女性用のかつらを付ける女性のイメージ
実兄の一雄さんによる斬新な取り組み
しかし、既存の抗がん剤の効果が薄かったことから、新薬の使用に踏み切ります。夏目さんの髪の毛は全て抜け、さらに想像を絶する副作用が襲います。しかし、大変な苦しみを乗り越え、前述の寛解状態にまで回復しています。
夏目さんの死後、新薬の使用を躊躇したスエさんは自身を責めますが、数年後に実兄の一雄さんが斬新な取り組みを始めます。
抗がん剤など薬の副作用やアレルギー、事故などにより脱毛された方々に、医療用カツラの無償貸与するというサービスです。基金設立にスエさんも賛同し、自ら代表に就くなどしています。
1993年に夏目さんの遺産を活用して始まった医療用カツラの無償貸与の取り組み。基金の活動は賛助会員の会費や募金をもとに今も続けられていて、2023年には設立30年を迎えます。
カツラを必要とされる方へ | 一般財団法人 夏目雅子ひまわり基金へのリンク
一般財団法人 夏目雅子ひまわり基金 |
夏目雅子 プロフ
出演作
ドラマ「愛が見えますか…」
短大在学中だった夏目さんが、同作のヒロイン募集に応募して女優デビューに繋がった1976年のドラマです。本名の小達雅子で出演しています。
現金強奪殺人事件を目撃してしまった女性が、犯人にひき逃げされ失明し、その後その犯人のひとりへ恋心を抱くといった難しい役どころを好演しています。
映画「トラック野郎 男一匹桃次郎」
1977年、東映製作・配給による「トラック野郎シリーズ」第6弾。夏目さんはヒロインとなる女子大生の小早川雅子役で出演しています。
トラック野郎 男一匹桃次郎
ドラマ「ザ・商社」
1980年にNHKで放送された松本清張シリーズの「ザ・商社」。構想3年、制作期間6か月、4か国でのロケなど壮大なスケールの物語でした。夏目さんはピアニストの松山真紀役で出演しています。
ザ・商社
映画「鬼龍院花子の生涯」
1982年、配給収入11億円に到達した東映製作の映画。松恵役を演じた夏目さんのセリフ「なめたらいかんぜよ!」は流行語となりました。
鬼龍院花子の生涯