存命中に銅像が建立される犬・・・偉大過ぎますっ
ご存知、こちらが二代目ハチ公
当時、渋谷のハチ公が美談として語られる背景には、時代背景の影響もあったと言われています。
昭和初期。戦争が色濃く世の中に影を落とし込んでいた時代。その中で、強くたくましく主人に忠誠を尽くしたハチは、恩返しの象徴として扱い易かったのかも知れません。
教科書にもハチ公話は載っていたそうです。
当時、新聞の特集をきっかけに人気が広がり、一目ハチを見ようと渋谷駅に多くの人が集まったそうです。
しかし、ハチの世話の全てを請け負ったと自称する人や、勝手に木版画を作って売り始める等、ハチの人気は混乱も招いたそう。
そうした混乱を収める為にも、早く銅像を!という事で製作が早まったという話もあります。
ハチの銅像を見るハチでしょうか?ある意味シュール
親子二代で紡ぐハチ公物語サイドストーリー!
こちらが二代目制作者の安藤士さん
昭和9年に建立された初代ハチ公像。しかし戦争の影響により、初代ハチ公像は撤去されてしまいました。初代製作者は安藤照さんでした。
それから終戦を迎えた23年に今度は息子である安藤士さんによって、二代目ハチ公が製作されました。初代製作者の照さんは戦争でお亡くなりになり、その意志を受け継ぎ、飢えをしのぐのに精一杯の生活の中で、製作に取り掛かったそうです。
【渋谷・ハチ公伝】没後80年 2代目像の安藤士さん(92)が語る「人懐っこい犬で友達以上に親しかった…」 父制作の初代は戦時供出(2/3ページ) - 産経ニュース
製作にあたり、最もこだわった点はハチの目だそうです。
安藤士さんはこう言っています。
「すぐそこを見ている目ではない。ずっと待ち続けている、そんなハチの気持ちを表したかった」
渋谷は今もハチに見守られています。