大久保佳代子 彷徨う母性本能   その終着点はパ・コ・美♡

大久保佳代子 彷徨う母性本能 その終着点はパ・コ・美♡

「自分を否定すると人間は腐る。みるのがつらいなら、鏡なんてみなくていいし、つらい現実もみないフリをしたっていいんですよ。これも、立派な危機回避術。コンプレックスを持つ人も多いけどマジメに向き合っていたらシンドイし、疲れちゃうから。自信がないと落ち込むくらいなら、根拠のない自信を勝手に持って胸を張ればいい。みんな、もっと自分に甘くていいと思うんだけどなぁ」


高校では、大学進学を目指す生徒を集めた「選抜クラス」に。
同じ小学校、中学校に通った光浦靖子と初めて同じクラスになり、
「クラスの男子なんかいっこも面白くない」
「私たちの方が面白いよね」
といいながら、テレビやラジオで得たネタで大爆笑をとった。
「高校時代、ビジュアルでいうと中の下くらいの女子5、5人でくだらないことばかりしていました。
「廊下で1人タンゴ」とか。
光浦さんがプロデューサーで、私が実行役。
半分イジられる感じですかね。
で、仲間うちで笑うっていう。
モテるわけないし、男子とは口をきかなかった。
学校の「オモロいやつら」というポジションというわけでもなかったですね。
お笑いといえば、ひょうきん族。
たけしさんのファンでした。
バンドブームでブルーハーツやユニコーンが好きだった。
休み時間に学校を抜け出して、公衆電話から「ぴあ」に電話してライブのチケット買おうとしたのを見つかって怒られたとか、遅刻しそうになると校門のところにカウントダウンしている先生がいてゲンコツもらったとか、まあオーソドックスな昔の田舎町の高校生」

大好きなブルーハーツの「世界のまん中」という曲を聴いて、
「私のまん中は愛知県田原市じゃない。
この場所に自由はない。
こんな鳥かごにいちゃだめだ」
と渥美半島から脱出を望み、W浅野(浅野温子さん&浅野ゆう子)のトレンディドラマを観て、
「大人になったら東京の華やかなマスコミ業界で働いて、そこで出会った男性と結婚して、。共働きをしながら素敵なマンションで暮らしている」
という理想を描き、
「東京にいけばライブハウスがあって、ワハハ本舗があって、こっちで経験できないものがたくさんある」
と東京に憧れる大久保佳代子は、父親に
「大学に行きたいんだったら国立じゃないとダメだぞ」
といわれ、
「東京に行くために大学入らなきゃ」
と決意。
受験勉強のために運動部には入らず、天文地学部に入った。
そこでは夏、校舎の屋上に寝転がり、流れ星を見つけた人が手を挙げて
「流れました」
と伝え、誰かが記録するという活動が行われていた。


勉強は、塾や予備校はないので近くの文化会館の図書室に行くか家でやるかしかなく、意志の強さが必要だったが、
「父譲りのこうと決めたらやる性格」
「暗記は得意」
という2つの武器で立ち向かった。
「理系のアプローチはできないので出そうな問題を何回も解いて暗記する。
ほぼ暗記科目だと思って、この問題はこう、と解き方のパターンを覚える。
だからあまり面白くはなくて、修業みたいなもの。
1日6時間やると決めて、決めたらやらないのが嫌なんです。
でもなかなかキツいじゃないですか。
泣けてきて「もうヤダ」って。
起爆剤の1つは、ブルーハーツ。
それでもダメだとお母さんに「寝とって受かると思ってんの!」っていわれて、「10分休んでただけじゃん!」って泣きながら怒って、ハーフーって息をつきながら机に戻る。
そんな毎日の中で、友達と約束していることが1つありました。
「午前1時に電話し合おうね」と決めていたんです。
同じグループにいた近所の関さん。
1日交代でかけていました。
当然、親は寝てるから、お互い電話の前で待っていて「チン」の瞬間に受話器を取る。
「もしもし起きてた?」
「起きてたよ」
「やる気ないよね」
少しだけ、学校の話や先生の話をして
「あと何時間やる?」
「2時までやろうかな」
「じゃそうしよっか」って。
この電話は、すごく励みになりました。
孤独な受験勉強で、「1人じゃない」って思えたのは、関さんのおかげです」

