イビチャ・オシム 永遠のif

イビチャ・オシム 永遠のif

世界を憂う哲学者のごとき容貌 相手の意図を瞬時に見透かす鋭い眼と自分の本心は明かさないしたたかさ 並のチームで格上に勝利する挑戦的な策略家


2007年11月16日午前2時頃、オシムは、千葉県内の自宅でイングランド・プレミアリーグをテレビで観戦した後、倒れた。
アシマ夫人が発見し、息子のアマルが国内の関係者に電話したが深夜で連絡がとれず、海外の知人を経て国内の関係者が救急車を要請。
193cm、90kgの巨体を2階から下ろすのに手間取り、倒れてから搬送までに約1時間を要しながらも、順天堂大学医学部附属浦安病院に緊急入院。
夕方、日本サッカー協会は、東京都文京区のJFAハウスで緊急会見を開き、川淵三郎は、診断は急性脳梗塞で集中治療室で治療を受けていて
「意識はあったり、なかったり。
右手が少し動く程度」
「急性期のため症状が不安定で長期的展望についてはお話しする段階ではない」
とし
「本当にショックな出来事。
皆さんの関心事だが今は代表どうのこうのというよりもオシム監督に治って欲しい。
命を取り留めて欲しい」
と涙で声を詰まらせながらコメント。
その後、2度目のCTスキャンで出血が止まったことが確認され、顔のむくみもとれてくるなどオシムの容体は安定。
深夜には家族や協会スタッフが病院から帰った。
2007年11月27日、ワールドカップ南アフリカ大会のアジア3次予選が、翌年2月に迫る中、日本サッカー協会は、オシムの後任として、岡田武史と交渉に入ることを発表。
その数日後、オシムは完全に意識を取り戻した。
やがて66歳とは思えない勢いでリハビリをこなし、病室ではずっとサッカーをみた。
2008年5月、倒れてから7ヵ月後、記者会見が開かれ、オシムは、
「あちらの世界にいって戻ってまいりました」
と報告した。

2010年、史上初、アフリカ大陸で開催されたワールドカップで、前大会で1勝もできなかった日本代表は、ブブゼラが鳴り響くスタジアムで

予選リーグ

第1戦 カメルーン 1-0 
第2戦 オランダ 0-1
第3戦 デンマーク 3-1 

決勝トーナメント

1回戦 パラグアイ 0-0(PK 3-5)

と決勝トーナメント進出、ベスト16入りを果たし、日本のファンを熱狂させた。
岡田武史監督の力量と手腕は疑うべきもない。
また何事にもタラレバは禁物である。
しかし
「もしオシムが監督だったら・・・・」
それはケネディ大統領、織田信長、坂本竜馬を暗殺した黒幕、3億円事件やグリコ森永事件の犯人、古代エジプトピラミッドの謎、宇宙を支配するたった1つの数式などと同様、いつまでも考え続けてしまう確かめようのない「If」であり、ロマンである。

関連する投稿


KAZU&YASUの原点が復活!「GOAL BASE SHIZUOKA」が静岡のカルチャー交差点に

KAZU&YASUの原点が復活!「GOAL BASE SHIZUOKA」が静岡のカルチャー交差点に

サッカー界のレジェンド、三浦知良選手と兄・泰年氏の少年時代の原点である「サッカーショップ ゴール」発祥の地に、ミュージアム型カルチャースポット「GOAL BASE SHIZUOKA」が2025年11月11日にオープンします。三浦兄弟の軌跡を辿る貴重な展示と、往年の「ゴール」を再現したショップ、カフェが融合。サッカーを軸に、ファッション、アート、若者カルチャーをつなぎ、静岡から新たな文化を発信する「基地(BASE)」を目指します。


「ロベルト本郷のブラジルフェス」が開催!高橋陽一が「キャプテン翼」ロベルト本郷の“現役ブラジル代表時代”を初描き下ろし!

「ロベルト本郷のブラジルフェス」が開催!高橋陽一が「キャプテン翼」ロベルト本郷の“現役ブラジル代表時代”を初描き下ろし!

