子供だけでなく、大人をも魅了する特撮ヒーロー。中でもスーパー戦隊シリーズは、次々と新たな特撮ヒーローを生み出しています。
本格的なファンタジー世界を構築した恐竜戦隊ジュウレンジャーは、以降のスーパー戦隊シリーズにも踏襲されることとなった6人目の戦士のレギュラー化などスーパー戦隊シリーズの新時代を築き、当時の子供たちから絶大な支持を集めました。
恐竜戦隊ジュウレンジャー

恐竜戦隊ジュウレンジャー
あらすじ
太古の昔、地上には恐竜と恐竜から進化した人類である恐竜人類、妖精族が共に暮らしていた。しかし、1億7千万年前、恐竜人類の部族の長の一人が悪魔と契約し人類滅亡を画策する。古代恐竜人類の中で最も栄えた五大部族たちは、守護獣と共に悪魔と悪魔に魂を売った魔女バンドーラと戦った。激闘の末、悪魔を撃退し、惑星ネメシスにバンドーラとその手下たちを封印したものの、世界は大氷河に覆い尽くされ、恐竜は絶滅してしまった。
その後、恐竜人類は長い年月の間に消え、妖精族は新たに進化した人間に溶け込み暮らしていた。ところが、地球に再接近したネメシスに調査のために降り立ったスペースシャトルの乗組員たちが誤って封印を解いてしまい、バンドーラが復活。地球を荒れ果てた星にしようと企む。しかし、長い眠りについていた古代恐竜人類の戦士たちもまた、ジュウレンジャーとしてバンドーラたちと戦うために不思議仙人バーザによって目覚めたのであった。
6人目の戦士ドラゴンレンジャーの登場や、守護獣の真の姿である究極大獣神の復活を経て、ジュウレンジャーは地上に残された最後の恐竜の卵を巡る神と悪魔との決戦へと向かう。
主な登場人物

