懐かしいウイスキーのCM

懐かしいウイスキーのCM

70年代から80年に放送されたウィスキーのTVCM。現代のCMとは異なり、男性が一人で飲むシーンが多く描かれていた。印象に残る出演者や音楽を紹介したいと思う。


1973年「サントリー・ホワイト・ウイスキー」サミー・デイヴィス Jr.

昭和のCMの中でも、特に印象深いCMは、サミー・デイヴィスJr.のサントリー・ホワイト・ウイスキー」だ。「チコン、チコン」と歌いながら、ウイスキーの瓶を指輪でカチーンと叩き、グラスに氷を入れる。再びウイスキーの瓶を手に取りベースに見立てて弾き、最後に「うーーーん、サントリー!」と言う。

「サントリー・ホワイト」ポスター広告のコピーは、「選ぶウィスキーで、男がわかる」「飾りを捨てた男のウィスキー」。洋酒が持つ堅苦しいイメージを打破し、よりカジュアルに楽しめるウィスキーへと変化させたCMだ。「サントリー・ホワイト・ウイスキー」は、ライブハウスやロック・ジャズ喫茶などの飲食店で「ボトルキープ」されていた。

このCMは、カンヌ国際広告祭でグランプリを受賞している。

1986年「サントリー・ホワイト・ウイスキー」ロン・カーター

80年代になるとロン・カーターが出演し『ダブル・ベース』という曲を演奏するCMが登場した。10年の時を経て、「サントリー・ホワイト・ウイスキー」は、若者に親しまれたカジュアルなウィスキーから、格好良く大人の雰囲気漂うウィスキーへと変化していった。

ロン・カーターが、冬のニューヨークの街をキャリー付きケースに詰め込んだウッドベースを引きながら歩く。まるで80年代のニューヨークへタイムスリップしたかのようなCM。

はじめにウッドベースを持ちバスの座席に座っているシーンがあるが、彼がどのようにしてウッドベースを持ってバスに乗り込んだのか、その様子が興味深い。

1929年(昭和4年)「国産ウイスキー第1号」号としてに発売された。「サントリー白札」と名付けられ長く親しまれてきた。

原材料:モルト、グレーン
お酒の製法/ベース/種類:ブレンデッド
アルコール度数:40%
容器の種類:‎ペットボトル

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1979年サントリー「角瓶」三宅一生

当時、世界的に活躍していた日本人のファッションデザイナーの三宅一生を起用したCM。口髭を生やしたダンディな三宅一生がウィスキーをロックで飲む。BGMは、ホルガー・シューカイ「ペルシアン・ラブ」。日本人離れしているビジュアルの三宅一生は、CM出演時の年齢は、アラフォー。
多摩美術大学図案科を卒業後、パリやニューヨークで服飾を学んで帰国。1973年に「イッセイ・ミヤケ秋冬コレクション」で、日本人デザイナーとしてパリ・コレクションに初参加した。

三宅一生の髪型や鼻の下に髭がカッコ良く、CMを見て真似する男子もいた。ところで、三宅氏の髪型は、昔の不良御用達のアイパー、アイロンパーマですかね。

80年代になると「角瓶」のCMに、シンガーソングライターの井上陽水が起用された。
「新しいラプソディー」や「いっそ、セレナーデ」といった名曲がCMで流れる。CMコピーは、「角は、いつか見た男の青空です。グラスがついてます」「角は、なんつうか、心のご飯です。どうぞ」。

冷蔵庫と電話しか置いていない部屋。生活感のない空間にピンク色のシャツを着た井上陽水が裸足で登場。ウィスキーを飲む時は、電話を冷蔵庫にいれる。今で言うところのデジタルデトックスで、一時的に情報機器から離れ自分だけの時間を過ごすのだろう。

昔の井上陽水はテレビに出ない事で知られている、テレビ拒否の先駆者だった。当時は、そんな彼がCMに出演したことに驚いた。

サントリーウィスキー角瓶は、1937年、サントリー創業者の鳥井信治郎が十数年かけて完成させた国内NO.1ウイスキー。

原材料・成分:モルト、グレーン
アルコール含有量:40 容量パーセント
容器の種類:‎ペットボトル

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1980年「ハイニッカ」草刈正雄

1970年に資生堂男性化粧品のCMモデルに起用され、資生堂専属モデルとしてブレイクした草刈正雄。ファッションモデルを務めた後に俳優へ転向した。1974年に東宝の専属となり、映画デビューした。「ハイニッカ」のCMでは、俳優として活躍した28歳頃の草刈正雄が見られる。草刈は、ファッションモデル時代とは違う、親しみやすい普通の若者を演じている。CMのBGMは、ハイニッカオリジナルソング。

米軍兵の父と日本人の母の間に生まれた草刈はハンサムだ。”ハーフ=ハンサム&カッコいい”という概念のイメージは草刈正雄に有り。ハンサム代表の彼は、後にED治療薬のバイアグラ、現在は養命酒のCMに出演している。

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