歌謡曲同様、昭和50年代前後はドラマもあまり教育上よろしくないと思われていましたから山田さんのご寄稿は画期的です。「映像を見る目」、保護者の方はごらんになったのかなあ…
■阿川弘之唯一の児童文学「きかんしゃやえもん」
資料がないため正確な掲載年度はわかりませんが、筆者が一年生のころ教科書に載っていたのが「きかんしゃやえもん」です。昭和45年ごろまでは掲載されていたようです。
きかんしゃやえもん
作者は阿川弘之さんです。硬派な作品で知られている阿川さんが児童文学を書かれるのはとても珍しいことですよね。実際、阿川さんは児童文学はこれ一作だけなのだそうです。
阿川弘之
往々にして児童文学やアニメ・特撮などの子供向け作品は「子供向け」の体裁を借りて作者や脚本家・監督が一般の小説やドラマでは批判されそうなことを表現する手段として用いることがあります。
阿川さんは一時期「新幹線批判」をしていたのですが、その思いをこの作品に込めたのではないでしょうか…。
さて、続く2作品は執筆者の凄さとはまた別に、作品についてトリビア的なことをご紹介したいと思います。
■隠れた名作「ゼッケン67」
1972年は「ミュンヘンオリンピック」と「札幌冬季オリンピック」が開催されました。
その影響なのでしょう、その前後、わずか5年間ですが掲載されていた作品があります。
「ゼッケン67」
「ゼッケン67」は東京オリンピック10000m競争で三周遅れながらも最後まで走りぬいたセイロン(現・スリランカ)の選手のお話です。
これは作家が書いたものではなく、光村の編集部の方が書かれたそうですが、普通の記録文なのに感動した方は多いのです。
わずか5年間の掲載にもかかわらず、今でも根強い人気のある作品です。
■問題作!?「かさこ地蔵」
さて、こちらは児童文学者の岩崎京子さんが書かれた「かさこ地蔵」です。
画像のコメントをごらんになっていただいくとおわかりだと思いますが、一旦掲載が中断されています
一部の児童文学者からの情報ですがその理由は「作品が時代に合わないから」だったそうです。
へー?何が?どこが?まじめに働くこと、信仰心(not宗教)を持つことのどこが時代に合わないのでしょうか。
当時は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が刊行されたころです。日本人はここで勘違いしてしまったのでしょうか…
児童文学者たちの抗議によって復活したと聞きました。国語の教科書には民話もぜひ載せてほしいですよね。
思い出いっぱいの光村教科書!
いかがでしたか?国語の教科書って凄いですよね!懐かしく感じていただけたら幸いです。今回は小学校の教科書について書かせていただきましたが、機会あれば中学校の教科書もおさらいしてみたいです。