【ラブ・ポジション ハレー伝説】手塚治虫作品なのに低評価?その理由や内容をご紹介!

【ラブ・ポジション ハレー伝説】手塚治虫作品なのに低評価?その理由や内容をご紹介!

1985年に発売されたOVA『ラブ・ポジション ハレー伝説』。火の鳥や鉄腕アトム・ブラックジャックなど、数々の名作を生み出した手塚治虫さんによる作品ですが、アニメファンの評価は低いものとなっています。今回の記事では、そんな『ラブ・ポジション ハレー伝説』をフォーカスして、本編動画・ストーリー性や評価されない理由をご紹介します。


『ラブ・ポジション ハレー伝説』とは?

『ラブ・ポジション ハレー伝説』

手塚治虫さんが原作を手掛けながらも、キャラクターデザインは、『いんどり小屋』というアニメーション制作会社が担当。脚本は、推理作家としても有名な辻真先さんです。
制作には手塚プロダクションが関わっているものの、一般的にいう手塚治虫さんの作品とは少し毛色が違います。あくまで制作協力しただけというところも押さえておきたいポイントですね。

『ラブ・ポジション ハレー伝説』の本編動画・ストーリー

日本で研究員をしている主人公・毬田須春。彼はハレー彗星から落下した隕石を調査するため、ベトナムに向かうことになります。
須春の父親ロバートはアメリカ人で、ベトナム戦争のときには兵士として出向していた元軍人。ロバートはベトナムに旅立とうとする須春に、戦時中の経験を話し、かつて生命の大切さを教えてくれた少女ラミーナのことを語ります。そして、現地でラミーナと出会うようなことがあれば渡してほしいと、思い出のハーモニカ託すのでした。
ベトナムに到着した須春は、山奥の廃墟にて、隕石衝突のときの熱で生み出されるガラス素材・テクタイトを見つけ、ロバートから聞いていた少女ラミーナと出会います。須春は何十年も経過しているはずなのに、少女の姿のままであるラミータに疑問を抱きつつも、ロバートと再会させようと彼女を日本に連れて帰ってきました。
数日後、ベトナムの隕石の研究が進むと、テクタイトが地球の生命の根源に関わる物質であることが分かってきます。そして、ラミーナの驚くべき正体も明らかに。
そんな彼女を抹殺しようと、アメリカから日本にやってきたザンバ。ハレー彗星の大いなる意思は須春やラミーナを…

『ラブ・ポジション ハレー伝説』が評価されない理由とは?

最初に暴れたザンバは最後のほうまで放ったらかしですし、須春の破天荒なキャラクターも本編にあまり関連していません。余分な場面をカットしてしまえば、60分ほどの時間枠に収まったと思います。
脚本が悪かったという意見もありますが、もともとの原作も気になるところ。天才・手塚治虫さんの作品としては、あまりにも物足りないといった印象を抱いてしまいますね…

ハレー彗星とは、約75年周期で地球に接近する短周期彗星。人間の一生分にも及ぶ期間ですよね。だからこそ、そこにカタルシスが欲しかったですが、アニメ本編での扱われ方は意外とさっぱりしています。
ハレー彗星よりも宇宙から飛来した隕石の欠片に焦点があたっていて、どちらかというとベトナム戦争のほうがインパクトが強いです。妙にハレー彗星というテーマを持ち出してしまったことが失敗だったのかもしれませんね。

『ラブ・ポジション ハレー伝説』のまとめ

手塚治虫さん原作によるOVA『ラブ・ポジション ハレー伝説』。しかし、手塚治虫さんらしさは微塵も感じられず、色んな意味でもったいない作品です。ご覧になったユーザーの中には面白いという声を挙げている人もいます。一方、ラミーナの可愛らしさに癒されるといった意見も多いです。
個人的な意見としては、リメイクされれば名作コンテンツに化けそうな気もしますが…。多くの手塚治虫作品は後世にリメイクされていますので、『ラブ・ポジション ハレー伝説』にもその機会が訪れるのを楽しみにしたいです。記事内には本編動画も掲載していますので、ぜひ黒歴史として、この機会にご覧になってみてください。

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手塚治虫 1985年 OVA

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