いよいよ大学受験シーズンが迫ってくると、 
「お茶の水、難しそうだな。
東京都立大、学芸大、ギリギリ落ちたらどうしよう。
じゃあ横浜? 
筑波は遠いし」
と東京を中心に国立で入れるところを探し、最終的に千葉市稲毛区にある千葉大文学部に落ち着き、
「キレイに都落ち」
詰め込むように勉強したことは千葉大学に合格した瞬間、全部抜けた。
「受験勉強は苦痛でした。
ただ、おじさんみたいですが、いまだに「努力して時間をかけたものは、ある程度報われる」と信じています。
今、お笑いの世界でも閃きとか発想とかは、基本ない人間だと思っています。
でもお題がわかっていれば「今日は3時間考える」って決めて考えます。
2時間やってあきらめるんじゃなく3時間たったときに出てくるんじゃないかと考える。
時間を決めて勉強していた受験勉強みたいに。
やればやるだけ、結果が出た記憶からでしょうね。
色んなパターンがたまっていけば、ある意味、公式みたいになることもある。
受験じゃないんで、変えないとあきられますけど。
目標に向かって、苦痛でもがむしゃらにやらないといけないときはあります。
受験生のみなさんは、たぶん今がそのがんばり時。
何時までやったら好きなアーティストの曲を聞こう。
10分だけねとか。
煮詰まったらいやらしい動画をみようとかうまく息抜きしてください。
私もお兄ちゃんの部屋でエロ本探してました。
気を抜く時間を少しだけつくって、後はがむしゃらにがんばる。
そうすれば、その先に必ず楽しいことが待ってます」


大学に進学し、1人暮らししたての頃、
「人を疑わない子だった」
という大久保佳代子は、街を歩いていると知らない女性から
「絵みていきませんか?」
と声をかけられ、いわれるがままついていき、さらに
「 どの絵が1番いい?」
といわれ
「 これです」
というと 、その絵と一緒に部屋の隅っこに連れていかれた。
そしてしつこく購入を勧められるという予想外の展開になったが、
「見栄を張って」
数十万円もする絵画を買うことになり、支払い方法について、
「月々5000円、75回払い」
といわれ
(そんなローンの回数あるんだ)
と思った。
愛知県に帰るときは、実家へのお土産として駅でケーキを購入。
店員が保冷剤を入れるために持ち運ぶ時間を聞かれると、本当は2~3時間かかるが、
「2~3時間っていうと、はるばる来た感とか、わざわざ来た感がある」

「10~20分」
と見栄を張り、家につくとケーキがドロドロになっていた。

猛勉強の末、愛知県渥美半島の外へ出た大久保佳代子は、
「好きなことや夢を見つけよう」
と大学生活をスタート。
花形といわれていたスカッシュサークルの新歓コンパに参加するも、男子は可愛い女子のテーブルに集中。
まるで空気のように扱われ、落ち込むより先に、
「ここは私の居場所ではない」
東京外国語大学インドネシア語学科に合格していた光浦靖子に誘われ、謎のお笑いサークルに参加してみると、花形サークルと比べると地味だが面白い人たちばかり。
「こっちのほうがイケてる」
と思い、早稲田大学のお笑いサークル「早稲田寄席演芸研究会」に入り、光浦靖子と「オアシズ」を結成した。
「お笑いが大好きで、1番リスペクトするものだと思っていた分、なれるわけないというか、なるものとは思ってなかった」
というが、早稲田大のお笑いサークルに入ったことで東京行きの夢は果たされた。

渥美半島で海の恩恵を存分に受けながら育った大久保佳代子だが、子供の頃の海水浴の思い出はワカメにまとわりつかれたりクラゲに刺された記憶だけで、ビキニ姿で海を楽しんだことなどなかったが、大学時代、光浦靖子を含めた千葉の地元の友達と海へ。
そしてバーベキューをしていると休暇中の自衛隊員にナンパされた。
「こちらも相当なブスが集まっていたけど、あちらも相当精力が有り余っていたんでしょうね」
ツーショットタイムとなり、大久保佳代子の相手は「班長」と呼ばれていた、
「40歳くらいのオッサン」
だったが、口説かれてまんざらでもない気持ちになった。
そのとき遠くをみると若い自衛隊員に手旗信号を教えてもらう光浦靖子がいた。
大久保佳代子は、この時期に脱毛を初経験。
「今って医療脱毛でピピピピってね、大きくやってくれるけど。
昔は毛穴1個1個をつぶしてくタイプで、すっごく痛いの」
というが
キャンペーンで12〜13万円で脱毛ができると書いてあったが、カウンセリングでワキをみられると
「ワキの毛穴の数と毛のポテンシャルがすごい」
といわれ、70万円という驚きの金額を提示され、
(軽自動車買えちゃう)
と思い、体だけでなく財布も大きなダメージを受けた。
現在ではVIO脱毛も完了し、
「味付けのりのよう」
になったという。

