カラオケの始まりはスナック
カラオケが誕生したのは1960年代後半。最初は8トラックテーププレーヤーにマイクをつけたものをスナックに置いたことが始まりだったそうです。
その後70年代の初めにカラオケ専用のソフトが発売されるようになりました。
初めはスナックやカラオケ喫茶などの飲食店で楽しむものだったのですが、だんだんカラオケの認知度や人気が高まっていき、飲食とは関係なくカラオケを楽しみたい、という需要が増えていきます。
カラオケボックスの登場
1982年に、パイオニアから業務用レーザーカラオケが登場します。LDチェンジャーを採用したので定員が操作する必要がなく自動で曲を再生できるようになります。この機械の登場がカラオケボックスの登場につながっていきます。
カラオケボックスが最初に登場したのは1985年。岡山県岡山市に登場した「イエローBOXカラオケ広場」が初です。船舶用貨物コンテナを改造して作ったもので初期のカラオケボックスは中古のコンテナを使用しているものが多かったですね。ですから街中ではなく、何もない土地に突然カラオケボックスがある、という光景もよく見かけました。
1988年にはサブカルチャーとしてカラオケボックスが紹介されています。登場から3年で一気に広まっていったんですね。
1990年にはビル内に個室で仕切ったカラオケボックスが多く登場するようになります。ビル全部がカラオケという建物も登場してきます。また、1990年代前半にはディスコブームもあり、ミラーボールや凝った照明など内装にも力を入れるようになりました。
レーザーディスクから通信カラオケへ

この頃のカラオケボックスは、レーザーディスクのカラオケでしたよね。
画面に映像と歌詞が流れ、メロディに合わせて歌詞の色が変わっていくというのはレーザーディスクから登場していました。1曲1曲に映像が作られていて、ドラマ仕立てになっていましたよね。よく歌っていた曲の映像は今でも覚えています。
そして1992年には通信カラオケが登場します。90年代中旬頃はまだレーザーディスクと通信カラオケ両方のお店が存在していました。両方設置しているお店もあり、値段が違ったような気がします。
通信カラオケになると一気に曲数が増えました。レーザーディスクだとどうしても数年前の曲ばかりでしたが、通信では発売と同時に歌える!アルバムの曲も歌える!というのがうれしかったですね。
新曲がすぐ歌えるということで中高生などにも普及するようになり、さらにカラオケ人口は増えていきました。
初期の通信カラオケは、レーザーディスクのように1曲1曲合った映像ではなかったですが、曲の雰囲気に何となくあった映像が流れていましたよね。映像のパターンもそれほどなかったのですぐに同じ画像に一周していたのを覚えています。
昔の通信カラオケはトラブルも多く、他の部屋の歌が間違って流れてきたり、他の局で歌っていると歌えなかったりということも今となっては懐かしいです。
昔は値段が高かった!1曲100円の場合も
今は1,000円もあれば一日中でも楽しめるカラオケですが、昔は値段が高かったですよね。
現在は「1人1時間(または30分)〇円」というスタイルが主流ですが、昔は「一部屋〇円」というのが普通でした。
1部屋1時間2000円ほどして、2人で行ったら2時間で1人2,000円ずつくらい払っていました。
さらに、通信カラオケが始まると部屋代の他に1曲100円というシステムもありましたよね。部屋代が安い、もしくはただだと1曲100円というのがほとんどでした。
100円払うとなるとしっかり歌える曲しか歌いたくなくなりますよね。
1990年代後半から1曲100円システムがなくなり、一部屋ではなく一人〇円というのが主流になってきました。私はがっつり歌いたい派だったので、一人〇円システムですと大勢で行った時にほとんど歌えないのに料金は同じというのが納得いかなかったです。飲み会の後の大人数カラオケは1部屋〇円のカラオケを探したくなりますね。
他にもあります、カラオケあるある!

思い返してみると他にも昔のカラオケあるあるはたくさん。
通信カラオケが普及してもデンモクが出てくるのは少し後なので、歌本から歌を選んでリモコンで選曲していましたよね。歌本は最初はそれほどでもなかったのですが、だんだんタウンページのような厚さになっていったのを覚えています。
DAMの場合は最初の4桁がアーティスト番号、後ろの2桁が通し番号でした。ですからまだ情報が出ていない新曲(特にアルバムやカップリング曲)でも、試しにアーティスト番号+数字を入れると再生されることがありました。
マイクも今はワイヤレスが当たり前ですが昔はコード付きでしたよね。大人数で行くとコードが絡まったり、ハウリングを起こしたりしたものです。
20年ほど前から文化として根付いているカラオケですが思い返してみるとたくさんの進化をしています。ライブバージョンやビデオクリップが見られる、採点機能なんて昔はなかったですもんね。これからはどんな変化をしていくのか楽しみです。