まさかの展開!?データイースト破産の真相!?
別に、興味ない・・・。
と、思われる方も大勢いらっしゃることでしょうが、著者の単なる我儘(わがまま)で、書かせて頂きます。この記事を読んでデータイーストがどれだけ、ある意味でもスゴイ会社であったか、知ってほしい念も込めて、簡単に説明したいと思います。

根強いファンからは、DECO(デコ)の愛称で呼ばれ、独特な世界観を持つデータイーストの作品の数々は、デコゲーと呼ばれ、数十年たった今でも愛され続けています。
そもそも、1980年に業界初である「カセット交換によるゲーム入れ替えを可能にした業務用システム基盤」を開発したのは、このデータイーストなのです。その名も「デコカセットシステム」なのです。

ゲーム以外でも、救急車用の心電図電送装置や画像伝送装置、NTTドコモの衛星電話用データ送信アダプターといった情報機器の開発、まさかのシイタケ販売、よもやガスマスクの販売なども行っていた、伝説の会社、それがデータイーストなのです。
「へんなゲームならまかせておけ!」というのが自社のキャッチフレーズで、そのキャッチフレーズの意図するものは、様々なデコゲーに生かされていました。
さらには、「販促戦隊デコレンジャー」を結成し、ゲームイベント会場などに突如あらわれては、ゲームの販促が目的といいつつも、ゲームの宣伝など一切しないで、帰っていくという傾(かぶ)きぶりが有名でした。それがデータイーストという会社なのです。

アーケードゲームの部品の下請けから、アーケードゲーム事業を展開し、業界初のシステムを確立後、コンシューマ事業をはじめ、デコレンジャー、ピンボール製造業、シイタケ、ガスマスク、果てはマイナスイオン発生装置と・・・多分、やり過ぎたのでしょう。
1998年の時点で、負債総額がまさかの33億円。翌1999年11月に和議申請後、そのままとんとん拍子で、2003年4月には自己破産を申請し、同年6月に事実上の倒産を迎えることになってしまったのです。

ちなみに、この時期には多くのゲームメーカが逝ってしまっているのです。
1998年、ぷよぷよのコンパイル倒産、1999年にも以前書いた通りセプテントリオンのヒューマンが倒産、2001年にはネオジオで有名だったSNKも倒産しています。
これらの倒産に共通するのは、全て「事業拡大に伴う事業開拓によるしくじり」であったのです。シイタケは駄目です、ガスマスクも当然です。最後はマイナスイオンで再起をはかってはいけなかったのです。本当に残念で仕方ありません。

また、有名だったタイトル「神宮寺」シリーズはワークジャムという会社、「ヘラクレス」シリーズはパオンという会社がそれぞれ引き継ぎ、現在も制作を行っているようです。
神々からの贈り物の概要!

素晴らしい展開のストーリー!

人間の運命を司る神―モイライ。
運命の糸を、ある時は紡ぎ、またある時は交え、そして…断ち切ることを生業としていた。
だが、彼女は考えあぐねていた。そう遠くない未来、人間の運命の糸が全て断ち切れてしまうことに気づいてしまったからなのだ…。
人間の未来がない!?運命を操る対象が亡くなることへの辛さ以上に。人間へのゆるぎない愛情に対し。モイライはある決断を下した。
「彼ならば、事態を好転させられるかもしれない。」

彼とはアトランティスの青年であった。彼はとある事件に巻き込まれ、その結果生きてもいない、死んでもいない特殊な状況に置かれていた。
それは普通の人間ならば決してありえない状況であったがため、その扱いに困ったモイライによって、彼は9000年もの長い間、壺に封印されていたのだ。
(神が人間に頼みごとをするなんて、前代未聞だよ。)
モイライはひどく悪態を尽きながらも、人間の運命の糸が断ち切れてしまう原因探求の旅に彼を向かわせようとする。だが、彼には体がなかった。
このままでは何も行動することができない!
そのことに気づいたモイライは、旅の途中に出会う人間に、自由に乗り移れる「トランスファー」の能力を彼に与え、下界に向かわせるのであった。

人間の運命と、自らの肉体を求め、彼の冒険は始まる!!
果たして彼を待ち受けているものは希望、あるいは…?
という感じのストーリーです。上記は説明書より引用させていただきました。
キャラクター紹介!