『キャプテン翼』の原作者であり、南葛SCのオーナーである高橋陽一が、作中でも屈指の人気キャラクターであるロベルト本郷の「ブラジル代表時代の姿」を初めて描き下ろしました。


【1965年生まれ】2025年還暦を迎えるかつてのトップアスリートたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎えるかつてのトップアスリートたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎えるかつてのトップアスリートたちをご紹介します。


スマホゲーム『キャプテン翼~たたかえドリームチーム~』で、Jリーグ参入を目指す「南葛SC」応援キャンペーンが開催!!

スマホゲーム『キャプテン翼~たたかえドリームチーム~』で、Jリーグ参入を目指す「南葛SC」応援キャンペーンが開催!!

KLab株式会社が、『キャプテン翼』の原作者である高橋陽一先生が代表を務めるサッカークラブ「南葛SC」のスポンサー契約を2025年シーズンも継続して締結しました。


深夜バラエティ番組ワンダフルの「ワンギャル」2期生の『尾上康代』現在は〇〇!!

深夜バラエティ番組ワンダフルの「ワンギャル」2期生の『尾上康代』現在は〇〇!!

1998年から深夜バラエティ番組「ワンダフル」のワンギャル2期生として活躍していた尾上康代さん。引退した現在は〇〇を開設されたと言います。


最新の投稿


サンリオの原点が60年ぶりに復刻!やなせたかし初の市販詩集『詩集 愛する歌』が2026年4月に発売決定

サンリオの原点が60年ぶりに復刻!やなせたかし初の市販詩集『詩集 愛する歌』が2026年4月に発売決定

サンリオの出版事業第1号であり、「アンパンマン」の生みの親・やなせたかし氏の初市販詩集『詩集 愛する歌』の復刻が決定。1966年の初版本を忠実に再現し、2026年4月1日に発売されます。NHK連続テレビ小説「あんぱん」でも注目を集める本作は、やなせ氏とサンリオ創業者の絆から生まれた伝説の一冊です。


「ひふみん」の愛称で親しまれた将棋界のレジェンド・加藤一二三九段が死去 86歳

「ひふみん」の愛称で親しまれた将棋界のレジェンド・加藤一二三九段が死去 86歳

「ひふみん」の愛称で親しまれた将棋界のレジェンド・加藤一二三九段が1月22日、86歳で死去しました。「神武以来の天才」として14歳でプロ入りし、現役最長62年の記録を樹立。大山康晴十五世名人らとの激闘や藤井聡太竜王との対局など、将棋界に残した偉大な功績と、誰からも愛されたその生涯を振り返ります。


『北斗の拳』×『花の慶次』札幌で「漢の生き様」を体感!限定グッズ満載のPOP UP SHOPが開催

『北斗の拳』×『花の慶次』札幌で「漢の生き様」を体感!限定グッズ満載のPOP UP SHOPが開催

『北斗の拳』と『花の慶次 ―雲のかなたに―』の熱き世界観が融合した「漢の生き様 POP UP SHOP」が、2026年1月16日よりMARUZEN & ジュンク堂書店 札幌店にて開催。名場面を再現したアクリルジオラマやステッカーなど、ファン垂涎のグッズが勢揃い。購入特典には伝説の「でかいババア」も登場します。


徳永英明、40周年記念盤『COVERS』に玉置浩二、吉井和哉らが賛辞!豪華コメント到着

徳永英明、40周年記念盤『COVERS』に玉置浩二、吉井和哉らが賛辞!豪華コメント到着

1月21日に発売される徳永英明のデビュー40周年記念アルバム『COVERS』。そのリリースを前に、楽曲のオリジナルアーティストである根本要(スターダスト☆レビュー)、吉井和哉、玉置浩二、AIから祝福のコメントが到着した。名曲たちが徳永の歌声でどう生まれ変わるのか、アーティスト間のリスペクトが垣間見えるメッセージと共に紹介する。


不朽の名作『銀牙 -流れ星 銀-』の限定グッズが復刻!「カワセルくじ」でファン待望の再販スタート

不朽の名作『銀牙 -流れ星 銀-』の限定グッズが復刻!「カワセルくじ」でファン待望の再販スタート

高橋よしひろ氏による不朽の名作漫画『銀牙 -流れ星 銀-』のオンラインくじが、ファンの熱烈な要望に応え「カワセルくじ」にて復刻再販を開始しました。ビッグサイズのクッションや名シーンを再現したハンカチ、ユニークなパズル型キーホルダーなど、ここでしか手に入らない限定グッズが多数ラインナップされています。