そして名古屋市総合体育館レインボーホール(現・日本ガイシホール)で
2人はぶつかった
辰吉は
「圧倒的優位」といわれていたが
フルラウンドにわたる死闘の末
判定で負けた
最終ラウンド終了後
あれだけ憎み合っていた両者は健闘を称え合った
「ありがとう
今までのことはごめんな
ホンマ強かったわ」
(辰吉)
引退拒否
しかし
辰吉は
「負けたら引退」とされていたため
再度引退の危機に立たされた
しかしここでも引退を拒否した
vs ダニエル・サラゴザ1
辰吉はバンタム級から1階級上げ
WBC世界J・フェザー級(現・スーパーバンタム級)チャンピオン、
ダニエル・サラゴザに挑んだ
チャンピオンは37歳
辰吉の2階級制覇が期待された
しかし
1Rから打ち込まれ
11R、負傷によりTKO負け
vs ダニエル・サラゴザ2
13ヵ月後
再度サラゴサに挑む
が、判定で負けた
世界戦3連敗
vs シリモンコン・ナコントン・パークビュ ー
辰吉は階級を再びバンタムに下げ
16戦全勝、無敵のWBC世界バンタム級チャンピオン、
シリモンコン・ナコントン・パークビューに挑戦した
20歳のチャンピオンは
27歳の辰吉を
「7RにKOする」
と宣言した
るみ夫人からの手紙
試合前、
辰吉は精神統一のために控え室のトイレでるみ夫人からの手紙を読んだ
辰吉は
何のために戦うのか
明確になった
3度目の世界チャンピオン
5R
シリモンコンからダウンを奪ったものの、
6R以降
シリモンコンの反撃で
あわや逆転KO負けというところまで追い詰められる
7R
左ボディブローで2度目のダウンを奪い
辛くも立ち上がったシリモンコンを連打で追撃したとき
レフェリーストップがかかった
網膜剥離でタイトルを返上してから4年
ついに世界チャンピオンに返り咲いた
vs ウィラポン・ナコンルアンプロモーション1
その後、
2度の王座防衛に成功し
ノリノリの辰吉の3度目の防衛戦は
元WBA世界バンタム級チャンピオン、ウィラポン・ナコンルアンプロモーションだった
序盤こそ互角の展開だったが
ラウンドが進むにつれ次第にウィラポンがペースアップ
6R
ウィラポンの左をまともにもらってダウン
なんとか立ち上がったもののウィラポンの激しい追撃に襲われ
最後は右ストレートを左のこめかみに受け仰向けに崩れ落ちた
ノーカウントで試合をストップされた
失神KO負け
3度目の世界王座陥落だった
父ちゃんが逝った
父、粂二が他界した
生前、丈一郎はもう1度ウィラポンとやると告げた
粂二はいった
「大したもんやのう」
「トンビがタカを生んだ」
丈一郎は返した
「カエルの子はカエルや」
遺骨は家の仏壇にある
お墓は依田先生の家のお墓の横に建てる予定である
丈一郎はロードワークから帰ってくると
昔、粂二に教わったように
鍋をガスコンロにかけてご飯を炊いて
それを仏壇に供え
お経を唱えた
練習に行くとき、帰ってきたときは鐘を鳴らした
そしてウィラポン戦のリングには
”父ちゃん”を背にして上がった
vs ウィラポン・ナコンルアンプロモーション2
王者・挑戦者の立場を入れ替え
ウィラポンとの再戦
最初から一方的に打ち込まれ
7R、レフェリーが試合をストップした
「普通のお父っつあんに戻ります」
辰吉はそういったものの
すぐに撤回し
復帰へ向けて始動した
vs セーン・ソー・プルンチット
3年4か月ぶりの復帰戦
元WBAフライ級チャンピオン、セーン・ソー・プルンチットに
7RTKO勝ち
vs フリオ・セサール・アビラ
フリオ・セサール・アビラと対戦
判定勝ち
大阪帝拳ジムから引退勧告を受ける