気になる裏技!
【SFC裏技】ヘラクレスの栄光IV 神々からの贈り物
関連商品!!
人々の声!
上記のように、かなりやりこんでいる方もいらっしゃるようです。
ちなみにこれは、クリア後のおまけゲーム的な存在の、ボス40体オンパレードというものがあり、その一説を語っているようです。
まとめます、少し長いですが・・・。
ほぼ、ウィキで引用し過ぎたので、最後はしっかりコメントしてみます。
ここまで来ると、前作まで痛いほど苦しめられていた「ドラクエ」という単語は、どの紹介サイトでも、あまり出てこなくなってきます。そうでしょうね・・。全てにおいて前作「ヘラクレⅢ」よりもシステム面、ゲームバランスなど、かなりの改良がなされていますからね。


イライラを根こそぎとっぱらった、遊びやすい仕様になっているのは事実です。
しかし、その半面、SFCならではの容量不足が指摘されています。
普通に遊んで15時間程度でクリア出来てしまうくらい、内容的なボリュームが欠けているという非難の声も多く上がっているのです。レスポンスが改善されたせいで、前作と比べると、特にそう感じてしまうのでしょう。また、ストーリー性においても、前作の方が良かったという声も多いようです。ただ、改良された分、スムーズで手軽に遊びやすい点では、全てにおいてウィークポイントであるとは言えない気もします。
他のシリーズと独立しているシナリオであることも含め、ボリューム不足も全体的に良い方向に進んでいるのではないでしょうか。

今作の評価点は、前作と比べると目を見張るほど多くなっています。
・シナリオは相変わらず、評価大!
前作と同じで野島一成さんが担当されています。辺境から始まりを迎え、最後は冥界や天界までの壮大な旅、丁寧に作られた演出や先が気になる展開を作り出すテクニックは「流石」の一言に尽きます。9000年の因果が関わる背景にある「永遠の命」という今作のテーマ、各キャラクターの心境や神々の思惑が上手く表現されていて、魅力的な物語を生み出している。

・グラフィックや音楽にも定評がある!
拡大縮小を活用したクォータービューや、昼夜の変化の中に現れる細かな描写も見事です。
また、MOTHER3で有名な酒井省吾さんが今作のBGMを担当していますが、5拍子の戦闘曲「襲撃」やフィールドで使われている曲「地平線の彼方」などは、ファンの間でも名曲と謳われているほどなのです。
・なめらかなインターフェイスなど、改良されたシステム面!
戦闘中のメッセージはボタンの押しっぱなしで飛ばすことが出来るほか、移動魔法(ルーラ的な)やダンジョン脱出魔法(リレミト的な)もちゃんと用意してあります。
また、今作は戦闘中の掛け声を自分でエディットできるのです。これは、この時期の他のゲームに類を見ない最大の特徴とも言えるでしょう。



・ゲームバランスも快適です!
前作と比較すると、その難易度は格段に低くなっています。ただ、何もせず「たたかう」だけでは、さすがにしのげないのも事実です。魔法や特技も使わなくてもクリアはできますが、使った方が面白いのも事実です。よって、これこそがデータイーストが目指した「ちょうどいいゲームバランス」だったということでしょう。
また、2つ目の最大の特徴といえる「トランスファーシステム」。これも特に使わなくてもクリアは可能ですが、当然使った方が、シナリオの醍醐味が最大限に生かされます。
戦闘においても、このシステムのおかげで応用に応用を重ねた深い戦闘が楽しめます。なにせ、戦闘中に「トランス」して、他のキャラに乗り換えられるのです。何度でも・・。
キャラの特技を生かし、強化したまま他のキャラになって、強化したものをさらに強く発揮できる、などの使い方で多少強い敵やボスも簡単に倒すこともできてしまうのです。



総合評価としては、全てにおいて前作を乗り越えた、まさに「ヘラクレスシリーズ集大成」といっても過言ではありません。
前作をプレイしてなくても大丈夫!繋がっていませんから!
なので、前作を気にせず手軽に遊べます!
そして、前作同様にシナリオ面でもかなりオススメの作品です。
ぜひ、機会があったら一度やってみて下さい!!
これこそ、データイーストRPGの集大成であり、今は亡きデータイーストが永遠に人々の記憶に残り続ける所以なのではないでしょうか。
いや、確かに最後は倒産寸前に出したプレステの神宮寺シリーズ「灯が消えぬ間に」でしたが・・・。RPGでは、やはり「ヘラクレス」です!!「栄光」です!!
そんなわけで!!データイーストに永久の栄光あれ!!
という感じで、今回も最後を締めくくる予定でしたが、当方は大のドラクエファンです。そのスタンスだけは、変えません(笑)。