ゲキ/ティラノレンジャー

ゴウシ/マンモスレンジャー

ダン/トリケラレンジャー

ボーイ/タイガーレンジャー

メイ/プテラレンジャー

ブライ/ドラゴンレンジャー

魔女バンドーラ
オープニング主題歌『恐竜戦隊ジュウレンジャー』
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最終回のネタバレ
遂に復活した大サタンとバンドーラの力により、大獣神とドラゴンシーザーが倒され、地球は絶滅の危機に瀕した。
恐竜の赤ちゃんは生まれない、だから自分も死んでしまうと絶望してしまう聡。
ジュウレンジャーも一度は絶望したものの、ブライの励ましで大獣神を助けるべく魔法界へと足を踏み入れた。
しかし、ゲキとダンが魔法界の地下深くへ落ちてしまい、2人を繋いだロープを必死で支えるゴウシにモンスターが容赦なく襲い掛かる。
魔法界の入口の外では、3人を繋いでいるロープをボーイとメイが掴んでいるものの、メイの手からロープが離れてしまった。
ボーイがロープごと魔法界へ引きずり込まれそうになった時、駆けつけた不思議仙人バーザがボーイを支え、ロープの端をバーザの杖に結び付けるように指示する。
杖が魔法界の入り口に引っかかり、ロープが魔法界へ引きずり込まれることは防がれたものの、杖にひびが入ってしまった。
状況を打破するため、必死に魔法の呪文を思い出そうとするバーザ。今にも杖が折れそうになったその時、バーザが思い出した呪文を唱え、杖は大木と化した。
ゴウシがロープを引き上げ、ダン、ゲキと共に3人で魔法界の奥を目指す。やがて、球体に閉じ込められた大獣神、ドラゴンシーザー、キングブラキオンを見つけた。
大獣神を助けるべく駆け寄った3人だったが、突然魔法界内に火花が散り、弾き飛ばされてしまう。
バンドーラパレスではドーラセプターが反応し、バンドーラが魔法界にジュウレンジャーが侵入したことを悟っていた。
再び大獣神たちを解放しようするゲキたち3人の前に、ラミィとグリフォーザが登場し激闘が始まる。
ゴウシとダンが自分たちを繋いでいるロープを張り、グリフォーザの剣を受けたゲキがロープの反動を利用して大獣神たちの前に降り立った。
大獣神たちを閉じ込めている球体にゲキが剣を一閃すると、大獣神、ドラゴンシーザー、キングブラキオンが飛び出す。
魔法界の外ではメイとボーイがビルの階段を駆け上り、魔法界から飛ばされたゲキたちが屋上へと落ちてきた。
バンドーラの息子カイが巨大ドーラモンスター・ドーラタロスに乗り、街中で暴れ始める。
ジュウレンジャーは最後の変身を遂げ、守護獣を呼んだ。
地底、氷山、砂漠、火山、森から次々に現れる5体の守護獣たち。ジュウレンジャーは守護獣に飛び乗り、ティラノザウルス以外の守護獣がドーラタロスに一斉攻撃をする。
ドーラタロスがティラノザウルスを切り裂き、5体の守護獣は合体して大獣神となった。ゴッドホーンでドーラタロスに挑む大獣神であったが、劣勢に追い込まれる。
ティラノレンジャーが獣奏剣を奏で、海から出現したドラゴンシーザーがドラゴンハーレーでドーラタロスに攻撃した。
スピニングシーザーがドーラタロスの剣を叩き折り、大獣神から分離したジュウマンモス、トリケラトプス、サーベルタイガーがドラゴンシーザーと合体して剛龍神となって反撃へと転じる。
しかし、宙に浮かぶ大サタンの攻撃が剛龍神に炸裂。ティラノレンジャーは獣騎神キングブラキオンを呼び、獣帝大獣神が合体、大獣神の真の姿である究極大獣神となった。
究極大獣神の最強の技、グランパニッシャーによって砕け散る大サタン。ドーラタロスのコクピットは火に包まれ、ドーラタロスも爆発してしまった。
究極大獣神から降りて変身を解いたジュウレンジャーは、バンドーラを倒すべくバンドーラパレスへと向かう。
バンドーラパレスでカイの死を嘆くバンドーラの元にぼろぼろになったカイが現れ、倒れるカイをバンドーラが抱きとめた。
そこにゲキ、ゴウシ、ダン、ボーイ、メイが突入してくる。
カイに死なないでほしい、自分を一人にしないでほしいと言うバンドーラの目から涙が零れ落ちた。カイの動きが止まり、バンドーラの腕の中で光となって消滅する。
カイを失った悲しみから、ゲキたちに向かって魔法の杖を振るうバンドーラだったが、何も起こらない。
その時空の彼方に立つ大獣神が、魔女が涙を流せば魔力は失われると告げる。大獣神の目から光が放たれ、バンドーラたちの元に封印の壺が現れると、バンドーラたちは壺に吸い込まれてしまった。
バンドーラたちを閉じ込めた壺が宇宙へ飛び去ると、高層ビルに取りついていたバンドーラパレスも消滅した。
海岸に佇むバーザの元へ帰還したゲキたち。空の彼方でゲキたちを見守る守護獣7体の内のキングブラキオンの胴から恐竜の卵2つが放たれ、ゲキとダンが受け止める。
聡の入院している病院にゲキたちが恐竜の卵を持って現れ、子供たちも見守る中、2匹の恐竜が誕生した。
大サタンの毒も消え、苦しんでいた人々も意識を取り戻す。
宇宙空間を彷徨う封印の壺の中では、バンドーラたちが歌い踊っていた。
そこへグリフォーザと、グリフォーザとの間に生まれた子供を抱いたラミィが現れる。子供が嫌いだと嫌な顔をしたバンドーラだったが、無邪気に振る舞う赤ん坊を見て次第に表情が緩み、遂に赤ん坊を抱いた。
一方地球の海岸では、恐竜の赤ん坊を抱いた聡と友人の子供たちにゲキたち5人が別れを告げていた。
使命を終えたバーザとゲキ、ゲキ、ゴウシ、ダン、ボーイ、メイは光と化して空へ昇っていく。次々に甦る今までの戦いの記憶。
空の雲の上に現れた6人は地上の聡たちに手を振り、天界の彼方に佇む守護獣7体の元へと向かった。
その様子がいつしか本の挿絵と化し、本の扉が閉じてダイノ伝記に記された物語は終わりを告げる。