であるが、竜児との対決で腕を痛め手術のため渡米することになる。剣崎がチャンピオンカーニバルに出場できないため、竜児が東京都代表としてチャンピオンカーニバルに出場し、全国の強豪を相手に勝利していく。準決勝で志那虎 一城を破り、決勝では、香取 石松を破った河井 武士と対戦する。河井のテクニックに翻弄され2度目のダウンを奪われるも、竜児との対戦で敗れた者たちの熱い声援をうけ、起死回生のダブルブーメランを放ちJrチャンピオンの栄冠を手にする。

黄金の日本Jr誕生(日米決戦)
チャンピオンカーニバル決勝を終えた閉会式の会場に、突如、全米Jrチャンピオン・シャフトが現れ5対5の日米決戦を申し込んでくる。高嶺竜児・志那虎一城・河井武士・香取石松。そして、腕の手術を終えた剣崎順が会場に姿を現し、黄金の日本Jrが誕生する。アメリカチームのメンバーは、シャフト以外ボクシングとは関係のない、死刑囚や暴走族リーダーなど、アメリカ最強の殺人集団をそろえ5人の前に現れるのであった。
剣崎の帰国後第1戦となる日米決戦。左手一本で戦い、わずか1秒で倒してしまう。スパースター健在を強烈にアピールしています。

姉を救え!影道一族との死闘
竜児の姉・菊を誘拐した影道一族。竜児は影道の塔に乗り込み菊を救出するが、ボクシング界の表舞台に出るという悲願を掲げる影道一族と、日本Jr代表をかけた死闘が繰り広げられていく。
影道一族・総帥の正体とは?いったい何ものなのか?
日本Jr世界大会 完全制覇
影道一族との死闘を制した日本Jrは、世界の強豪が集まる世界大会へと進んでいく。
強豪イタリア、フランス、ドイツに無敗で勝利し、決勝進出を決めた日本Jr。決勝の相手は、日本Jrと同じく無敗で勝ち進んできたギリシアチーム。かつてない強敵との命をかけた死闘が繰り広げられる。日本Jr完全勝利まであと一人と迫るが、実力の違いすぎる相手に、完膚なきまで叩きのめさる竜児。しかし、命の炎を燃やし闘った4人の仲間の声で、ふたたび立ち上がるのである。
世界連合Jr誕生 vsギリシア十二神
世界大会でギリシアチームを下した日本Jrであるが、富士の樹海には5人の墓標がたてられていた。次なる闘いの幕開け、ギリシアから日本Jrとの闘いを求め十二神がやってくる。彼らとの闘いに向け復活した日本Jrの五人と、これまで拳を交えてきた強敵、ドイツのスコルピオンとヘルガ、フランスのナポレオン、影道総帥が加わり世界連合Jrが誕生する。極限まで命の炎を燃やしたギリシア十二神との過酷な死闘が繰り広げられる。

友への思い!阿修羅一族との激闘
十二神の戦いから2年後、阿修羅一族からの挑戦状が送られてくる。再び日本Jrは集結するが、河井武士の姿はなかった。
竜児たちは、河井救出のため阿修羅一族の総本山に乗り込み、九つの門を撃破し最後の門へとたどり着く。最後の門を守る男こそ、河井武士であった。なぜ、河井が阿修羅の門を守っていたのか?

宿命のライバル!最後の戦い
剣崎は竜児より先にプロデビューを果たす。しかも、デビュー戦が世界タイトルマッチである。
世界チャンピオンとの死闘を制し王座についた剣崎は、5度の防衛を成し遂げ、次の挑戦者としてプロの世界に入った高嶺竜司を指名する。小学生の時はじめて戦い、宿命のライバルとして歩んできた二人の最後の戦い。必殺のスーパーブローが炸裂する。
「ギャラクティカ・ファントム」「ウィニング・ザ・レインボー」
そのとき菊は、純白のウェディンドレスに身を包み愛するものを待っているのであった。
あの頃の、熱い気持ちを呼び覚ませるのではないでしょうか?
車田ワールドで熱く燃えてください。

登場人物:黄金の日本Jr&高嶺 菊
高嶺 竜児

生年月日 昭和41年6月29日
小学5年生のとき、姉と山口より上京。
亡き父親は、ボクシング元世界ランカーの高嶺豪。
子供の頃は、寝小便タレで泣き虫のいじめられっ子であったが、姉・菊のボクシングの英才教育を受け日本Jrチャンピオン、WBA世界チャンピオンへと駆け上がっていく。
必殺ブロー:ブーメラン・フック、ブーメラン・スクエア、ブーメラン・テリオス、ウィニング・ザ・レインボー
剣崎 順

生年月日 昭和40年7月4日
財閥 剣崎コンツェルンの御曹司
キザで身勝手、自己中、傲慢であるが、本当は優しく思いやりのある熱い男。
スーパースターではあるが、努力家でもある。
必殺ブロー:ギャラクティカ・マグナム、ギャラクティカ・ファントム
河井 武士

生年月日 昭和40年5月23日
美形な顔立ち、キザで女にモテてるが、弱者にも容赦のない嫌な奴として登場。竜児との戦いを経て徐々に変わっていく。チャンピオンカーニバルでは、竜児に破れ準優勝になる。絶対音感を持っており、ピアノ演奏など音楽の才能にすぐれている。阿修羅一族の血縁であり、ふたたび竜児と戦うことになる。
必殺ブロー:ジェット・アッパー、ジェット・ラベンダー
志那虎 一城

生年月日 昭和39年9月13日
志那虎陰流という剣術を継承する旧家の生まれ。
幼い頃、父親から正気とは思えぬ稽古を強制され右腕の力をほとんど失ってしまう。相手のパンチが体をすり抜けるような、神技的なディフェンスと左手のみで激戦を制していく。
必殺ブロー:ローリングサンダー、スペシャル・ローリングサンダー、円月拳
香取 石松

生年月日 昭和41年12月6日
日本Jrの特攻隊長。小さくても心が大きく、男気にあふれ正義感の強い男。おもしろく、日本Jrのムードメーカー。「ケンカチャンピオン」と呼ばれるほどケンカでは負け知らず。なんでもありのケンカなら石松が強いと剣崎も認めている。
必殺ブロー:ハリケーン・ボルト、スパイラル・タイフーン
高嶺 菊

高嶺 竜児の姉。竜児と4歳離れており、父親譲りの天才的なボクシングセンスで、竜児を世界チャンピオンにすべく自身のすべてをささげ育てていく。おそらく、ボクシングの才能はリングにかけろの登場人物の中で1番ではないでしょうか。
