【70〜90年代邦楽】歌詞の中にアーティスト名がそのまま使われている楽曲5選

【70〜90年代邦楽】歌詞の中にアーティスト名がそのまま使われている楽曲5選

邦楽には、洋楽の影響を受けた曲が多くありますが、中には、歌詞にアーティスト名が登場する珍しい曲も存在します。多くはアーティストへの思いが込められていて、身近で親しみを感じる曲になっています。今回は、1970〜1990年代の邦楽の中から、特に有名な楽曲を5曲ご紹介します。


オリビアを聴きながら / 杏里

登場するアーティスト名

オリビア・ニュートン=ジョン




アーティスト名が登場する作品の中で、最も有名な曲といったら、杏里『オリビアを聴きながら』ではないでしょうか。世代を超えて人気のある曲で、歌詞だけでなく、タイトルにまでアーティスト名が使われています。フルネームではありませんが、オリビアとは言うまでもなく、オリビア・ニュートン=ジョンのことです。



本曲は、杏里デビューシングルで、作詞・作曲尾崎亜美です。オリビアについては、"オリビアの歌がお気に入りで、淋しい心をなぐさめてくれる" という内容で冒頭に歌われています。サビに登場する "Making good things better" というフレーズは、オリビア・ニュートン=ジョンの1977年の楽曲『きらめく光のように(Making A Good Thing Better)』が由来です。



1978年のリリース当時は顕著なヒットにはならなかったものの、日本歌謡のスタンダード曲として、今日まで多くのアーティストによってカバーされています。杏里自身のリテイク版もあります。

私はピアノ / 高田みづえ

登場するアーティスト名

ラリー・カールトン

ビリー・ジョエル




『私はピアノ』の原曲は、1980年3月にリリースされた、サザンオールスターズのアルバム『タイニイ・バブルス』に収録されています。同年7月に高田みづえがシングルとしてリリースしてヒットし、彼女の再ブレイクのきっかけとなりました。オリコンシングルチャートでは、最高位5位(年間33位)を記録しています。暮れの日本歌謡大賞では、放送音楽賞を受賞しました。



作詞・作曲桑田佳祐で、ラリー・カールトンビリー・ジョエルは、原由子が敬愛するミュージシャンの名前です。1番"ふたりして聞くわラリー・カールトン"2番が "雨の降る夜にはビリー・ジョエル" という歌詞で登場します。実は本曲は、原由子初めてリードボーカルを務めた楽曲でもあり、これを節目に、以降のほとんどのアルバムで、彼女のリードボーカル曲が収録されています。

学生街の喫茶店 / ガロ

登場するアーティスト名

ボブ・ディラン




『学生街の喫茶店』は、3人組フォークロックグループ、ガロ(GARO)の3枚目のシングルです。1972年のリリース当初は、A面が『美しすぎて』、B面『学生街の喫茶店』でした。その後、ラジオや有線放送で『学生街の喫茶店』の方が人気を集め、翌1973年、ついにオリコンシングルチャートで7週連続1位(年間3位)に輝きます。その年の暮れには、日本レコード大賞大衆賞、日本有線大賞新人賞を受賞し、紅白歌合戦にも出場しました。



ボブ・ディランにとって1972〜1973年は、ちょうどあの『天国への扉』を制作・リリースした頃です。"片隅で聴いていたボブ・ディラン" という詞を書いたのは、『瀬戸の花嫁』や『翼をください』でおなじみの山上路夫作曲は『ドラゴンクエスト』シリーズの音楽で有名なすぎやまこういちです。

ここでキスして。 / 椎名林檎

登場するアーティスト名

シド・ヴィシャス




『ここでキスして。』は、椎名林檎の3作目のシングルで、初めてオリコンシングルチャートでトップ10入りした彼女の出世作です。デビューアルバム『無罪モラトリアム』の先行シングルとしてリリースされ、アルバムは最終的に売上170万枚を超えるミリオンセラーとなりました。



アルバムは彼女がデビュー前に書きためていた曲で構成され、『ここでキスして。』も彼女が福岡在住の頃に書いた作品です。"現代のシド・ヴィシャスに" の詞で登場するシド・ヴィシャスとは、1970年代に活躍したパンク・ロックバンド、セックス・ピストルズのベーシストのことで、解散後に麻薬の過剰摂取により21歳の若さで亡くなっています。椎名林檎は、彼の大ファンでした。

いなせなロコモーション / サザンオールスターズ

登場するアーティスト名

コニー・フランシス

ドリス・デイ

シュープリームス

ポールとポーラ

フランキー・ヴァリズ

ビーチ・ボーイズ




『いなせなロコモーション』は、1980年にリリースされた、サザンオールスターズの8作目のシングルです。オリコンシングルチャートでは、最高位16位を記録しています。



本曲は、とにかく多くのアーティスト名が登場します。1950〜1960年代に活躍したアーティストが中心で、確認できただけで6組。"後家サバイバー" もアーティスト名と見なせなくはないですが、年代が異なるので外しています。



あわせて、楽曲名も多く登場します。確認できたのは以下の5曲。



登場する曲名

ロコモーション / リトル・エヴァ

悲しきカンガルー / パット・ブーン

ジョニー・エンジェル / シェリー・フェブレー

ヴァケイション / コニー・フランシス

グッド・バイブレーション / ビーチ・ボーイズ




サザンオールスターズは、他にも

『マンピーのG★SPOT』(スライ&ザ・ファミリー・ストーン)

『来いなジャマイカ』(ローリングストーンズ、ボブ・マーレイなど)

『NEVER FALL IN LOVE AGAIN』(レイ・チャールズ)


など、アーティスト名を使った曲が多くあります。

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