やっぱりかっこいい井上陽水の隠れた楽曲

やっぱりかっこいい井上陽水の隠れた楽曲

フォークソングからミュージックに移りつつあった音楽界。その時期、吉田拓郎と並んで頂点にいたのが井上陽水でした。鋭い洞察力で、メッセージ性の強い曲から、なんともリズミカルで心地の良い曲まで。数え上げたらキリがないほどたくさんある井上陽水の曲の中から、独断と偏見で隠れた名曲をチョイスしてみました。中には、隠れないでヒットした曲もあるのでご容赦を。


こんな人

井上陽水、誰もが知ってる超有名日本のシンガーソングライターですね。ちょっと特異な風貌と不思議な雰囲気に包まれたおじさん。そのおじさんが、時にはしっとりと時にはアップテンポと、おしゃれでかっこいい曲を披露してくれるのですから、音楽ファンにはたまりませんね。

本名も同じ井上陽水なのですが、いのうえあきみと読むそうです。井上陽水の前は、アンドレ・カンドレというコメディアンのような名前で活動をしていました。やっぱりイメージは井上陽水ですよね。当時、個性的な多くのミュージシャンを輩出した福岡県の出身。井上陽水も、あの伝説のライブハウス「昭和」に出入りしていました。

頭が良ければ歌手はない

昔、井上陽水がラジオ番組にゲスト出演した時のことの話。番組内で、日本語の辞書を片手に面白いと感じた言葉を見つけては書き留めておいて、作詞の際に創作していくという井上陽水独自の作詞方法を説明してたりして、会話が弾んでいました。

その後の話題で、MCから歌手になった理由を質問された井上陽水。歯科大学の受験を3度続けて失敗して断念した受験生時代の話が始まったのですが、歌手になったのは頭が悪かったからとの回答に。そして、頭が良かったら歌手なんてやらないとも語ったのでした。いえいえ、決してバカでは歌手はできないと思うのですが。特に作詞作曲ともなれば才能がないと無理ですよねぇ。

うな丼にキャッチボール

井上陽水は、今や敏腕刑事杉下右京役がイメージとなった水谷豊にも、多くの楽曲を提供しているんです。その水谷豊との逸話で、初対面で行ったレコーディングの話がシュールで面白いんです。

このレコーディングの時、井上陽水と水谷豊の間にはほとんど会話が無かったそうなんです。それなのにいきなり井上陽水が水谷豊に、今日家に来ない?と持ちかけたとか。いきなりで水谷も驚いたことでしょう。その時水谷は、あまりにも不思議チックな雰囲気に戸惑ったそうですが、断ることもできず承諾しました。

実際に訪問したのは当日でなく翌日だったそうですが、水谷豊はいわれるままに井上陽水の家を訪れます。そして一緒にうな丼を食べて、近所の公園に行ってキャッチボールをしたんですって。何故うな丼?何故キャッチボール?って思ってしまいますが、井上陽水ワールドでは最高のもてなしだったのでしょうね。

強引に上京させる人

当時の福岡は、京都と並んでフォークの聖地となっていました。福岡には、井上陽水を始め、チューリップ・甲斐バンド・海援隊・泉谷しげる・長渕剛などの、これからスター街道を歩む面々がたくさんいたのです。そんな頃のこと、井上陽水は海援隊の武田鉄矢らに、東京においでよ、東京はいいよと声を掛けていたとか。

しかし武田鉄也らは、福岡が好きだから東京には行かないと断っていたエピソードが残っています。しかしその後、彼らはこぞって上京。しかし、海援隊や泉谷しげるなどは、半ば強引に上京させられたそうなんですよ。

白いカーネーション

カーネーション お花の中では カーネーション 一番好きな花~。えっ、これって井上陽水の楽曲なのって思ってしまうほど、唱歌的で懐かしさを感じるような楽曲なんですよ。聞いていると、ほっこりしてきますね。映画「かもめ食堂」の挿入歌に使われていました。

クレイジーラブ

山口百恵のラストアルバムの収録に併せて、井上陽水が提供した曲です。井上陽水の作詞作曲なのですが、ポールアンカの「Crazy Love」に影響されてできた曲だと言われています。井上陽水版の「クレイジーラブ」はセルフカバーされ、「かもめ食堂」のエンディングテーマとして使われました。

ワカンナイ

この曲は、有名な宮沢賢治の「雨ニモマケズ」に対して歌った、いかにも井上陽水らしい楽曲です。雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ~という宮沢賢治の詩から、雨にも風にも負けないでね 暑さや寒さに勝ち続けて一日、すこしのパンとミルクだけで カヤブキ屋根に届く 電波を受けながら暮らせるかい?って井上陽水流の言い回しで聞く人に問いかけてきます。

長い坂の絵のフレーム

井上陽水のアルバム「九段」に収録されている新曲です。当時の井上陽水の作風をよく表したといえる楽曲なのではないでしょうか。しかし、あまり話題に上がることのない曲になってしまっていてちょっと残念ですね。

御免

この何の飾りもない2文字だけの「御免」、何か無常観に包まれた空間の中にいるのに、それでいて強い意志がひしひしと感じてくる言葉です。井上陽水が作る出すリズムが「御免」を強くしているともいえますね。

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