『BLUE SEED』

『ヤマタノオロチ』の物語は知っていたのですが、環境破壊その他まで織り交ぜてくるとは恐れ入りました。1話目は見てませんが、毎回楽しみにしてました。
原作というか、漫画版とは微妙に展開が違うようですが、もうアクションとか紅葉と草薙のラブストーリーだとかの方にしか目が行ってませんでした・・・。
やっぱり「勾玉」とかに惹かれるのは日本人だからなんでしょうか?
概要
あらすじ
登場人物

藤宮紅葉(ふじみや もみじ)
島根の出身。奇稲田の末裔だが、そのことを知らず、身を清める「儀式」を強制的に行わされていた。
明るく前向きな少女だが、荒神との戦いを経て強さも身に着けていく。
胸には魂(みたま)が埋め込まれていたが、のちに草薙に宿った。
魂が埋め込まれた理由は、「奇稲田の血が絶えれば、荒神も死ぬ」から。

草薙護(くさなぎ まもる)
幼少期に現れたヤマタノオロチに両親を殺害されたうえ、七つの魂を植え付けられて、半ば強制的に「奇稲田を守る」ことに。
当初は紅葉の双子の姉、楓を守っていた。(好意を寄せていた節がある)
よく紅葉の「パンチラ」を目撃する。

国木田大哲(くにきだ だいてつ)
国土管理室室長。
紅葉を家に住まわせたり、面倒見がいい。

竹内涼子(たけうち りょうこ)
元は警官だった。
国木田とは相思相愛。

松平梓(まつだいら あずさ)
生物学者で、研究担当。
別れた夫と子供がいる。
涼子からは「まつねえ」と呼ばれていた。

八重樫良樹(やえがし よしき)
情報収集などを行うオペレーター。
紅葉に気が合ったようだが、後に小梅との距離が縮まっていく。

沢口小梅(さわぐち こうめ)
元は自衛隊勤務だったが、重火器を使用したがる性格のため国土管理室へ。
ヤンキーのような言動が多いが、占いもできる。
八重樫との距離が縮まっていく。

山咲桜(やまざき さくら)
外国人ような言葉を話すのは、帰国子女だから?
巫女の服装とメガネは精神集中のため。
実はアイドルになりたい模様。

荒神(あらがみ)
正体不明の怪物とされる。
姿、能力は様々だが、青い魂を破壊する、もしくは奇稲田の末裔が「人柱」となると死ぬ。

国木田楓(くにきだ かえで)
紅葉の双子の姉。
実験体のような扱いを受けたり、「死ねばいい」などと言われたり。
その他もろもろ、「日本」というか人間に絶望し、スサノオを甦らせて「日本滅亡」をたくらむ。
八つの魂を宿す。
人間を滅ぼし荒神の国を作る、と信じてきたが、楓の目的がそれではないことを知り、ヤマタノオロチとなってスサノオにさえ牙をむく。

スサノオ
神話では奇稲田姫と夫婦だが、作中では荒神の王状態。
当初は赤子の姿だったが尋常でない速度で成長。
青年の姿となった頃には培養液の中にいた。
紅葉と楓が接触した際流れた旋律に反応したが・・・?
最終回
最終局面「マツリ」は、異形化したスサノオと、皆既日食、つまり「天の岩戸が閉じた」状況で展開されました。
荒神たちが全国で暴れ回り、紅葉は「人柱」として政府の手に。
しかし、桜の式神や管理室の面々により救出されます。
総理大臣は全国放送で「荒神と人柱」の存在を明らかにしました。
そんな中、紅葉は人柱の衣装を着け、それでも「戦う時間をください」と言ってのけるのでした。運命にあらがうため。
ムラクモは巨大なオロチとなり、スサノオを倒そうとしますが失敗、死亡。楓はスサノオの中。草薙、紅葉共に必死に戦い呼びかけますが、効果なし。
避難所のような場所にいた人々のもとに、変化が訪れました。
子供たちが、「二人の奇稲田」の接触により生じた「祭り歌」を楽しげに歌いながら立ち上がり、外へと飛び出していったのです。
その光景を人々は、「化け物が何だ!」とばかりに活気づき、日本全国で季節を無視した、その土地での祭りが始まります。人々の表情には怪物に怯える恐怖など微塵もありませんでした。
楓はただただ驚くばかり。彼女は人間に絶望していた。それしか見てこなかったから。
けれど、紅葉の想いが通じたのか、「絶望を希望に変える」という奇稲田のもう一つの力を目の当たりにし、「負け」を認めて再び赤子となったスサノオとともに眠りにつくことを選びます。
そして、「岩戸が開き」、太陽の下それぞれの新たな生活がエンディングロールと共に描かれての終了。
壮大で哀しくも熱い、90年代の日本神話でした。