『アル・カラルの遺産』とは?
『アル・カラルの遺産』
OVA版『アル・カラルの遺産』
今回の記事では、こちらOVA版『アル・カラルの遺産』の内容を中心にご紹介させていただきます。
OVA版『アル・カラルの遺産』の本編動画・ストーリー
人類が太陽系外に進出するようになって350年ほどの時間が過ぎ、人間は異星文明の遺跡を発見していました。そして、西暦2521年、ついに異星人と思われる金色の目をしたヒト型生命体を見つけます。しかし、異星人や文明・遺跡などの情報は、遺跡発掘の利権をもつブーゲン財団によって覆い隠されてしまうのでした。
金目人を発見して、その存在を世に知らしめたテレビ局のドキュメンタリー班。その特特派員として勤務するシャナ・ティーアは、異星人の遺跡を発動させるというような不思議なチカラをもっていました。
その能力をつかって、遺跡から文明解析の鍵を握るディスクプレートを入手したところを、たまたま運び屋・ハーマーに目撃されてしまいます。ハーマーはシャナにコンビを組んでひと儲けしようと持ち掛けますが、シャナは金目人の惑星に行きたいと明かし、協力することを条件にハーマーと行動を共にするようになります…
OVA版『アル・カラルの遺産』の魅力とは?
ストーリーが進展していくと、シャナは人類を創造した異星人の血を引いていると明かされます。特別なチカラをもって遺跡を発動させるといった描写は…
『ふしぎの海のナディア』
こちらのアニメを彷彿とさせます。
人間のクローンを生成したり、倫理的とはいえない科学の暴走といった描写もどこか似ていて、意外と類似するところは多いと思います。『ふしぎの海のナディア』は1991年放送のアニメなので、何かしらの影響は受けているのかもしれませんね。
『ふしぎの海のナディア』は19世紀の世界を舞台とする物語ですが、『アル・カラルの遺産』は遠い未来のお話。このコントラストも面白いですよね。『ふしぎの海のナディア』がお好きなら、きっとOVA版『アル・カラルの遺産』も楽しんでいただけるはずです。
発想として面白いと思ったのは、言葉にチカラがあるという設定です。かつて、そのチカラで人類や金目人たちを支配していたというから、遺伝子レベルで組み込まれているプログラムがあるのかもしれません。
シャナの声優を務めている久川綾さんの仕事ぶりにも注目してみてください。久川綾さんといえば、『美少女戦士セーラームーン』シリーズの水野亜美(セーラーマーキュリー)を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか。
こちらの印象のほうが、OVA版『アル・カラルの遺産』のシャナに近いような気がします。そんなことを考えながらご覧になられると、久川綾さんという声優の凄さにも気づけるはずです。おとなしい印象から活発な女子まで、その演技の幅広さという部分にも着目してみてくださいね。
OVA版『アル・カラルの遺産』のまとめ
あの不朽の名作アニメ『ふしぎの海のナディア』と類似点が多い『アル・カラルの遺産』。
OVA作品とはいえど、本編は70~80分ほど。ボリューム感もあって、劇場版アニメを観ている感覚でお楽しみいただけると思います。
言葉にチカラが秘められているという設定や、主人公シャナを演じている久川綾さんの仕事ぶりにも注目なさってください。記事内には本編動画も掲載していますので、この機会にご覧になって、その面白さをぜひご自身の目で確かめてみては如何でしょうか。