人魚シリーズとは?
人魚シリーズ
コミック『人魚シリーズ』は、第一巻『人魚の森』、第二巻『人魚の傷』、第三巻『夜叉の瞳』の三部で構成されています。
OVA版『人魚の森』
原作コミックとは微妙に時代設定が変更されており、二・二六事件に巻き込まれて湧太がクーデター部隊に射殺されるといったオリジナルエピソードが追加されています。舞台となっている場所についても、能登半島と特定されていることや、真魚が死んでしまう理由もOVA版独自のものです。
その他、クライマックスの展開も原作コミックと相違する部分があります。
今回の記事では、こちらのOVA版『人魚の森』の内容を中心に振り返っていきたいと思います。
OVA版『人魚の森』の本編動画・ストーリー
原作には同じ境遇の真魚と出会うエピソードも存在しますが、OVA版では割愛されており、すでに湧太は真魚と共に旅をしているところから物語はスタートします。
60年前、不治の病に冒されてしまった神無木登和。双子の妹である佐和は、姉・登和の身を案じ、不老不死になれると伝えられる人魚の生き血を飲ませます。すると登和の身体に異変が生じ、生き永らえるのと同時に右手のみ”なりそこない”の異形な姿となってしまいました。
60年という時間は、登和に想いを寄せる青年医師・椎名や佐和を老いさせましたが、登和は白髪になったくらい。若いまま、変わらぬ姿を維持していました。ある日、椎名は崖から落ちて死んでいる真魚を見つけ、その亡き骸を自宅に運ぶところから狂気の歯車が回り始めます…
OVA版『人魚の森』の魅力とは?
湧太の声を演じているのは、声優・山寺宏一さん。現在では七色の声を持つともいわれる生ける伝説です。
売れっ子声優だった山寺宏一さんを主人公・湧太に据えるキャスティングに制作側の意気込みを感じます。
ヒロインである真魚を演じたのは、声優・高山みなみさん。
こんなお二人がタッグを組んでいたことに胸が熱くなりますよね。
ちなみに『人魚の森』は2003年に地上波アニメとしてリメイクされていて、そちらも湧太・真魚の二人を演じている声優は同じです。10年以上の年月が経過した作品のリメイクにおいて、同じキャスティングを実現してくれたことにも感謝したいと思います。
OVA版・地上波アニメ版、それぞれを聞き比べてみるといった楽しみ方もできますよね。
肝心のストーリーについては、Wikipediaでは…