ケビン・コスナー初の監督作品。インディアンとの交流を上手く描いた西部劇映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』

ケビン・コスナー初の監督作品。インディアンとの交流を上手く描いた西部劇映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』

この映画では、「片言の英語を話すインディアン」というステレオタイプからも脱却し、「インディアンたちが彼らの言語で喋る」という点が話題を呼び。「タタンカ(バッファロー)」の単語もこの映画で広く知られるようになりました。


意志の疎通のもどかしさを解消するために立てられた通訳は、以前ダンバーが助けた女拳を握って立つ女(メアリー・マクドネル)で、彼女は幼い頃に拾われてスー族に育てられた白人女性だった。

ある夜、バッファローの大軍が砦の傍らを走り抜けてゆくのを目撃したダンバーは、シスコを駆って蹴る鳥たちにいちはやく知らせた。翌日、ダンバーも参加してバッファロー狩りが行われる。それは、毛皮目当ての白人の狩猟とは違い、神聖で心躍る儀式であり、ダンバーは、これまで味わったことのなかった調和と安らぎを覚える。

いつしか拳を握って立つ女を愛し始めていた彼は、祝福されて彼女と結婚、集落に自分のテントを持つようになる。狼と踊る男というインディアン名前をもらい、ダンバーは完全にスー族の一員になったかに思えた。

冬が近づき、スー族とともに冬ごもりの土地へ移動する決意をしたダンバーは、合衆国の軍隊に足どりを知られないために、かつて克明に綴っていた日記を取りに久しぶりに砦に戻った。しかしそこにはすでに騎兵隊の部隊が大挙しており、ダンバーはインディアンとして捕われてしまう。

反逆罪に問われ、処刑を目前にした時、スー族の勇者たちがダンバーを護送する馬軍を急襲、彼は救われた。

しかし、インディアンを彼らの土地から駆逐する合衆国の軍勢はすぐそこまで迫っていた。狼と踊る男は、拳を握って立つ女とともに一族を離れ、雪山にわけ入っていった。

種族が違えどもお互いがわかり合えば仲良くなれるし、共に協力する事も出来る。映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』は、時代背景をリアルに再現している所が素晴らしいです。

ケビン・コスナーが作った映画は、こだわりが凄っかった!!

映画は、CGを使わずに大自然の中でフィルムを使って撮影されました。

映画を撮るにあたってコスナーは一部の投資家によって予算を確保したのですが、撮影すると大幅に予算を上回る撮影となり、自分のポケットマネーをつぎ込み映画を完成させました。

ケビン・コスナーは映画を制作するにあたって、ラコタ言語(インディアンの言葉)を学んでいたらしいです。

サウスダコタ州とワイオミング州全体で30以上の場所での撮影に加えて、流通が困難な場所でありながら水牛3500頭、馬300頭、オオカミ2匹、多くのエキストラーとテント小屋も使われました。また暑い中での撮影だったの大変だったようです。

男性と女性の焦点を当てたマーケティング戦略を企て、両方にその魅力伝える事に成功しました。

映画の中で登場しているラコタ族は存在している。

こちらがラコタ族です。

写真の様に、インディアンと言えばワパパを身につけてるイメージが強いですよね。

「ワパハ(羽根冠)を被った戦士ジトカラ・サ(赤い鳥)」(1908年)

文字を持たなかった彼等だが、「指言葉」によって何不自由なく他部族と会話し、また絵文字を渦巻状にバッファローの皮に記す「冬数え」という年代記が伝わっている。

彼らスー族の崇める大精霊は「ワカンタンカ(ワカン=神秘、タンカ=大いなる)」といい、天上に住まう大自然の主である。多神教であり、ワカンタンカの他に数々の精霊が崇められている。「白いバッファロー」は、大精霊の使いと考えられている。

イタジプチョ族の戦士ブラックホークが描いた「大精霊ワカンタンカ」

ケビンコスナーは、水牛のシーンで牛を傷つけないように上手く撮影したようです。映画の水牛のシーンは見所でもあります。

映画で使われた2頭の牛は、有名スターからの借りものでした。

狩猟のシーンには莫大な数のバッファローが登場するが、そのうちの2頭はロックの殿堂入りも果たしているシンガーソングライターのニール・ヤングが飼育し、調教したものを借りている。

ニールヤング

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