『ゴクドーくん漫遊記』

主人公が悪人面の上、性格も結構「悪い」部類。でも何故か憎めないんですよね。主人公以外のキャラも結構強烈だった気がします。原作はライトノベルで、キャラクターや地名などを俳句のもじりをばらしてつけていた、というアイディアには脱帽します。
概要
あらすじ
美女と金儲けを愛する自由奔放な「ゴクドーくん」と、「仲間」たちの冒険ファンタジー。
といって愛と正義の物語ではなく、またゴクドーくんの更生物語でもない。
それでもちゃんと「教訓」を得られるアニメ。
登場人物

ゴクドー・ユーコット・キカンスキー
16歳。
通称はゴクドー、もしくはゴクドーくん。
エシャロット国の王子だったが、赤子の頃父王により真っ二つにされて殺害。
「雑巾ババア」により生き返るが、セイギとゴクドーという二人の人間として復活した模様。
武器として炎の魔剣を使用。この剣は、「呼ぶと来る」。
性格は自己中心的で、お金と美女が大好きという、主人公らしからぬもの。
しかしそれなりに信念は持っている様子。

ルーベット・ラ・レェテ
15歳。
公爵の娘。球状に収納されている魔弓を武器とする。
名前の由来は俳句の「あさがおにつるべとられてもらいみず」の「るべとられて」から。
物凄く気が強く、ゴクドーくんとやりあえる。というかたまに言い負かす。
一方、彼の性格を「こういう奴」あっけらかんと言ってのけたりもする。

ニアリー・ザ・プリンス
魔界一の美形で女たらし。
ルーベットに言い寄ったりしているが、相手にされていない。
魔王と「占いバーさん」の息子で、力もかなりのもの。
しかし、一国を騒がせたと力の大半を封じられる羽目に。
ゴクドーくんとは仲がいいのか悪いのか。

ジン
いわゆるランプの精。
顔つきはにこやかだが、真面目。
美少女の姿にもなれる。
ドラゴンにも変身可能。

一休(いっきゅう)
魔王の住む城、の隣にある寺の小坊主。
名前からも分かる通り、悪知恵が働く。
一応悪魔なので、彼に願いをする際は魂を差し出さなくてはならない。

ナーニャ

占いバーさん(うらないばーさん)
プリンスの母親。
またの名を雑巾ババア。
画像が本来の姿だが、何故か老婆の姿で登場することが多い。
国によっては女神として崇められている。
最終回
各国を回り、底での神々を封印、或いは倒してきたゴクドーくんたちですが、ヤムという国の神と合体したことにより、占いバーさんが姿を現します。
全ては、彼女の計画でした。ゴクドーくんの不遜極まりない性格と悪運の強さに目を付けられて、神々の「退治」をさせられていたわけです。
しかし、ゴクドーくん、ルーベットとtも度も神と合体したことがバーさんには気に入らなかった模様。
炎の魔剣で対抗しますが、占いバーさんは本来の姿と力で対抗。
そこに、かつて天界に戻されたインドラ神が現れます。
「最終回は愛と正義で終了!」「そんなのよそのアニメでやってろ!お前の正義は嘘臭ぇ!」しかし、バトル開始と思いきや、占いバーさんが割って入ります。
「魔界の女神」にひざまずくインドラ神(仏だそうです)は、「あなたが黒幕とは思えません。あいつら8ゴクドーくんたち)に唆されたのでしょう!」と都合のいい解釈。
しかも、プロポーズまで。
夫(プリンスの父)はもう封印されていることもあり、承諾する占いバーさんに、ゴクドーくんたちは呆れて去ろうとします。
が、ジンや一休は魔界の王妃が仏と結婚することが納得いかないと抗議。そのため、他の面々も合わせ石にされてしまいます。
ここで、怒りによってゴクドーくん、およびルーベットと合体した「神」の力が覚醒。
「こいつらがどうなろうと知ったこっちゃねえが、いたら痛で楽しいし、何よりお前の好きにされるのが我慢ならねえ」と攻撃開始。
自称エリートのインドラ神も真の力を開放し、何だか重装備の鎧姿に。
さすがの力に、神の力を宿した二人も押されてしまいます。
ニアリーもまた抗議しますが、インドラ神の上から目線の物言い、母親の言葉に対し言うのです。「自分のことは自分で決める」
バーさんの封印を自ら解いて、母親に内緒で作っていたメカ(何でもアリですね、ホントに)を召喚。バーさんはインドラ神に対し、息子への容赦ない攻撃を許します。
「愛は勝つ!」と言いながら街をも巻き込んで笑いながら攻撃するインドラ神。それを、ゴクドーくんたちが背後から攻撃します。
「正義を言い訳に神だの仏だの言って、人間を家畜扱いか!?」
中盤辺りで登場した弥勒と言う仏は、「人間のことは人間に任せる」としたことを嘆くインドラ神に対し、ゴクドーくんは言います。
「自分のすることに言い訳する奴は、自分の後始末する覚悟がねえ」
プリンス、ルーベット、ゴクドーくんの力によりインドラ神を撃破(生きてましたが)。
占いバーさんはさらっと言います。「なびいたふりをしてお前たちを試した」とし、ニアリーの親離れを祝福します。
が、腹の虫がおさまらないゴクドーくんとルーベット。
「確かにお前たちの力は危険だが、それもいいだろう。数奇な運命のお前が好きになった」とラブコール。蹴り飛ばされても余裕で消える占いバーさん。
皆の石化も解け、ジンはドラゴンに変身してその場にいた仲間を故郷へ。
その際、ナーニャがルーベットに言うのです。「自分の気持ちを大切に」
しかし、舞台となった絵シャロット国で「街を破壊した」として指名手配に。そのまま逃走する羽目になります。
何とか逃げ切ったゴクドーくんですが、ルーベットがいないことに気づき、大声で何度か呼ぶのですが・・・。
「ま、いいか」と吹っ切れた様相を見せ、一人で歩きだそうとします。そこに、ルーベットとプリンスが。「素直じゃないね」と言いながら、またも3人で旅をすることに。
「誰がお前ら何かと!」威勢のいいゴクドーくんのツンデレなセリフは、ルーベットの不意打ちのキス(頬)で止められました。