HEAVY NOVA
移籍第一弾となった1988年にリリースしたソロ名義で9作目の「HEAVY NOVA」。ヴィネガー・ジョー時代から所属していたアイランド・レコードからEMIに移籍して心機一転を図った感じでしょうか?
因みにアルバムタイトルの「Heavy Nova」とは、ヘヴィメタルとボサノヴァを合わせた造語だそうですよ。
 
  	Heavy Nova
前作から3年のインターバルがありましたが勢いはそのままに1曲目の「この愛にすべてを」が全米で2位となり、5曲目もトップ40入りしています。
またイギリスでは7曲目がトップ10入りしたほか、ヒットには至りませんでしたが3曲目と10曲目もシングルカットされています。
このアルバム、何曲もシングル・カットされるほどキャッチーな曲が入ったアルバムと言う見方ができますね。
「HEAVY NOVA」は前作「リップタイド」や「パワー・ステーション」の焼き直しといった厳しい声も聞かれましたが、ジャズやアフリカンミュージックを取り入れるなど新機軸も打ち出し、「この愛にすべてを」で自身2度目のグラミー賞最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞しています。
ドント・イクスプレイン
1990年に約2年半ぶりとなる新作「ドント・イクスプレイン」はリリースされました。今改めて見るとジャケットがマイケル・J・フォックスに似ていることに驚かされますが、当時は全18曲、しかも8曲がカバーという事に驚かされました。
ボブ・ディランやマービン・ゲイなどの多彩なカバーで楽しめるアルバムですよ。
 
  	通算10作目となる「ドント・イクスプレイン」はロバート・パーマーの円熟味を増した歌声を堪能できる充実作となっています。
しかし残念なことに、その後も順調に活動を続けていたロバート・パーマーだったのですが、2003年9月26日に54歳という若さで亡くなってしまいます。
「ドント・イクスプレイン」からシングル・カットされたマーヴィン・ゲイのカバーである「マーシー・マーシー・ミー / アイ・ウォント・ユー」が全米では最後のヒットとなりました。
この歌声をもっともっと聴きたかったですねぇ。合掌。
 
     
    




