26歳で急死した10代のカリスマ・尾崎豊さんの楽曲を振り返る

26歳で急死した10代のカリスマ・尾崎豊さんの楽曲を振り返る

死後、30年以上が経ってもいまだに支持されているカリスマ的シンガーソングライター・尾崎豊さん。尾崎豊さんの楽曲を改めて振り返ってみました。


「15の夜」でデビュー

尾崎豊さんは小学生の時に5つ年上の兄が購入して使用していなかったギターに触れることで音楽に出会います。シンガーソングライター、特に井上陽水さんの歌詞に興味を持っていたのだとか。

青山学院高等部に進学し、高校2年生の時には音楽で生計を立てることを決めます。そして『CBS/SONY Sound Development Audition 1982』に応募して合格しました。

そして高校在学中の1983年にシングル「15の夜」とアルバム「十七歳の地図」でデビューします。「15の夜」は自身が経験した14歳の時の家出を元に書かれているといわれていましたが、彼の死後に父が「尾崎さんの友人の話を書いた」とも発言していて実際は分かりません。

色々な経験をもとにかかれたのでしょうね。のちに多くの若者から支持されるようになるこの曲ですが、発売当初はあまりプロモーションをかけていなかったこともあり、シングル、アルバム共に売り上げは上がらなかったそうです。

「17歳の地図」

1984年3月にアルバム「十七歳の地図」からのリカットで「十七歳の地図」をシングル発売します。アルバムのロングヒットを狙ってシングル化されたそうです。

プロデューサーの須藤晃さんが会社帰りに歩道橋の上から見た夕日に涙を流したエピソードから尾崎さんが発想を得て作られた作品。タイトルは中上健次さんの小説「十九歳の地図」からとって須藤さんが命名したそうです。

尾崎さんはオーディションで優勝したものの、高校生でありながら歌詞が大人っぽすぎるということで須藤さんは17歳の少年らしい曲を求めていてなかなかレコーディングに入らなかったそうです。

ですがタイトルが決まったことでこの曲を仕上げてきて、ようやくレコーディングに入ったのだとか。

須藤さんの話を聞いた尾崎さんは学校の帰りに渋谷駅前の東邦生命ビルの屋上テラスで夕陽を見ていたそうです。この屋上テラスには「十七歳の地図」の歌詞の一部が刻まれた記念碑があるんですよ。

「卒業」

1985年1月には「卒業」をリリース。2枚目のアルバム『回帰線』からの先行シングルでオリコン最高位は20位で初めてのオリコン入りをしました。

尾崎さん自身はミュージシャン活動を始めた頃に停学になり、学校に戻ると留年になるといわれてしまいます。毎日反省文を書くようにと言われ、意味がないと感じ「それじゃ操り人形じゃないか」といったところ、教師に肯定されたことで学校に行く意味を失い、自主退学しています。

この曲の題材はで本人のエピソードではなく、友人のエピソードから来ています。仲間と学校に忍び込んで窓ガラスを割ったという話を聞いて尾崎さんが作り上げた歌だそうで、後年「あれはプライベートな歌だった」と話されています。ちなみに尾崎さんも退学直前に校舎の窓ガラスを割ったことはあるそうです。

親や学校に支配されている中で自分はどうふるまうか、を歌った歌で、むやみに反発している人へのアンチテーゼでもありました。ですが表面的な受け取り方をする人が多く、反抗する10代の象徴的な存在となってしまい、窓ガラスを割る若者が続出。尾崎さんも申し訳ない思いをされたそうです。

この曲を収録した「回帰線」はオリコン1位を獲得し大ヒット。「自由」「反支配」を歌った10代のカリスマ的存在になっていきます。

「I LOVE YOU」

その後も尾崎さんは活動を続けていきますが20歳を超えた頃で方向性を見失い、無期限活動休止を宣言し、渡米します。その後は様々なトラブルがありつつも、1990年に一般人女性と結婚し、息子が生まれます。

2枚組アルバム「誕生」をリリースし、オリコン1位を獲得。また新たな価値観を見出していくのです。20歳になってからの尾崎さんの歌は「真実の愛」「贖罪」「罪」などを歌っていることが多かったです。

1991年3月に「I LOVE YOU」をリリースします。この頃のテーマに合っている曲ではあるのですが実は1stアルバムの「十七歳の地図」からのリカットでした。

須藤さんに「曲が足りないからバラードを書いてきて」と言われて作ってきたという楽曲。須藤さん曰く、その場で即興で作ったのではないかと言われています。即興で作ったのに名曲になるのはさすがですよね。

この曲はアルバムの中で最後にレコーディングされたそうです。アルバム発売当初は特に注目されていた曲ではなかったのですが、8年の時を経てJR東海のコマーシャルソングのタイアップが付き、シングルカットされました。

オリコン最高位は5位で尾崎さんのシングル曲の中で最高位になりました。

「汚れた絆」

1992年5月にリリースされた「汚れた絆」は、尾崎さん最後のオリジナルシングルとなりました。1992年4月25日に尾崎さんが急逝しているので、亡くなった直後にリリースされたことになります。

裏切りによって離れることになってしまった人との関係を振り返り、過去の輝きは失われない、という前向きなメッセージを歌った曲です。

初期のアレンジに関わっていた西本明さんが久しぶりに参加し、初期の尾崎さんの楽曲を連想させるような仕上がりになっています。

死後にもさまざまなタイアップ!

尾崎さんは26歳の若さでこの世を去ってしまいましたが、その後もCDがリリースされたり、タイアップが付いて注目されたりしています。

1994年には「OH MY LITTLE GIRL」がドラマ「この世の果て」の主題歌となりシングルカット、1997年には「僕が僕であるために」が同名タイトルのドラマの主題歌になっています。

「I LOVE YOU」も何度もタイアップが付いていますね。

その他、様々なアーティストがカバーしていたり、尾崎さんの楽曲は今でも色あせないですね。

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