RAMPO
それにしても、プロデューサーが口を出して自ら監督をするというのはあまり聞きませんよね。というか、前代未聞と言っていいでしょう。
しかも、黛りんたろう監督のオリジナルバージョンも同時に公開されたので大きな話題となりました。
ここまでくると前代未聞じゃ済まされない、なんですが、これはもしかすると話題作りだったのかもしれませんね。これもまたプロモーションなり、です。明智小五郎もさぞやビックリしたことでしょう。
D坂の殺人事件
小説「D坂の殺人事件」は名探偵・明智小五郎の初登場作品として知られています。最近では2015年に窪田将治監督が映画化していますし、以前にはテレビ化も漫画化もされている作品です。
が、やはり良いのは1998年、真田広之主演で実相寺昭雄監督が作り上げた「D坂の殺人事件」でしょう。
因みに「D坂」とは、東京都文京区の千駄木にある「団子坂」のことだと言われています。
D坂の殺人事件
明智小五郎を演じるのは嶋田久作。これがなかなか良いです!
内容はと言うと、「D坂の殺人事件」以外にも「心理試験」「屋根裏の散歩者」という江戸川乱歩の3作品を取り入れたオリジナルストーリーとなっています。
ポスター等のイメージビジュアルを担当したのは漫画家の丸尾末広。もうピッタリです!江戸川乱歩の妖しげな世界を描けるのは丸尾末広しか居ない!と言いきっても良いかと思います。
実際、丸尾末広は「パノラマ島綺譚」「芋虫」などの江戸川乱歩作品を漫画化していますしね。これがまた素晴らしいのですよ。
双生児 -GEMINI-
さて、今回最後にご紹介するのは塚本晋也です。
塚本晋也監と言えば映画「鉄男」「六月の蛇」「悪夢探偵」などで知られるカリスマ的な人気を誇る監督ですね。
その塚本晋也監督が1999年に江戸川乱歩の短編小説「双生児〜ある死刑囚が教誨師にうちあけた話〜」を映画化しています。
双生児 -GEMINI-
双生児 GEMINI | 塚本晋也 TSUKAMOTO SHINYA OFFICIAL WEBSITE
「双生児 -GEMINI-」は好き嫌いが分かれる映画と言えるかと思います。もっとも塚本晋也監督の作品は本作に限らずクセの強いものですし、そもそも江戸川乱歩自体が好みの分かれるものですからねぇ。
とは言え、とは言え「双生児 -GEMINI-」は素晴らしいです。それは、99年プサン国際映画祭観客賞、00年ヌシャテル映画祭グランプリ、00年シッチェス映画祭音楽賞、第14回高崎映画祭最優秀主演女優賞(りょう)を受賞していることが証明しております!
因みに俳優としても活躍している塚本晋也監督ですが、2001年に公開された江戸川乱歩の小説を原作とした石井輝男監督による「督盲獣vs一寸法師」にも 明智小五郎として出演しています。
江戸川乱歩の特異な世界は、どれもハマると抜け出せない魅力にあふれています。ぜひ一度覗いてみてください!