また大久保佳代子は、最初、家庭教師などのアルバイトをしていたが、千葉大学在学中にOL(オフィス・レディ)となった。
「たまたま引っ越し先の近くでいい仕事先が見つかって、OLになったんです。
いわゆる売れてない芸人さんがいろんな所でバイトしますよね。
そんな感じでオフィスワークを月〜金でやり始めて・・・
オープニングスタッフでゼロから始められることや、外に出ない仕事だったことも良かった」
その会社は、丁寧な研修があり、仕事は月曜から金曜まであり、大久保佳代子はパソコンのブラインドタッチもできるようになり、仲の良い同僚もでき、仕事は面白くなっていった。
やりがいを感じながら楽しく会社勤めを続け、やがてリーダー、スーパーバイザーと昇格。
新人の研修をしたり、シフトの調整をしたり、どんどん仕事を任されていった。


一方、お笑いも将来の成功を夢みて稽古に励み、相方の光浦靖子とは親兄弟より固い絆で結ばれていた。
大学4年生の夏、早稲田寄席演芸研究会の先輩に、
「お前ら面白いから1回事務所のオーディションに行ったら?」
といわれ、
「卒業記念に受けてみる?」
と人力舎のネタ見せオーディションを受けた。
その後、出演した学園祭で東京のテレビ局のディレクターにスカウトされた。
それはフジテレビの深夜バラエティ番組「新しい波」の伊戸川俊伸ディレクターで、大久保佳代子と光浦康子は、このナインティナイン、極楽とんぼ、よゐこなども出演する番組へ出演することが決まった。
それはブスを売りにしてブレイクするオアシズらしからぬシンデレラストーリーだった。

オアシズの初ライブに向け、準備を重ねる日々。
ある日、光浦靖子が稽古場にいると
「おはよう、やっちゃん」
といわれて振り向くと、そこには大久保佳代子。
そしてもう1人、男性が立っていた。
大久保佳代子が、
「あっ、紹介するね。
これっ、友達のシンペイ」
といった後、シンペイに
「よろしく」
といわれた光浦靖子は、その爽やかな笑顔に一目惚れ。
それまで恋愛経験が全くない光浦靖子にとって、これが生涯の初恋。
その後、寝ても覚めてもシンペイのことが頭から離れなくなった
生まれて初めての気持ちにどうしていいかわからず、勉強もまったく手につかなくなった光浦康子は、思い切って大久保佳代子に
「あのね、かよちゃん。
私、シンペイ君のこと好きになっちゃった」
と相談した。
「エッ、ホントに?」
大久保佳代子は、驚いた後、
「シンペイ、いい男だよ」
「お似合いだよ」
「告白しちゃいなよ」
と励まし、光浦靖子は、想いを打ち明けることを決意した。
そして思い切って告白してみるとシンペイは
「実は俺も初めて会ったときから光浦のことが気になっていたんだ」
こうして2人は恋人に。
光浦靖子は、
「やっこ」
「靖子」
と呼ばれながら、人生で最高の日々を過ごした。
大久保佳代子いわく、
「一応、芸名っていうことなんですけど、別に何もやってない人なんですけど」
というシンペイは、本名を名乗らない。
光浦靖子は、本当の名前を
「別のルートで入手した」
そして上野公園でデートしているとシンペイが
「あっ、ここ、俺ん家のお墓がある」
といい出し、
「ご先祖様に靖子を紹介したいんだ」
といわれ、うれしくなった光浦靖子は一緒にお墓参りに。
そこには本名とまったく違う苗字が刻まれた墓石があったが、
「新しい彼女の靖子です」
といって手を合わせて拝んだ。

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