「ハナモゲラ語」で知られるインチキ外国語を調べてみました!

「ハナモゲラ語」で知られるインチキ外国語を調べてみました!

日本語を使って外国語に似せた言葉をインチキ外国語と言いますが、芸能人のタモリの「ハナモゲラ語」は有名ですよね。


どんな言葉がインチキ外国語?

インチキ外国語とは、外国語に聞こえる実際にはない言葉のことを指します。「笑っていいとも!」や「ミュージックステーション」の司会でお馴染みのタモリが使う「ハナモゲラ語」などが有名ですが、タモリが世に広める前からインチキ外国語は存在していました。

インチキ外国語に似ている和製外来語は、外国語の単語を組み合わせますが、インチキ外国語は実在しない言葉を作るということで区別されています。外国語の単語を一切用いないものも多く存在します。

例えば、饅頭を指して「オストアンデル(押すと餡出る)」や、蚊取り線香をさして「マーストカートル(回すと蚊取る)」などです。

夏目漱石の「吾輩は猫である」の中にも西洋料理店で「トチメンボー」という料理を注文し給仕を困らせるというシーンがありますが、この「トチメンボー」は俳人の安藤橡面坊(あんどう とちめんぼう)のことです。名前を外国語風にいうことで給仕をからかっています。自分も読みましたが「トチメンボー」が解らなくて、何が冗談なのかさっぱりわからなかったことを思い出します。

身近にはあるものでは、園芸製品や薬品がインチキ外国語の宝庫です。例えば、発芽発根促進剤の「メネデール(芽根出る)」、蟻殺しの「アリナックス(蟻無くす)」、ナメクジ駆除剤の「ナメトール(ナメ(クジ)取る)」、喉の薬の「ノドヌール(喉塗る)」などなど。商品棚の商品名を読み上げて行くと面白いネーミングがたくさん出てきそうです。

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他にも、日本語の単語なのに変なつなぎ方をして、「ヒヤリ・ハット(ヒヤリとした、ハッとした)」などがありますね。職場の安全対策にこの「ヒヤリ・ハット」という言葉を耳にしたこともあるでしょう。

さらには子どもたちの耳にも気が付けばインチキ外国語は入ってきています。「ドラえもん」のひみつ道具には、ニクメナイン、ネムケスイトールや「ポケットモンスター」に登場するポケモンには、カメックス、ワンリキーなどがあります。

そもそも

インチキ外国語が生まれたのは言葉遊びからだそうで、外国語に聞こえる言葉を作ったり、外国語をもじったりして楽しんだのが初めのようです。「吾輩は猫である」のように相手をからかったり、冗談としてのニュアンスを多く含んでいます。

そこで、タモリの「ハナモゲラ語」です。


ハナモゲラ語の元祖は、ジャズのテナーサックス奏者である中村誠一が出したアイデアの「初めて日本語を聞いた外国人の耳に聞こえる日本語の物真似」なんだそうです。それをタモリが「日本語の物真似」として完成させ、世に広まりました。

中村誠一は、1970年代から筒井康隆や赤塚不二夫、タモリ、平岡正明、唐十郎といった文化人たちと交遊していて、その中の遊びの一つが「言葉遊び」でした。その頃からタモリは怪しげな言葉を喋っていたそうです。

1976年に仲間内の新築祝いの席で、山下洋輔率いる山下洋輔トリオが演奏中に、坂田明がぶち切れて急に叫び出したのが、ハナモゲラの誕生の瞬間だと言われています。坂田のハナモゲラは歌舞伎の要素を多分に含んでいたため、「坂田カブキ」とも呼ばれ、のちに言語的特性からハネモコシと分類されました。

「ハナモゲラ」も「ハネモコシ」も学術的分類ではなく、彼ら独自の分類です。

タモリのハナモゲラは、坂田明の生み出したハナモゲラを「言語の物真似」として完成させたものです。

山下洋輔 ジャズピアニスト

山下洋輔 - Wikipedia

坂田明 ジャズサックス奏者

坂田明 - Wikipedia

説明されても・・・

ハナモゲラ語を解説していても、何が何だかとお思いでしょう。そこで、ハナモゲラ語を使っているものを紹介します。

有名な「四か国語麻雀」。
とにかく麻雀用語ではないのですが、いかにもといった言葉がどんどん発せられることに感心します。これは「徹子の部屋」でも披露されていますが、唐突に「ハナモゲラ語をお願いします」と言われても、さっと口から出てきてしまうのはすごいです。

次に、日本人なのに日本語のハナモゲラをやってのけています。
恐るべしタモリ。

日本語に聞こえるんですが、日本語ではないところがスゴイです。そもそも母国語なので真似をしなくても話せるのに、あえて真似をするタモリって天才です。

インチキ外国語を使う芸人

タモリ以外でも、インチキ外国語芸を得意とする芸人さんがいますね。

中川家の中川礼二なんか、中国語や韓国語などその言葉に聞こえるようなインチキ外国語を使って漫才をしています。

若手の中では、ゆりあんレトリィヴァではないでしょうか。彼女は英語が堪能ですが、あえて英語を話さず、英語のような関西弁を使ったネタなどがインチキ外国語ですね。

おしまいに

タモリが広めた「ハナモゲラ語」は、実はお笑い芸人でもないジャズミュージシャンらが元祖だったというのは驚きでした。でも、タモリは彼らに出会ったころにはインチキ外国語というか、でたらめな言葉の使い手だったのでしょうね。今では司会業や歴史探訪などで主に活躍されていますが、若いころはとにかくネタが豊富な芸人さんですね。

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