やはり「スケバン刑事」と言えば、武器であるヨーヨー。
子どもにとってのマストアイテムとなり、ヨーヨーも進化を遂げていって、ヒモではなく、ドラマ同様、鎖紐になったり、ワンタッチフタが開いて、警察のマークが出てくるものなど、子どもの購買意欲は大いに刺激されていた。
はぐれ刑事純情派
1988年から2009年まで全444話も制作された長寿刑事ドラマ。
藤田まこと演じる山手中央署の窓際刑事ながら、毎回人情で背任の心の中に入っていき、犯罪を解決するやっさんこと安浦刑事が主人公。
今まであった爆破などの派手なシーンは、ほとんどなくじっくり腰を据えて見れる刑事ドラマの先駆けと言ってよく、今の相棒にも相通じるものがあるのではないか。
いつもエンディング直前で登場する安浦刑事と、一番の理解者である「さくら」のママ(真野あずさ)とのやり取りは、このドラマの名物だった。
子どもながらに二人の恋の進展はあるのか気になったものです。
刑事貴族
「あぶない刑事」の後継番組として1990年からスタートした刑事ドラマ。
当初の主役は、あぶ刑事を彷彿とさせる舘ひろしだったが、後半は郷ひろみへと変わり、Ⅱになると水谷豊が主演を務めた。
主演が変わるごとに、同じドラマとは思えない程テイストも変わり、やはり舘派、アバンギャルドな郷派、コミカルさも入った水谷派と、好みが分かれた。
現在、水谷豊の刑事と言えば、やはり杉下右京をイメージしますが、冷静沈着で変人の杉下と違い、刑事貴族での演技は、「あ~あ、お恥ずかしったらありゃしない」「あ!ラッキー♪ラッキー♪ラッキー♪」など軽い口調が特徴のコミカルな刑事で、右京との比較が面白い。
警部補・古畑任三郎
1994年から始まった田村正和演じる変わり者でキレ者警部補・古畑任三郎を主人公とする刑事ドラマ。
今までの刑事ドラマの常識を覆すような、始めに犯人の犯行を見せて、その後、古畑がその謎を解いていくという異質なストーリー展開だった。
爆破シーンが無いのはもちろんの事、拳銃も、更には手錠すら登場しない回がほとんどだった。
古畑と言えば、毎回犯人役として登場するゲストの豪華さも見どころの一つ。
SMAP、松本幸四郎、明石家さんまなど他のドラマでは主演以外では出そうもないような豪華な犯人も度々だった。
スペシャル版ではなんとイチローも犯人役として登場した。
ケイゾク
1999年にTBS系で放送されたミステリー系の刑事ドラマ。
迷宮入りしてしまった難事件専門で捜査にあたる警視庁捜査一課弐係(通称:ケイゾク)に配属された東大卒のエリートキャリアである柴田(中谷美紀)と、まさにたたき上げの刑事である真山(渡部篤郎)という正反対の二人が難事件に挑むミステリー刑事ドラマ。
人気を博して2000年には映画化もされた。