伊丹十三監督の代表的異色作品!「タンポポ」の魅力!

伊丹十三監督
伊丹十三監督は、俳優、エッセイスト、商業デザイナー、イラストレーター、CMクリエイターなどさまざまな才能を発揮し、映画界にも大きな影響を与えた映画監督のひとりです。「お葬式」「マルサの女」「ミンボーの女」などの名作を残し、1997年に公開された「マルタイの女」を最後に、同年12月20日に投身自殺によって亡くなったといわれています。
しかし、この突然死には、多くの謎が残り、1992年に「ミンボーの女」が公開された後に襲撃事件があったことなどから、暴力団の関与があったのではないかと噂されたこともあります。

「タンポポ」は公開当時はヒットしませんでしたが、その後一部の熱狂的なファンに愛された作品で、特に海外では高評価になっています。アメリカでは興行成績が邦画部門2番目になっていて、この映画をきっかけに日本を訪れたり、ラーメン屋を始めた外国人もいるそうですよ!
個性的な俳優が勢揃い!コメディなのに感動的なストーリー


伊丹十三監督の妻でもある 宮本信子が演じるラーメン屋の店主が、山崎努演じるゴローたちの助けを借りながらラーメン屋を立ち直らせていくストーリーです!


ハリウッド俳優としても活躍している渡辺謙が、ゴローの相棒役として出演しています。他にもヤクザまがいの土建屋役の安岡力也や、モチをつまらせる老人役の大滝秀治、白服の男役の役所広司など、個性豊かな俳優陣が出演していることでも注目されています!

一度観たら忘れられない!記憶に残る名シーン!
タンポポ (映画) - Wikipedia
「タンポポ」を観たことがある人には、この最後のチャーハンのシーンが泣けると評判ですね。奥さんが最後の息を引き取る前に微笑む顔が一度観たら忘れられません!
悲しい場面のはずなのに、ものすごくチャーハンが美味しそうなんですよね…。
キッチンに忍び込んだホームレスが、子供に美味しそうなオムライスを作るシーンも忘れられない場面のひとつです!実はこのホームレスは、NHKの子供番組で有名なノッポさんだったのを知っていますか?
帽子姿やコミカルな動きが懐かしく感じますね!
白服の男が、情婦や海女さんと交わすエロティックなシーンもこの作品の見所です!食とエロを調和させた表現は伊丹十三監督ならではの演出になっていますよね!
学生の頃にこの作品を観た人は、このシーンにドキドキしたのではないでしょうか…?
実際に食べに行ける!ラーメンとオムライス!

春木屋荻窪本店

春木屋 中華そば
実際に参考にされた「佐久信」は閉店してしまいましたが、撮影に使われた「春木屋」の本店が荻窪にあります!撮影された軽井沢店を感じることができる店内や、参考にされた荻窪ラーメンを味わうことができるので、映画の雰囲気を楽しみたい人は行ってみましょう!
荻窪中華そば春木屋

たいめいけん三代目 茂出木 浩司

ホームレスが子供に作ってあげたオムライスは、実際に食べることができます!日本橋に本店をもつ昭和6年創業の洋食屋「たいめいけん」では、当時の作り方をそのままに再現しています。
ふわふわ卵のオムライスをナイフで切って広げるのに憧れた人は、ぜひ食べに行ってみましょう!
たいめいけん