主な出演者
ストーリー

高校一年生の神崎瑠奈は、校内一とも言われるほど自由奔放に遊びまくっている女の子。
そんな瑠奈が通う清花女学院には、厳しい生活指導で生徒たちから敬遠され「山田ババア」と呼ばれている女性教師・山田正子がいました。
医大生のボーイフレンド・戸倉真人と恋愛を楽しむ瑠奈に対して、恋愛経験に乏しく真面目で堅い性格の山田。
対照的な2人は犬猿の仲です。
山田の目を盗んでは戸倉とのデートを楽しんでいた瑠奈でしたが、ある日デート現場を山田に目撃されてしまうことに。
山田が瑠奈を追って戸倉の実家である病院まで行きつくと、そこで偶然ケガをした少年を抱えた刑事・水沢裕二に出くわします。
実はこの水沢という刑事、山田の初恋の相手だったのです。

一方で、山田の母・ツネ子は教頭先生と内密に山田のお見合い話を進めていました。
その話に興味本位で協力することになった瑠奈は、両親が主催するパーティーがあると嘘をついて山田をクルーザーにおびき出すことに成功します。
お見合いだとは知らない山田でしたが、そこに初恋の人・水沢が姿を現します。
しかも、自分のお見合い相手として。
騙されたと知った山田は憤慨!
瑠奈と揉み合いになって海に転落してしまいます。
無事引き上げられたものの、お互いの姿を見て2人はパニック状態に!
何と山田と瑠奈の体が入れ替わっていたのでした。

体が入れ替わったままの生活を余儀なくされた2人ですが、それを機にお互いのこと理解し始めるようになります。
チャラチャラ遊んでいるだけに見えた瑠奈ですが、実は戸倉との交際は真剣だということを知った山田。
そして、山田の初恋には悲しい結末があったことを知った瑠奈。
果たしてそれぞれの恋の行方は⁈
そして、2人の体は元に戻るのか?!
主役は邦ちゃんです
人気絶頂のアイドルとして活躍していた西田ひかるさん出演の映画ということもあり、物語序盤は西田ひかるさん演じる瑠奈の方が主役なのかなと思わせる展開なんですが、本作の主演はあくまでも山田ババアを演じた山田邦子さんです。
山田ババアは昭和19年生まれの42歳。
しかも、見た目は5~6歳老けて見えるオールドミスという設定だったのですが、映画が公開された1990年当時の山田邦子さんご自身の年齢は30歳。
ババアだなんてとんでもない!まだまだ若くて元気いっぱいな邦ちゃんでした。
主題歌・挿入歌はドリカム
主題歌、挿入歌ともにDREAMS COME TRUEの曲が起用されています。
「うれしい!たのしい!大好き!」がエンディングを盛り上げました。

挿入歌


原作は花井愛子

原作は、1987年5月1日に発売されたファンタジー小説「山田ババアに花束を」。
80年代から90年代にかけて女子中高生から圧倒的な人気を得て「講談社X文庫 ティーンズハート」を中心に活躍された花井愛子先生の作品です。
「一週間のオリーブ」や「ジュリエット宣言」をはじめ、ヒット作品は数え切れません。
さらに「山田ババアに花束を」でイラストを担当したのが折原みと先生。
花井愛子先生同様、80年代から90年代にかけて人気を集めていました。
「時の輝き」や「夢みるように、愛したい」など、私も高校生の時にめちゃくちゃ読んでました。
そんなゴールデンコンビとも言えるお二人の先生が手掛けた作品だったんですね。
ミュージカル化もされました

1989年の映画公開より一足早くミュージカル化もされてます。
原作がヒットして、ミュージカル化され、そして映画化へと繋がっていったんですね。
同時上映作品

「山田ババアに花束を」と同時上映されていたのが、大江千里さんと島崎和歌子さんのダブル主演となった「スキ!」。
島崎和歌子さんがアイドルしてた頃の作品です!
こちらの内容もちょっと気になっちゃいますね!
90年代くらいまでは、このように同時上映ってよくやっていたんですよね。
メインで見たい作品じゃない方も、見てみたら意外と面白かったりしてお得感満載でした。
今となっては「同時上映」とか「2本立て」という言葉そのものが懐かしいくらいですが・・・。
「山田ババアに花束を」も「スキ!」も、今見たら懐かし過ぎるアイテムに山ほど出会えそうですね。