シャボン玉ホリデーとなべおさみ

写真右側:なべおさみ
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キントト映画
シャボン玉ホリデーの代表コントである「キントト映画」。
なべおさみ扮する架空の映画会社・キントト映画社の映画監督と安田伸扮する助監督との
掛け合いで、「ヤスダーッ!」となべおさみが怒鳴り散らすというもの。
シャボン玉ホリデーの定番ネタです。
大先輩の安田を相手に遠慮のない演技で、この空威張り演技の面白さは、なべおさみの武
器のひとつとなっていきました。
映画俳優としても
1968年 市村泰一が監督したコメディ映画「温泉ゲリラ 大笑撃」(松竹映画)で主演に抜擢されます。
同年、続けて山田洋次監督のチンピラ、ヤクザ、家出娘などのいわば社会の最下層に生きる人々の愛情を描いた「吹けば飛ぶよな男だが」(松竹映画)でも主役に起用されます。
1970年には、サトウサンペイの漫画を実写映画化した「夕日くん」(東宝)シリーズの主人公で
ある平凡なサラリーマンを演じています。

温泉ゲリラ大笑劇
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吹けば飛ぶよな男だが
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漫画 夕日くん
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女ののど自慢
1978年から日本テレビの朝のワイドショー「ルックルックこんにちは」の「女ののど自
慢」の司会を担当。
毎週水曜日の視聴者参加型の人気コーナーでした。
5~10名の女性出場者が自分の波乱万丈話のナレーションが行われた後、持ち歌を熱唱。
審査員の得点に応じて賞品が贈られるコーナーです。
歌が余り上手くなく、波乱万丈話の内容によっては一般主婦審査員の温情で合格出来ると
言うのも、従来の素人歌番組には無い特徴でした。
アニメの声優も
なべおさみは、いろんなアニメの声優をこなしています。
じつは、スヌーピーのチャーリーブラウンの声優でもありました。
1981年から1985年まで、「スヌーピーとチャーリーブラウン」(NHK放送)で、
担当しています。
なべおさみ本人も、YouTube(なべおさみチャンネル)でその頃を語っています。

チャーリーブラウン
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モーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズの一篇「金髪の美女」を
「ルパン対ホームズ」として、1981年に日生ファミリーファミリースペシャルで
放送されたのを覚えていますか?
このアニメのウィルソン(ワトソン)の声優もなべおさみです。
ちなみにホームズは山城新伍です。

ルパン対ホームズ
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チャーリーブラウンやウィルソン役の前にも
1976年に「長靴をはいた猫 80日間世界一周」(東映)のペロ(主人公)の声優が
なべおさみです。
「長靴をはいた猫」という主題歌も歌っていますよ。

長靴をはいた猫 80日間世界一周
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CMにも出演
1983年に亀田製菓の「こつぶっこ」のCMで親子共演をしています。
13歳くらいの息子さん(なべやかん)が可愛いですね。
この親子共演の前から「こつぶっこ」のCMキャラクターをなべおさみが
務めていました。
1973年には、丹平製薬の歯痛止め薬「新今治水」のCMに出演。
著書もたくさんあります
なべおさみは、明治大学文学部を卒業されていています。
弁がたつのもわかる気がします。
幅広い芸能活動でネタも尽きないし、文才もあるのでしょうね。
1983年発刊「なべちゃんのいいたい放題だぞ!―ああ愛しの芸能人」(徳間書店)
1994年発刊「七転八倒少年記」(光文社)
2008年発刊「病室のシャボン玉ホリデー―ハナ肇、最期の29日間」
2014年発刊「やくざと芸能と 私の愛した日本人」(イースト・プレス)
2014年発刊「病室の「シャボン玉ホリデー」 ハナ肇と過ごした最期の29日間」(イースト・プレス)
2015年発刊「昭和の怪物 裏も表も芸能界」(講談社)
2015年発刊「やくざと芸能界」(講談社)
2017年発刊「スター万華鏡 昭和の風に吹かれて」(双葉社)
2018年発刊「昭和裏芸能史」(イースト・プレス)
2019年発刊「昭和疾風録 興行と芸能」(イースト・プレス)

昭和の怪物
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おわりに
現在、82歳のなべおさみは、「なべおさみ一座」の舞台である
「吹けば飛ぶよな男だが」で舞台に立っています。
1968年に主演した山田洋次監督映画と同名ですが、きちんと山田監督に使用要請を行い、
許可を得ているそうですよ。
この作品は、フーテンの寅さんのオマージュなんですが、生前の渥美清さんに寅さんの舞台を
やってはどうかと、しょっちゅう話ていたそうです。
ですが、渥美清さんは自分は体力がないので、いつかなべおさみが寅さん風の舞台をやるよう
話してくださったとのこと。
また、息子のなべやかんとも共演しています。
1939年5月2日生まれのなべ おさみ。
本名は、渡辺 修三。
付き人から、ラジオの構成作家やジャズ喫茶の司会などをこなしていた、
1964年に音楽バラエティ番組「シャボン玉ホリデー」でお茶の間の圧倒的な
人気を獲得し、一躍スターダムにのし上がりました。