乱世を生き抜いた大奥の取締役!【春日局】

乱世を生き抜いた大奥の取締役!【春日局】

1989年1月~12月まで放送されていたNHK大河ドラマの一つ。全50回。数多くの女優さんが演じてきた「春日局」。歴史上のエピソードを聞く限り「烈火のごとく強い女性」というイメージが強いのですが、大原麗子さん演じるこのドラマは、江戸時代に生きぬくしなやかに生きる献身的なこれまでと違った意味での「強い女性」をみせてくれます。


徳川秀忠:中村雅俊

お江与:長山藍子

秀忠の正室。伯父の信長を殺した謀反人の娘であるおふくを嫌う。しかし貢献的なおふくの仕事ぶりを見て、次第に「竹千代君にはなくてはならない方」とおふくを認めるようになる。竹千代が正式に徳川の世継に決まった際、乳母の役目を降りようとしていたおふくを江戸に留めた。

徳川家光:江口洋介

豊臣秀吉:藤岡琢也

茶々(淀殿):大空眞弓

紫/お楽:若村麻由美(二役)

現代でもその知名度は抜群!

これまで大奥についての数々の映画やドラマが作品化されていましたが、大原麗子さんの春日局のイメージが大きいようです。

ネタバレ

当時、不治の病だった疱瘡という病に侵された家光。
おふくは自分の命と引き換えにと願をかけ、賢明な看病をします。
奇跡的に回復した家光から「春日局」という称号を賜ったおふく。まもなく秀忠が亡くなったことにより、家光が徳川三代目将軍となりました。

おふくは、春日局として大奥での権力をほしいままにしていきます。
おふくにとって命よりも大切な家光。その家光が将軍となった今、その後継ぎとなる子を産むための側室がなによりも必要と感じたおふくは、以前、家光が夢中になっていた吉原の遊女で、自害してしまった紫(若村麻由美)とそっくりな町娘・お楽(若村麻由美)を見つけます。その娘を自分の部屋子とし、江戸城にあげるおふく。
思惑通り、家光はお楽へとその寵愛をむけます。
そうして自分の権力をゆるぎないものにしていくおふく。

時は戦から治へと移り変わる頃。
江戸幕府によるキリシタン弾圧を受け、島原の乱がおこります。
そうしてこの後、約200年という長きにわたる鎖国を宣言した家光。

やがてお楽は懐妊し、家光にも後継ぎが生まれます。竹千代と名付けられたその子は、実母・お楽から引き離され、おふくのえらんだ乳母によって育てられることになります。

やがておふくは病にかかり、倒れてしまいます。
薬を飲まそうと懸命にさとす家光でしたが、以前の願を忘れていないおふくは決してそれを飲むことはしませんでした。

飲むふりをして懐へ流し込んでいたのです。そうしておふくは、家光のためにと献身的に生き抜いた65年にわたるその生涯に幕を閉じたのでした。

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