「連中を見返したい!」ハーフを理由にいじめられ野球を始めた仲田幸司の山あり谷あり人生と現在の職業とは?

「連中を見返したい!」ハーフを理由にいじめられ野球を始めた仲田幸司の山あり谷あり人生と現在の職業とは?

80年代から90年代にかけて阪神タイガースと千葉ロッテマリーンズで活躍した左腕、「マイク仲田」こと仲田幸司を覚えていますか? ここでは、複雑な出生によるいじめを乗り越えて野球を始めてからプロを引退するまでの彼の半生を簡単にご紹介していきます。


アメリカ人の父と日本人の母……ハーフは学校でただ一人

仲田幸司は1964年6月16日、アメリカ合衆国ネバダ州で、アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれました。アメリカ名をマイケル・フィリップ・ピーターソンといい、仲田というのは母親の再婚相手の姓です。

1967年、父の配置転換に伴って沖縄に移住し、アメリカ軍基地内の学校から那覇市内の小学校に転校しますが、小学校でただ一人のハーフだったことからいじめに遭います。
「いじめた連中を見返したい」との思いから野球を始めますが、中でも9人を相手に勝負できるという理由で投手を目指すことを決意します。

中学3年生になると、県内の野球名門校・興南高校の入部テストを受けて同校に進学し、同期の仲田秀司とのバッテリーで、2年生(1982年)の夏の甲子園から3季連続出場を果たします。

「巨人以外から指名されたら大学進学」宣言にコミッショナーが苦言

仲田幸司本人にはプロ入りに関して特に希望球団はなかったものの、継父の判断のもと、「読売ジャイアンツ以外の球団から指名された場合は、入団辞退の上大学へ進学」という内容の通知書を巨人以外の11球団に送付したことから、コミッショナーから苦言を呈されるという事態に陥ります。

しかし、最終的には阪神タイガースと南海ホークスが3巡目に強行指名し、抽選によって交渉権を得た阪神に粘り強く交渉された結果、入団することになります。

リーグ最多奪三振のタイトルを獲得

仲田幸司は、入団3年目(1986年)から一軍の先発ローテーションに定着します。
制球難やメンタルの弱さから白星を増やせない時期が続きましたが、1992年の春季キャンプでスライダーを習得すると、レギュラーシーズンでは自身初となる2桁勝利を挙げるなどの活躍を見せ、前年最下位だったチームを2位に浮上させるだけでなく、リーグ最多奪三振のタイトルも獲得します。

さらに、オールスターゲームのファン投票でも、セ・リーグ投手部門で1位を獲得し、生涯唯一となる出場機会を得ています。

千葉ロッテに移籍するも翌年には戦力外通告

仲田幸司はさらに好成績を挙げてゆくことを期待されましたが、それ以降は再び制球力を欠くようになり、1995年には一軍でわずか9試合の登板で0勝2敗に終わります。
この年のシーズン終了後、FA権の行使を表明し、千葉ロッテマリーンズに移籍します。

移籍1年目の1996年に投球フォームをサイドスローに変更しますが、一軍公式戦にはわずか9試合の登板で白星を挙げられずに終わります。翌年も白星を挙げられず、シーズン終了後に球団から戦力外通告を受けます。

阪神時代からのチームメイトであった遠山昭治とともに古巣阪神の入団テストを受け、二人とも内定を受けますが、投手は1名だけの採用を想定していた球団は遠山の採用を決めたため、仲田はついに現役を引退します。

現在は社会人野球のコーチと工事現場監督!

仲田幸司は現役引退後の1998年から2006年まで、毎日放送にて野球解説者として活動し、講演や関西ローカルのテレビ番組やCMに出演していました。

クラブチーム「大阪エキスポセブンティーズ」の設立が計画されていた2009年時点では、初代監督に就任することになっていましたが、球団の活動停止に伴い白紙に戻されてしまいます。

翌2010年からは建設会社「山河企画」に勤務する傍ら、社会人野球チーム「京都ジャスティス」で投手コーチを務めています。入社後に測量士の資格を取得し、京都ジャスティスの練習がない平日には、工事現場の監督として勤務しているそうです。

幼少のころからさまざまな苦悩を抱え、プロ野球選手としても大成功をおさめたとは言い難かったかもしれませんが、今後の人生ではただ純粋に野球を楽しめる日々を送っていただければいいなと思います。

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