『遠山桜宇宙帖 奴の名はゴールド』とは?
『遠山桜宇宙帖 奴の名はゴールド』
1988年にはオリジナルビデオとしてアニメ化も実現。
OVA版『遠山桜宇宙帖 奴の名はゴールド』
今回の記事では、こちらOVA版『遠山桜宇宙帖 奴の名はゴールド』の内容を中心に振り返っていきます。
OVA版『遠山桜宇宙帖 奴の名はゴールド』の本編動画・ストーリー
時代は、人類が宇宙に進出してスペースコロニーに住むようになった遠い未来―――。
人間たちは”EDO”と呼ばれるAIシステムによって治められるようになり、戦争は根絶したことで世界には平和が訪れていました。そして、EDOの下には執政官と呼ばれ、問題が発生すればEDOに判断を仰いだり、EDOの決定や命令・指示を実行に移す役職が存在していました。
物語の主人公は、ゴールド・ディザーズマウント。世の中に5人しか存在しない執政官のうちの一人、レトクラード・ディザーズマウントの息子です。ゴールドは厳格で堅苦しい家系を嫌い、ダウンタウンで自堕落な生活を送っていました。
いつものように酒場で賭け事に興じ、すっからかんになってしまったゴールド。女友達にして酒場で歌手をしているミディと共に帰路につくと、隠密集団のような連中に囲まれて襲いかかってきました。持ち前の強さで撃退することに成功するも、父親のレトクラードも幽霊のようなものに襲われて重傷であることを知ります。
ゴールドは急いで病院に向かってレトクラードと面会するも、レトクラードは命を落とすほどの致命傷は負っていない様子です。ゴールドはレトクラードを襲ったのは何者なのか、この事件の真相を究明するため、レトクラードが直前までいたスペースコロニー・フェドバーに向かうのでした…
OVA版『遠山桜宇宙帖 奴の名はゴールド』の魅力とは?
原作の小説版が発売されたのが1987年で、OVA版『遠山桜宇宙帖 奴の名はゴールド』が発売されたのは1988年。
1986年放送のアニメ『機動戦士ガンダムZZ』
こちらと同じ時期に生み出された作品で、スペースコロニーといった世界観は両者に通ずるものがありますね。
どちらも主人公を演じているのが…
というような共通点もあります。
『機動戦士ガンダムZZ』の主人公ジュドー・アーシタ、OVA版『遠山桜宇宙帖 奴の名はゴールド』の主人公ゴールド・ディザーズマウント、どちらもキャラクター性が少しアウトロー寄りで似ているのも面白いです。
機動戦士ガンダムシリーズのように宇宙を舞台にしたスペースコロニーを描くSF作品に、時代劇として人気の『遠山の金さん』を組み合わせるという発想はまず大胆ですよね。
『遠山の金さん』だけではなく…
こちらの作品を思わせるような演出もあったりして、時代劇が好きなユーザーなら思わず笑ってしまうような場面も。キャラクターの衣装やセリフもどことなく時代劇を意識していて、その不思議な世界観が楽しいですね。
『遠山桜宇宙帖 奴の名はゴールド』の関連商品
ゲーム版
現在では入手困難なゲーム機、ファミコンのディスクシステムでゲーム化も実現していたようですね。遊ぶならエミュレータ版を探したほうが手っ取り早いでしょう。
OVA版『遠山桜宇宙帖 奴の名はゴールド』のまとめ
スペースファンタジーと時代劇の組み合わせが、あまりにも大胆で面白いOVA版『遠山桜宇宙帖 奴の名はゴールド』。題材となった時代劇『遠山の金さん』、一度も見たことがないというミドルエッジ世代はむしろ少数派のはずです。誰もが知っているコンテンツをこのような形でアレンジするという発想が凄いと思います。
声優・矢尾一樹さんが主人公ゴールドを演じていることで、同じ時代のアニメ『機動戦士ガンダムZZ』を思い浮かべてしまうユーザーも多いのではないでしょうか。記事内には本編動画を掲載していますので、この機会にご覧になり、その魅力をぜひご自身の目で確かめみてくださいね。